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「化学式って全部覚えるの?」——発達障害のある子が化学式を覚えられない理由と記憶の工夫

「何度書かせてもH₂Oが出てこない」「元素記号は覚えたはずなのに、化学式になるとまったく書けない」——。

中学2年の理科で登場する化学式は、発達障害・LDのあるお子さんにとって大きな壁になりやすい単元です。毎日一緒に覚えても翌朝には白紙に戻っている。そんな日が続くと、つい「もっと頑張りなさい」と言いたくなることもあるかもしれません。

ただ、化学式を覚えられないのには、発達特性と深く関わる明確な理由があります。「やる気がない」のでも「練習が足りない」のでもありません。

この記事では、その理由と、おうちで今日から試せる具体的な教え方を解説します。

この記事でわかること

  • なぜ発達障害のある子は化学式でつまずくのか

  • 特性に合わせた教え方・声かけのコツ

  • 繰り返し練習を無理なく続ける方法

なぜ発達障害のある子は化学式でつまずくのか

化学式(H₂O・CO₂・NaClなど)は、アルファベットと数字の組み合わせで物質を表す記号表現です。中学2年で初登場し、以降の理科の土台になります。漢字のように「形に意味が見える」わけではないため、発達特性のある子には独特のハードルが生じます。

お子さんの特性によって、つまずく理由が異なります。

LDのある子の場合:記号が「意味のない図形」になってしまう
LD(学習障害)で音韻処理に困難があるお子さんは、「H」という文字と「水素」という言葉が音で結びつきにくいことがあります。アルファベットが「意味のない記号」のまま頭に入ってしまい、丸暗記しても定着しません。ディスレクシアがある場合、NaのNとaの大文字・小文字の使い分けも余計な負荷になります。

ADHDのある子の場合:情報が層になるとワーキングメモリがパンクする
化学式には独特の「階層構造」があります。

  1. 元素記号を覚える(H=水素、O=酸素)

  2. 化学式を覚える(H₂O=水)

  3. 化学反応式を覚える(2H₂+O₂→2H₂O)

この3層の情報を積み重ねて処理する必要がありますが、ADHDのお子さんはワーキングメモリ(作業中の情報を一時的に保持する力)に課題があることが多く、元素記号は言えても化学式の段階で前の情報が消えてしまいやすいのです。「さっき覚えたはず」なのに書けない——これは注意力ではなく、情報処理の同時負荷が高すぎることが原因です。

ASDのある子の場合:「なぜこの記号なのか」が納得できないと覚えにくい
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは、ルールの裏にある意味を理解しないと記憶に定着しにくい傾向があります。「HはHydrogen(英語で水素)の頭文字」「NaはラテンのNatriumから」と由来を教えると、すんなり定着するケースがあります。

※発達障害の特性には個人差があります。上記はあくまで傾向のひとつです。

化学式が苦手な子への教え方・声かけのコツは

ステップ1:よく使う元素記号を5つだけ「自動化」する

化学式に入る前に、最もよく使う5つの元素記号を完全に定着させます。

  • H(水素)、O(酸素)、C(炭素)、N(窒素)、Na(ナトリウム)

フラッシュカードを作り、表に元素記号・裏に元素名と簡単なイラストを描きます。「見て → 声に出して → 書く」の3つの入り口を使うことで、視覚・聴覚・運動感覚のどれかから定着しやすくなります。

声かけ例:「今日はこの5つだけ。全部言えたらクリアだよ!」

ステップ2:元素記号と「実際のもの」を結びつける

次に、化学式と日常の具体物を接続します。

  • H₂O → 蛇口の水を見せて「Hが2つとOが1つで、この水になるんだね」

  • CO₂ → 炭酸水の泡を見せて「Cが1つとOが2つで、このシュワシュワのガスだよ」

抽象的な記号と具体物が結びつくと、「ただの文字の羅列」だった化学式に意味が生まれます。ASDのお子さんには「HはHydrogenの頭文字」と由来を添えると、記憶のフックが増えます。

ステップ3:化学式を「パーツ分解」して紙に書き出す

ワーキングメモリの負荷を減らすため、化学式を紙の上でパーツに分解させます。

Na(ナトリウム)+ Cl(塩素)→ 塩化ナトリウム(塩)

「元素名 → 元素記号 → 化学式」のステップをすべて紙の上で完結させ、頭の中で組み立てることを求めません。途中の情報を「外に出す」だけで、ワーキングメモリへの負担が大きく減ります。

ステップ4:「角度を変えた問題」で繰り返す

同じ化学式をただ何度も書かせると、意味が伴わない「手続き記憶」になりがちです。出題の角度を変えて、理解と暗記を両立させましょう。

  • 「水を化学式で書いてみよう」

  • 「H₂Oに含まれる原子の種類と数は?」

  • 「水素と酸素からできる物質は?」

声かけ例:答えだけでなく、途中のステップをほめることで集中が持続しやすくなります。「元素記号が書けたね!次は化学式にしてみよう」

できそうなステップを1つ選んで試してみるだけでも十分です。毎日完璧にこなすより、継続できる形を見つける方が大切です。

まとめ

  • 記号と音が結びつかない(LD):視覚イメージ・由来情報で音と意味を接続する

  • ワーキングメモリの負荷(ADHD):元素記号→化学式と段階を分け、紙に書いて外部化

  • 記号のルールに納得できない(ASD):元素名の由来で「自分のルール」を作る

  • 繰り返しに飽きる:出題の角度を変えて反復する

毎日教えるのが大変と感じている保護者の方へ

ここまで紹介した対策を実践するには、フラッシュカードの準備・出題の工夫・ほめるタイミングの判断など、保護者の方にも相当な負担がかかります。毎日これを続けるのは正直とても大変なことです。

そういった方に参考にしていただきたいのが、家庭学習デジタル教材「天神」です。

天神を使った研究では、週1回・たった10分の使用を3ヶ月続けるだけで、すべての対象児童の視覚ワーキングメモリ課題の数値が改善したという結果が、日本LD学会で発表されています。先ほど「ADHDの子はワーキングメモリに課題がある」とお伝えしましたが、化学式の暗記にはまさにこのワーキングメモリが不可欠です。天神はその土台そのものに働きかける設計になっています。

障がい児教育の第一人者・山内康彦先生(障がい児成長支援協会 代表理事)も「一番おすすめの教材です」と推薦しています。

天神のレクチャー画面。アニメーションを使って化学の概念を視覚的に説明します。

天神では、理科の単元をレクチャー → ポイント → 問題演習の流れで学びます。レクチャーはアニメーションで概念を視覚的に説明。短くコンパクトにまとまっているため、集中が続きにくい子でも最後まで取り組みやすい設計です。目次画面でおおよその所要時間が確認できるため、取り組む前に見通しを立てやすいのもポイントです。

1画面1問表示。答えを確認してから次の問題に進む設計で、情報量が少なく集中しやすい。

問題は1画面1問の表示で、答えを確認してから次の問題へ進みます。正解すると「天才!」「すごい!」の音声が流れ、達成感が積み重なります。間違えたときは自動でヒントが表示されます。

「読み上げ機能のおかげで一人で学習できています。教科書に沿った内容なので理解しやすいようです」
——天神体験後アンケートより

「集中が続かない子ども達なのですが、読み上げがあると、集中が続いた!」
——天神体験後アンケートより

学校の進度に関係なく、お子さんの現在地からスタートできます。読むことが苦手なお子さんにはオプションで「音声読み上げ機能」もあり、問題文・ヒント・解説をすべて音声で聞きながら取り組めます。

現在、天神では無料体験を実施しています。体験専用のPCを無料でお届けするので、実際にお子さんが操作する様子を確認してからご検討いただけます。クレジットカードは不要で、体験後に購入を強くすすめることもありません。パソコン版なら幼児・小学・中学の全学年全教科を体験できます。

間違えたときに自動でヒントが表示されます。保護者の代わりに「どこに注意するか」を教えてくれます。

アール医療専門職大学の坂本晴美准教授(医学博士・発達障害専門)が発達障害のある児童を対象に行った研究では、こんな報告があります。

「何事にも自信が持てなかったお子様が、天神を始めてわずか1ヶ月で自ら『習い事をしたい』と意欲を見せるなど、劇的な変化が見られました。『できた!』という自信が、学習意欲だけでなく、運動や日常生活への挑戦意欲、つまり『自立心』へと繋がっていくのです」
——アール医療専門職大学 准教授 坂本晴美先生

※効果には個人差があります。ただ、「化学式が1つ書けた」という小さな成功体験が自己肯定感の第一歩になる可能性は、どのお子さんにも開かれています。

→ 天神 無料体験・資料請求はこちら
https://www.tenjin.cc/lp/wp/hattatsu-s-02-price/

よくある質問

Q. 買切り価格が高くて不安ですが、まず体験だけでもできますか?
A. はい、資料請求するだけで無料体験ができます。体験は完全無料で、クレジットカードの登録も不要です。体験後に購入を強くすすめることもありません。詳細な料金は資料に同封されています(月額換算で1教科あたり約2,750円〜の買切り型です)。一度購入すればご兄弟も追加料金なしで使えます。

Q. うちの子はグレーゾーンですが、天神は合うでしょうか?
A. 天神は様々な特性を持つお子さまに幅広くお使いいただけます。診断の有無ではなく、お子さんの今の学び方に合うかどうかが大切です。まずは無料体験でお子さんの反応を確認してみてください。

Q. 天神の中学生版で化学式の単元は学べますか?
A. はい、中学生版の理科に対応しています。化学式・化学反応式の単元もカバーしており、レクチャー動画と問題演習の両方で取り組めます。お子さんの現在地に合わせて前の学年から始めることも可能です。

この記事は天神メディア編集部が作成しました。発達障害の特性には個人差があります。学習面で気になることがある場合は、専門機関へのご相談もあわせてご検討ください。

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