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「グラフを書けって言われても何をすればいい?」——発達障害のある子が一次関数でつまずく理由と教え方

中学2年の定期テスト前夜。「y=ax+bって何? グラフの書き方がわからない」とお子さんが泣きそうな顔をしていたら、保護者の方も胸が締めつけられるのではないでしょうか。

でも、一次関数でつまずくのには特性に基づいた理由があります。お子さんのせいでも、教え方が悪いわけでもありません。

この記事では以下の内容をお伝えします。

  • 一次関数がどんな単元か(シンプルな整理)

  • ADHD・ASD・LDの特性別につまずく理由

  • 家庭で試せる教え方4ステップ

  • 毎日教えるのが大変なときに頼れる学習ツール

一次関数とはどんな単元か

一次関数は、中学2年の数学で登場する単元です。基本の形は y=ax+b で表され、aを「傾き(変化の割合)」、bを「切片」と呼びます。

この単元の大きな特徴は、表・式・グラフの3つを行き来することです。表から式を導き、式からグラフを描き、グラフから式を読み取る――この相互変換が求められます。

中学1年で学ぶ比例(y=ax)は、グラフが必ず原点を通る直線でした。一次関数はそこに「+b」が加わることで、グラフが上下にずれるようになります。たったこれだけの違いですが、処理する情報量が一気に増えるため、多くの子どもがここでつまずきます。

ここからは、発達障害のある子どもが一次関数を特に苦手としやすい理由を、特性ごとに見ていきましょう。

なぜ発達障害・ADHDのある子は一次関数でつまずくのか

一次関数のつまずきは、「勉強不足」だけでは説明できないことが多いです。特性によって脳の情報処理のしかたが異なるため、同じ単元でもつまずくポイントが違います。

ADHDのある子どもの場合:ワーキングメモリへの過負荷

一次関数では、「表を読む → 式を立てる → グラフに描く」という3段階を順に処理しながら、前のステップの情報を次に持ち越していく必要があります。

ADHDのある子どもは、ワーキングメモリ(作業記憶)の容量が限られているケースが多いです。途中まで計算できていても、次のステップに進んだ瞬間に前のステップの情報が抜け落ちてしまうことがあります。

また、計算途中で別のことに注意が移りやすく、「傾きは出せたのに、切片を求める前に手が止まる」といった場面も珍しくありません。

ASDのある子どもの場合:根拠へのこだわりと空間認知の困難

ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもは、「なぜy=ax+bという形になるのか」という根本的な理由に納得できないと先に進めないことがあります。公式を「そういうものだから覚えて」と言われても、腑に落ちないのです。

さらに、グラフを描く際の空間認知に困難を抱えるケースもあります。座標平面上で「右に1、上に2」という動きを視覚的にとらえることが難しく、点の位置がずれてしまうことがあります。

LDのある子どもの場合:「変化の割合」の抽象概念が掴めない

LD(学習障害)のある子どもにとって、「変化の割合」という言葉は非常に抽象度が高い概念です。「xが1増えるとyがいくつ増えるか」という意味だと理解していても、それを数式に落とし込むところで壁にぶつかるケースが多いです。

また、読み書きに困難がある場合は、文章題を読んで条件を整理すること自体に大きなエネルギーを使い、肝心の計算に入る前に疲弊してしまうこともあります。

「うちの子がなかなかできないのは、怠けているからじゃなかった」と感じた方もいるかもしれません。特性を理解した上で、次は「何ができていれば一次関数に取り組めるか」を確認してみましょう。

一次関数を学ぶのに必要な力は何か

一次関数に取り組む前に、以下の力が身についているかチェックしてみてください。

▢ 比例(y=ax)を理解しているか:表から式を作れる・グラフが原点を
 通ると知っている

▢ 座標の読み取りができるか:(3, 5)と言われて座標平面上に点を打てる

▢手順を3つ以上保持できるか:「表を見て → 式を作って → グラフを
 描く」を順番通りにできる

▢変化の割合の意味がわかるか:「xが1増えたらyがいくつ変わるか」と
 聞かれて答えられる

▢負の数の計算ができるか:(−3)+(+5)=2 のような計算をスムーズ
 にできる

×がついた項目が、さかのぼって確認する出発点です。一次関数がわからないのではなく、その土台となる力がまだ育っていないだけということも多いです。

チェックができたら、いよいよ具体的な教え方に進みましょう。すべてを一度にやる必要はありませんので、お子さんの様子を見ながら取り入れてみてください。

一次関数が苦手な子への教え方は

ステップ1:比例にさかのぼって土台を確認する

一次関数の前に、まず比例(y=ax)が定着しているかを確認します。表を渡して「yはxの何倍になっている?」と聞いてみてください。

ここがあやふやなまま一次関数に進んでも、「+b」の意味がわからず混乱が深まるだけです。比例がスムーズにできるようになってから、「じゃあ、ここに+3を足してみよう」と一次関数に橋をかけると、理解がつながりやすくなります。

ステップ2:グラフを「体で覚える」

座標平面の理解が弱い場合、マスキングテープで床や大きな紙にx軸・y軸を作り、指で「右に2、上に3」と動かしながら点の位置を確認する方法が効果的なケースがあります。感覚に訴えることで、紙の上だけではピンとこなかった空間的なイメージが定着しやすくなります。

方眼紙を大きめに用意して座標シールを貼る、コマを使って動かすなど、手を使って確認できるものなら何でも試してみてください。抵抗がなければ、お子さんと一緒にやってみるのもよいでしょう。

ステップ3:表→式→グラフの順番を固定して繰り返す

一次関数の問題は出題のバリエーションが多く、毎回違うパターンに見えがちです。そこで、「①表を作る → ②式を書く → ③グラフを描く」の順番を手順カードに書いて机に貼っておく方法があります。

ワーキングメモリに頼らず、目の前のカードを見ながら進められるため、ADHDのある子どもには特に有効なケースが多いです。手順を外に出してあげることで、頭の中の負担がぐっと減ります

ステップ4:変化の割合を「xが1増えたらyはいくつ増える?」に言い換える

「変化の割合」という数学用語は、抽象的でとっつきにくいものです。「xが1増えたら、yはいくつ増える?」と日常の言葉に言い換えてあげるだけで、理解の壁が下がることがあります。

さらに、「ジュースを1本買うごとに代金は150円ずつ増えるよね。これが変化の割合だよ」と、身近な例に置き換えるのも効果的です。

ここまで4つのステップを紹介しましたが、これをすべて毎日やらなければと思う必要はありません。お子さんが一番つまずいているポイントに絞って、1つずつ試してみてください。週に1回、10分だけでも十分です。

それでも、「毎回教えるのは正直しんどい」「親が教えると関係が悪くなる」と感じている方もいるかもしれません。そんなときに頼れる選択肢を、次にご紹介します。

特性別つまずきの原因と対策まとめ

特性ごとのつまずきの理由と対策を整理します。

  • ADHD:ワーキングメモリの過負荷で手順が抜ける → 手順カードで外部化・1ステップずつ進める

  • ASD:公式の根拠に納得できない・空間認知の困難 → 「なぜそうなるか」を丁寧に説明・感覚を使った座標理解

  • LD:抽象概念(変化の割合)が掴みにくい → 日常の言葉に言い換え・比例へのさかのぼり

一次関数が苦手なのは、お子さんの努力不足ではありません。特性に合った学び方を見つけることで、少しずつ前に進めるケースは多いです。

毎日教えるのが大変と感じている保護者の方へ

「教え方はわかったけれど、仕事や家事をしながら毎日つきっきりは無理」――そう感じるのは当然のことです。保護者様が疲弊してしまっては、お子さんとの関係にも影響が出てしまいます。

そこで知っておいていただきたいのが、デジタル教材「天神」のワーキングメモリに関する研究成果です。日本LD学会で発表された研究では、天神を週1回10分×3ヶ月使用したところ、すべての対象児童の視覚ワーキングメモリ課題の数値が改善したという結果が報告されています。ワーキングメモリの課題が一次関数のつまずきに直結しやすいことを考えると、注目すべきデータです。

障がい児成長支援協会 代表理事の山内康彦先生(学校心理学・障害児教育専門)も、天神を「一番おすすめの教材です」「知らないと損ですよ」と推薦しています。

天神のレクチャー画面。アニメーションを使って一次関数の概念を視覚的に説明します。

天神のレクチャー(解説)は、アニメーションを使って視覚的に説明してくれます。目次画面でおおよその所要時間(例:約9分)が確認できるため、学習前に見通しを立てやすい設計です。集中力が続きにくいお子さんでも取り組みやすい工夫がされています。

1画面1問表示。答えを確認してから次の問題へ進む設計で、情報量が少なく集中しやすい。

問題画面は1画面に1問だけが表示されます。答えを確認してから次の問題に進む形式のため、情報量に圧倒されることがありません。間違えたときにはヒントが自動表示され、「わからないまま放置」にならない仕組みです。

一次関数の手前でつまずいている場合は、前の単元まで戻って学習するのが近道となることが多いです。学年の枠にとらわれず、お子さんの理解度に合わせて学習を進められます。

実際に天神を利用している保護者からは、こんな声が寄せられています。

「学力に凹凸があるので自分の学力に合わせて選んで自信をつけさせることができる」
——天神体験後アンケートより

「レクチャーに時間が表示されているため、本人が見通しを立てやすく、取り組みやすそうだった」
——天神体験後アンケートより

読み書きに困難があるお子さんには、オプション機能の音声読み上げが役立ちます。問題文・ヒント・解説を音読してくれるため、読むことにエネルギーを取られず、数学の内容に集中できます。読み上げ速度の調整も可能です。

天神の無料体験は、クレジットカード不要です。体験専用のPCをご自宅に届けてもらえるので、届いたらすぐに試せます。もちろん強引な勧誘はありません。

アール医療専門職大学の坂本晴美准教授(医学博士・発達障害研究専門)が発達障害の子どもたちを対象に行った研究では、こんな報告があります。

「何事にも自信が持てなかったお子様が、天神を始めてわずか1ヶ月で自ら『習い事をしたい』と意欲を見せるなど、劇的な変化が見られました」
——アール医療専門職大学 准教授 坂本晴美先生

※効果には個人差があります。

まずは資料請求から、お子さんに合うかどうかを確かめてみてください。

→ 天神 無料体験・資料請求はこちら
https://www.tenjin.cc/lp/wp/hattatsu-s-02-price/

よくある質問

Q. 天神の料金はどれくらいですか?
A. 天神は買切り型の教材で、月額換算で約2,750円〜となっています。詳しい料金は資料請求で確認できます。クレジットカードは不要で、ごきょうだいも追加料金なしで利用できます。

Q. うちの子はグレーゾーンなのですが、天神は合うでしょうか?
A. 天神は様々な特性を持つお子さまに幅広くお使いいただけます。診断の有無ではなく、お子さんの今の学び方に合うかどうかが大切です。まずは無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. うちの子はやる気がないのですが、続けられますか?
A. 「やる気がない」のではなく、「わからないことが多すぎて手をつけられない」状態であるケースが少なくありません。天神はさかのぼり学習で「できるところ」から始められるため、小さな「できた!」の積み重ねがやる気につながりやすい設計です。

Q. ASDのあるお子さんは数学が得意なイメージがありますが、一次関数も得意ですか?
A. ASDのある子どもが必ずしも数学全般を得意とするわけではありません。計算は得意でも、グラフの空間認知や「変化の割合」のような抽象概念でつまずくケースがあります。得意・不得意は一人ひとり異なりますので、お子さんの様子をよく観察することが大切です。

参考文献

この記事は天神メディア編集部が作成しました。発達障害の特性には個人差があります。学習面で気になることがある場合は、専門機関へのご相談もあわせてご検討ください。

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