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50年後もこの顔で付き合うから。10年放置したコンプレックスに課金して、働く意味と「納得感」を取り戻した話。

「私の顔なんて、誰も見ていないはず」
「どうせマスクで隠れるから、気にしない」
「食事の時にマスクをはずすと気なるけど…」

そうやって自分に言い聞かせ、10年以上も鼻の横や顎の赤みに蓋をしてきました。
かつてはデパコスをライン使いして、鏡の中の自分に酔いしれていた時期もあったのに、いつの間にか「ドラコス、コスパ」で検索する毎日。子供にお金がかかるから自分は後回し。そうやって自分を削るのが、40代の「正解」だなと無理やり納得してきていました。

「誰も見てない」という嘘に逃げ込んだ、10年間の空白


本当は、鏡を見るたびに悲しかった。
鼻の横や顎の下の赤みは、記憶を辿れば10年も前からそこにあったはずなのに。
花粉症がひどくて、鼻をかみまくって赤みがひどくなった日、会食相手に笑いながら
「私ってクマみたいに口の周りが赤いんですけどー」とネタにしてみたものの、
真っ赤になった顔を鏡で見て「ずっとこのままなのかな」と、自分を諦めてしまう瞬間が一番辛かった。

でも、忙しさを理由に見ないふりをしてきました。朝の洗面所やトイレの鏡で一瞬だけ現実に触れても、すぐにマスクで物理的にも精神的にも「蓋」をして、生活に戻る。

そんな私の目を覚まさせたのは、職場の男性リーダーの何気ない一言でした。

美意識高すぎリーダーの予言。「50年後も、自分の顔とつきあうんだよ」


そのリーダーは、私より年上なのに肌管理を欠かさず、シワ取りにも行くような「意識高い系男子」。そんな彼が、奥様に言われたという言葉を教えてくれました。

「50年後も、自分のこの顔と付き合っていくんだよ」
「洋服は着替えられるけど、顔は変えられないんだから気をつけたら」

50年後。私は94歳。
その数字を聞いた瞬間、強烈な焦りが込み上げました。(いや、リーダーはお金があるからできるんでしょ!)と心でツッコミつつも、自分よりはるかに肌が綺麗で意識が高い男性を目の当たりにして、「私、このままでいいの?」と自分に問い直さずにはいられなかったんです。

最近、何のために働いて生きているのか、分からなくなっていました。自分に全く課金せず、ただ日々の忙しさに飲み込まれるだけの毎日。それは、自分という存在がどんどん消えていくような感覚。

130個のリストが教えてくれた、「自分を後回しにしない」スピード感

「今しかない。今、自分を救ってあげないと」

そう思った瞬間の私のスピードは、自分でも驚くほどでした。
私のモットーの一つに
「ストレスは根幹をたたないと無くならない」
というものがあります。
どんなに対処をしても、根幹を取り除かない限りまた起こる。
だっから根っこから取っ払うのが1番早いし確実!

何回か考えても気になるなら、もう対処するしかない。
翌日には皮膚科を予約し受診。
赤みを取る機械がないと言われたので、調べ直して翌々日には別の病院へ。
10年放置したコンプレックスを「今すぐ解消すべきストレス」として、130個の「やりたいことリスト」の最優先事項に叩き込みました。

私はずっと、毎年やりたいことを100個(今は130個!)書き出すようにしています。
日々の生活に追われて自分が後回しにならないよう、ワクワクする未来を妄想する時間を無理やり作って1つずつ消し込むことで、
自分を大切にすることにしています。

そのリストにあった「赤みを取る」という項目。それに着手した途端、止まっていた時計が動き出しました。

働く意味なんて、あとでいい。欲しかったのは「納得感」だった


1回目の治療を終え、少し赤みが引いた肌を鏡で見ると、そこにいたのは10年間放置されていた「自分」でした。

正直、今だってお金に余裕があるわけじゃありません。でも、自分にお金と時間をかけて、納得のいくケアをする。そのシンプルな行動だけで、「あぁ、私は私を大切にできている」という圧倒的な納得感が戻ってきました。

「何のために働いているのか」なんて難しい理屈を考えるより、まずは自分を後回しにするのをやめてみる。
たとえ物理的な自分の時間が全くなかったとしても、**自分を大切にできているという確かな「納得感」さえあれば、不思議と毎日はこんなに軽やかになるんだ**、と気づけました。

私の目標は、ファンデーションを塗りつぶす「作業」から卒業すること。
そして将来、仕事から解放されたら、カラフルな髪の毛で笑っている「めちゃくちゃイケてるばあちゃん」になること。

94歳の私が「44歳のあの時、自分を諦めなくてよかった」と笑ってくれるように。
私は今日、消えかけていた自分を、もう一度抱きしめて生きていきます。

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