昭和珈琲喫茶「レスポアール」
本日、手動のコーヒーミルで
コーヒー豆を一生懸命挽いているおじさんを見かけ、
思い出したあの頃。
大学時代、
「レスポアール」と言う名の喫茶店でアルバイトをしていた。
山口百恵主演のドラマ「赤いシリーズ」に出てくる
ヨットの名も「レスポアール」だった。
と、知っている方は「きんぼー」並に山口百恵通だと思う。
ちなみに意味は「希望」だったかな?
その喫茶店の日替わりメニューを今も覚えている。
月曜日 ジャマイカ
火曜日 キリマンジェロ
水曜日 モカ
木曜日 グァテマラ
金曜日 ブラジル
土曜日 マンデリン
日曜日 ブルーマウンテン
前に記事にしたような気もするが、
思い出の内容は別だと思うのでそのまま続ける。
商店街の中の酒屋ビルの2階にあって、
大学生やOLの常連さんが多かった。
フレンチローストの豆を惹いて作ったアイスコーヒーが人気で、
クラッシュアイスや生クリームとのコンビネーションが絶妙だった。
最初はホール係でバイトに入ったのだが、
あるきっかけでカウンターの中に入ることになった。
そのきっかけとは、利きコーヒー豆大会での優勝だった。
大会といっても2~3人のお客さんと、従業員2名くらいだけど。
マスターが審判となって、日替わりの7個の豆+アイスコーヒーの豆1個、
さらに日頃滅多に出ないジャバロブスター1個、
計9個の豆をランダムにカウンターに並べる。
大会参加者が、一人づつ豆をかじって銘柄を言い当てるのだ。
特別にコーヒー好きでもないオレは、
何となくで8個当てたように記憶している。
さすがにジャバロブスターは外したのだろう。
ちなみにミスター薔薇族でも優勝したことがある。
喫茶店に顔を出す男性の中で一番、
モーホーぽかったらしい。
勘違いしないように、正真正銘のノンケだ。
カウンターに入ると、
サイフォンでコーヒーをたてながら、
常連さんとおしゃべりする機会が増えた。
スパゲッティーボンゴレにパルメザンチーズをほぼ1本ふりかけて、
周りをチーズくさくさせる、牛乳瓶底メガネの貧乏学生、
パルメザンの減り方が異常なので、こいつには残量の少ない方を渡した。
飲み物はとらず、
ピザトーストにタバスコをたっぷりかける貧乏大学5年生、
可愛そうなので、一番安いブレンドをサービスしてやった。
セレブ家の不良男子高校生、
海外旅行のお土産で、タバコのフィルターに溶かす薄荷を貰った。
煙を大きく吐きタバコをスパスパ吸い、
口紅べったりの吸殻を灰皿に置く派手な信金のお姉さん、
最初は、憧れの人みたいに近づけなかったが、一番仲良くしてもらった。
天パーがアフロに見える派手な信金のお姉さん、
見た目と違ってとても優しい女性だった。
笑うと歯に口紅が付いている物静かな別の信金のお姉さん、
帰りがけに笑う時、注意しようか迷った。
やたらとうるさくて、くだらない冗談で絡んできた都市銀行の女子、
この子の注文で、
何度か銀行までコーヒーを出前したが銀行の中でもふざけていた。
ピースロングの甘ったるい煙を吐いて
アメリカンを飲む大学生パチプロの「山ちゃん」、
パチンコの合間と終了後の1日2回、毎日来ていた。
生命保険のおばさんとその子供2名、
ベテランのウェイトレスのお友達で、
閉店間際に毎日子供を連れてきて駄弁っていた。
高校生の愛ちゃんと、小学6年の夕子、
オレは夕子と仲が良くて、バレンタインにはチョコレートを貰った。
「takichiだけにあげるわけじゃないからね~」なんて言いやがるから、
「こら夕子、どこの小学校の洟垂れ小僧にチョコあげてんだ、
夕子はオレのもんだろ!」と、
キレたふりをしたら、半べそになっていた。
コーヒーミルで、懐かしいあの頃を思い出し、
一人ニヤニヤ笑う気持ち悪いおっさんになった1日だった。
80年代初頭、こんな組み合わせで、こんな曲が話題になっていた!
