テニス上達メモ534.「高市早苗写真報道」に切り込む谷原章介──間違えることが希望、自分で確かめる力
人は間違える。だから、変われる。写真の切り取り方、声のトーン、数字のグラフ。メディアも人間も、意図しなくても「印象操作」をしてしまう。
だからこそ、自分の心身で確かめる実験が大事。
▶声なき人の「不安」を代弁した谷原章介
10日放送のフジテレビ系朝の情報番組「サン!シャイン」は、時事通信社カメラマンによる(高市早苗総裁の)「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねえぞ」の発言について報じた。MCの谷原章介はこの発言について「すごく怖い」などとコメントした。
Yahoo!版
https://news.yahoo.co.jp/articles/7de7e2a11c2b207c473d6143ead36d91e14858a3
配信元の中日スポーツ版
時事通信社がどうかは分からないけれど、基本的には記事として出る場合、フォトグラファーが撮ったとしても、写真を選ぶのは編集者で、さらに責任を取るデスクがチェックします(関連記事「テニスは『自己責任』。だから自己肯定感を高める」。https://note.com/tenniszero/n/nff19af29243e
谷原章介さんが「なんでわざわざこんな嫌な写真使うんだろうな」と思うなら、それは編集部全体の判断(または意図)かもしれません。
全社ではないとしても、谷原さんの言うとおり、「1メディアだけの問題ではない」。
▶見抜く力がない人ほど、操られやすい時代に
いかようにも、伝え方を変えられるのがメディア。
そして、顔写真だけの話でもないでしょう。
日本テレビ放送『1周回って知らない話――人気者の知られざる内面を深堀りSP』でのひとコマ。
https://www.ntv.co.jp/1syuu/articles/23j143johcdyxchq7j.html
藤井貴彦アナは同期の羽鳥慎一アナに、「ピー音は何と言っていのか知りたくないか?」と尋ねられた折、「担当している自分の番組以外は信じない(から知りたくない)」と応えました。
率直に言えばほかの番組は、「信じられない」のです。
私たち視聴者は、その印象操作に惑わされないように注意しなければ、簡単に偏った見方に陥ってしまいます(関連記事「『印象操作』に騙されないで!」)。
改めてさらっておくと、次のとおり。
「ダイエット商品のビフォーアフターや、高血圧を定義する数値、内閣支持率や新型コロナウイルスの感染者数を示すグラフ、吹き替えの声色による印象操作など、製作者側の意図によっていくらでもできてしまいますゆえ」
あるいは、関連記事「それは手品師の手口です」には、次のような記述があります。
「ラインを引く以外にも、たとえば丸で囲んで目立たせる。それって、『こっち』に注目させて『あっち』を隠す手品師の手口ですよ(笑)。スイング軌道の矢印を入れるけれど、3次元の立体的な動きを、2次元の画面や誌面に表現すれば、『イメージのズレ』を助長しかねません」
ほかにも大谷翔平の進化は本当に、テイクバック時の右腕の角度を変えたから、なのでしょうか?(関連記事「肩の角度が進化の理由?」)
それは、腕を振る動作を止める「タイミング」しだいで、いかようにも編集できてしまうのではないでしょうか?
▶「悪役に仕立てられる人」は、メディアが決めている
トランプ大統領に対する個人的な好悪はさておき、日本語の吹き替えがおしなべて「ダミ声」なのは気になります。
もちろん、ダミ声が悪いと決めつけるわけではないけれど、一般的な共通認識として悪いほうの印象として認識されかねないでしょう。
つまり、「ダミ声のトランプ」は、本人ではなく日本のメディアが作り上げた印象なのかもしれません。
わざと怒鳴り口調。
「です・ます」というより「だ・である」調。
そういった「攻撃的な人格」の演出が目立ちます。
その結果、実際よりも粗暴に、実際よりも短気に、実際よりも分かりやすい悪役として、記憶されやすくなる。
英語の地声を聴くと、ダミ声 かどうかはさておき、短いセンテンスで区切り発音が明瞭。
私のような日本人にも聞き取りやすい「きれいな英語」だとは思います。
▶顔で選ばれる社会で、見えない信頼は伝わらない
そして、ポスターに顔写真を掲載する選挙もまた、ルッキズムの一部です。
「本人確認」がしやすいとはいえ、政策(マニフェスト)を実現するのに、顔がイケメンか美人かイマイチかは関係ありません。
もちろん、顔に人柄や信頼性が滲み出るといって「顔相」に詳しい人なら、顔から人柄を読むこともできるでしょう。
例外はあるにせよ、多くの場合、顔で判断することは「見た目問題」と言えます(関連記事「フォーム指導は『ルッキズム』)。
ややもすれば、いいか悪いかは別として、自分の好みの顔が「選ぶ理由」になってしまいがち。
『メラビアンの法則』がある以上、見た目で判断されるのがオチ(関連記事「人は見た目が9割『メラビアンの法則』」)。
もちろん、見た目も個人的な嗜好に合致していて、中身が伴っていれば、いいんですけどねぇ。
▶「大手が言うから正しい」という思考停止を捨てよう
令和の米騒動は本当に米不足による「高止まり」だったのかと疑う(関連記事「2025年7月5日大災難の予言が教えた“疑う勇気”と“自信の罠”」)。
比較的信頼できると思うからあえての例示ですが、NHKが言っていても、正しいこともあれば、間違っていることもあります。
ノバク・ ジョコビッチだって、アンディ・マレーだってそう。
https://www.instagram.com/p/CGevva1DlRm/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading
レジェンドが言っているからと言って、必ずしも正しいわけではないのです(関連記事「ジョコビッチの言うことが必ずしも正しいわけではない。いわんやテニスゼロにおいてをや」)。
▶「間違える」のが、人間らしさであり、希望でもある
子どものころ、「大人は完璧で間違えない」と思っていました。
だけど私たちも大人になるにつれ、「そうじゃない」と気づきます。
大人になった今、全然完璧じゃないし、間違いだらけな大人だと顧みる。
そんな大人が作っているマスコミなのだから、必ずしも正しいわけではない。
むしろ「大多数の意見は、いつだって間違っている」とナイチンゲールは言うのです(関連記事「多くの人がやっていることが、本当に自分にとって必要なことなのか?」)。
最高裁の判決でさえ、絶対の真実であるとは限らない(真実を確かめる方法は後述)。
でも、それが希望。
間違えるということは、まだ変われる余地があるということ。
学び、やり直し、更新できるのが人間の強さ。
テニスもミスするから、上手くなるのです(関連記事「せっかくのミスを『糧』とするために」)。
▶権威よりも、自分の心身で確かめる実験を
では、自分にとって役立つ情報かどうか見極めるには?
確かめる方法はただひとつ、自分の心身を実験台にして、どんな結果が出るかを確かめてみるのです。
医者が言っているから正しいわけでもなくて、政治家が言っているからと言ってすべて間違いでもなく、たつき諒が言っているから信じられるわけでもない。
誰が言っているかではなく、何を言っているか?
何を言っているかよりも、何をやっているか?
こう言うと、何を信じていいのか分からないという人もいるでしょう。
繰り返しになりますか、確かめる「たったひとつの方法」がある。
それが自分の心身を実験台として確かめてみる(関連記事「間違えのないテニス上達法」)。
だから人生は、楽しいのです。
『ベースメソッド』でテニスが1球目から上達するかどうかは、 あなた自身の心身で確かめてみない限り、一生誰にも分かりません。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero