テニス上達メモ502.「全仏テニス史上“最長決勝”の裏側」記事から読み取るテニス上達のヒント
▶それは彼「も」ではなかったか?
ノバク・ジョコビッチが「彼は完璧なタイミングで打つ」と言ったそうです(参考記事「歴史に刻まれた『5時間29分』 全仏テニス史上“最長決勝”の裏側…記者が感じた圧倒的な緊張感」
それは彼「も」ではなかったか?
ジョコビッチの言葉から読み取るならば、つまりロジャー・フェデラー 以上に「5の中の5」なのかもしれません(関連記事「フェデラーは『5』のタイミングで打つ」)。
ジョコビッチがヤニック・シナーについて絶賛したのは「スイングスピードの速さ」でもなく、はたまた「きれいなフォーム」でもなく、「完璧なタイミング」なのです。
▶「ただ振るだけ」のスイングが、どんどん複雑になる理由
改めまして多くのテニス愛好家が、こんなふうに思っています。
「バックアウト(ロング)したのは力を入れすぎたからだ」
「コートに収めるには、スピンをかけなければならない」
「そのためには、ラケットを下から上へ振り上げなければならない」
それでもコートに収まらないから、「もっと下から上へ振り上げるんだ」と。
いやはや。
そうして「ただ振るだけ」のスイングが、どんどんどんどん、複雑・不自然になっていき、その結果、打球 タイミングを外すからますます コートに収まらなくなっています。
▶テニスレッスンの「ネバーエンディングストーリー」
テニスでミスする唯一の原因は、こちらでもご納得いただいているとおり打球 タイミングのズレによる一点のみ。
何も「面の真ん中を外したから」「面が上を向いた状態で打ったから」もっと言えば「ヒザを曲げていなかったから」だの「軸が傾いていたから」だのは関係なくて、一切が打球タイミングのズレによってのみ、ミスは引き起こされています。
それ(フォーム)にミスする原因を求めるから、テニスレッスンは「ネバーエンディングストーリー」になってしまうのです。
▶テニスの本質は多くない
「強く打つから飛びすぎるんじゃない!?」
錯覚 もいいところで、だとしたらアマチュアプレーヤーよりも強く打つプロのショットが、ことごとく コートに収まる理由が見つかりません。
「プロはスピンをかけているからじゃないの!?」
思い込みもいいところで、いつも同じ例ばかりで恐縮ですが、だとしたら2メートル近い上背のある大男、ファン・マルチン・デルポトロの放ったフラットが、ことごとくコートに突き刺さった理由が見つかりません(関連記事「バックアウトするのは、『力を入れすぎ』なの?」)。
「テニスゼロはいつも同じ例ばかり。デルポトロは例外じゃないの!?」
だとしたら、コートに収まる理由はスピンかフラットかは、本質ではないですよ!
本質とは「こういう場合もある」「こういう人もいる」という例外を認めないからです。
テニスでいう本質とはそんなに多くないのです。
そのひとつが、ジョコビッチの言う「タイミング」。
それを完璧に実現している「ヤニック・シナー」ということになります。
▶どんなに強く打っても、コートに収まる不思議
打球 タイミングが合っていれば、強く打とうがコートに収まります。
ただそのタイミングが合うためには、現実とイメージが一致している前提が求められます。
ですから『ベースメソッド』で現実に対するイメージのズレをなくして、『究極』でタイミングの一致を図るという順序が大事。
▶テニスでミスする単純明快ストーリー
はっきり言いましょう。
あなたがミスする原因は、ヒザを曲げていないからでも、体が傾いているからでも、手首をこねているからでも、はたまた後ろを向いて打ったからでもありませんよ。
打球タイミングが、ズレているからです。
そして打球タイミングがズレる原因は、「ヒザを曲げなきゃ」「軸を立てなきゃ」「手首を固めなきゃ」「前を向かなきゃ」などと、“意識するから”という極めて単純明快なストーリー。
▶「4~6」で上級者。「5」で打てれば超上級!
改めまして、「彼は完璧なタイミングで打つ」とジョコビッチ。
それは、「5の中の5」なのです。
ミスする人は、「マイナス12」や「プラス15」。
せめて、「1~10」の間に収まれば、ミスはなくなります。
コンスタントに「2~8」で打てれば中級レベル。
「4~6」で上級者。
いつも「5」で打てれば、超上級となります。
シナーは、「5の中の5」というわけです。
実現するためは、フォームなんか意識している場合ではない、というわけです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero