戒めの記録② | 寝たら忘れる夫 vs 寝ても忘れない妻
「なんで私が怒ってるかわかってる?」
前日の夜に喧嘩。
翌朝はそれについて話をすることなく出社。
自分の中では、前夜のモヤモヤはぐっすり眠ったことで霧散していた。
でも、妻は違った。
むしろ、一晩かけてじっくり煮込んで仕上げた怒りを、満を持してぶつけてきた感じ。
夜の“沈黙ドライブ”
仕事が終わり、いつものように迎えに来てくれた妻。
車に乗り、「ただいま」と言うものの返事はなし。
完全に“沈黙モード”。
やばい。これは確実に怒りが続いてる…。
私も気まずくて沈黙。
気まずい空気の中、いつもより長く感じる帰り道。
そんな気持ちとは裏腹に頭の中で
和田アキ子の「さあ冒険だ」がエンドレスリピート。
家に着いて尋問開始
重たい空気のまま自宅に到着。
ついに開かれた妻の怒りの扉。
「……で?なんで私が怒ってるかわかってる?」
その声は、確実に怒気をはらんでた。
……わかってる、つもりなんだけど、あやふや。
「たぶん、あの時の言い方がまずかったのかな…いや、でも俺も…」
そんな思考がグルグル巡る中、私は黙るしかなかった。
なにより怖いのは、的外れなことを言ってさらに火に油を注ぐこと。
正直、「具体的にどこがまずかったのか」が、記憶の中で霞んでいた。
肋骨をやられた話
「ごめんな」
とにかく謝り、妻の怒りを和らげようとそっとハグしようとした。
「今じゃない!」
妻の両手が俺の胸を強く突っぱねた。
その瞬間、「痛っ!」と私。
(妻曰く、「変な音がした」らしい)
そう、肋骨をやられた。
まさか夫婦喧嘩がリアルに骨身に染みるとは思ってなかった。
妻の記憶は「感情ラベル付き」
妻の記憶力は本当にすごい。
ただ事実を覚えてるんじゃなくて、その時に感じた「気持ち」ごとセットで保存されてる。
「あんた、あの時~って思ってたやろ。顔に出てたで。」
「前も同じことで喧嘩になって、その時に~されるといやな気持になるって言ったやん。」
感情の記憶までもれなくついてくる。
まるで心のブラックボックス。しかも容量無限。
夫の記憶は「上書き保存タイプ」
私の記憶は、日々“上書き保存”。
もちろん、反省してるし悪気はない。
でも、詳細がすぐに薄れていってしまう。
「忘れてるつもりはないけど、思い出せない」っていう、いちばんタチの悪い状態。
だから、妻の怒りに直面した時、正直に「忘れた」とは言えない。
ただ沈黙するしかない。
でも、その沈黙がまた怒りを倍増させる。
そして結果、骨にヒビが入る。
【教訓】肋骨が教えてくれた、夫婦喧嘩の代償
「寝たら忘れる」って自分にとっては便利でも、相手にとっては雑な態度であることを深く反省。
ちゃんと向き合わないと、感情爆弾が投下までのカウントダウンの始まりとなる。
自分が忘れても、相手の中ではずっと残ってるものがある。
それを尊重できるかどうかが「夫婦円満の分かれ道」。
そして、ただの「ごめん」ではなく、何について反省し詫びているのかをしっかりと伝えなければならない。
「妻ファースト」の道は、まだまだ険しい。
とりあえず”ハグして気持ちを落ち着けよう”は、ほんまに危ない
