ろ過機屋、宇宙船の水について考える。
今日、子どもたちと一緒に岐阜市科学館へ行ってきました。
宇宙や星についての展示を見ながら、子どもたちはいろいろなものに興味津々。
そんな中、私は少し違うところが気になっていました。
「宇宙船の中の水って、どうしているんだろう?」
やっぱり職業病なのかもしれません。笑
宇宙を見ても、気になるのは「水」でした。
地球では当たり前にある「水」
私たちは普段、水があることをあまり意識しません。
蛇口をひねれば水が出る。
お風呂に入れる。
シャワーを浴びられる。
喉が渇けば、水を飲める。
でも宇宙では、その「当たり前」が当たり前ではありません。
地球から宇宙へ物を運ぶには、大きなコストがかかります。
当然、水も無限に持っていくことはできません。
だから宇宙では、
「限られた水を、どうやって安全に使い続けるか」
ということが、とても重要になります。
例えば国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙飛行士の生活から出る水分などを回収し、処理して、再び利用する仕組みがあります。
水を使って、捨てる。
ではなく、
回収して、きれいにして、また使う。
地球では当たり前に捨てているものが、宇宙では大切な資源になる。
そう考えると、水の見え方が少し変わってきます。
ろ過とは、汚れを取るだけの仕事なのか
私は普段、温浴施設やサウナ、プールなどの設備に関わっています。
その中でも、私たちの会社が長年取り組んできたものの一つが「ろ過」です。
ろ過というと、
「水のゴミや汚れを取るもの」
というイメージが強いと思います。
もちろん、それも大切な役割です。
でも、長くこの仕事をしていると、それだけではないと思うようになりました。
ろ過機の向こう側には、必ず「人」がいます。
お風呂に入る人。
プールで泳ぐ人。
サウナのあと、水風呂に入る人。
その人たちが、安心して水に触れられる環境をつくる。
だから私たちが扱っているのは、機械や配管だけではありません。
人が安心して過ごすための「水の環境」をつくっている。
私は、そう考えています。
「快適空間の追求」
私たちの会社、エイ・エス・ピー設備の「ASP」には、
Amenity
Space
Pursuit
という意味を込めています。
日本語にすると、
「快適空間の追求」
これが、私たちの理念です。
そして、その理念のもとで私たちがやることとして掲げているのが、
「人びとの健康と安全を守る」
ということです。
温浴施設やプール、サウナなどで、事故や水質トラブルを起こさず、お客様に安心して利用していただく。
きれいな水をつくる。
安全に循環させる。
設備を安定して動かす。
目立つ仕事ではないかもしれません。
でも、その一つひとつが、人の健康と安全につながっています。
そして、それが結果として「快適な空間」をつくっている。
私たちは、ずっとそこに向き合ってきました。
でも今日、科学館で宇宙について考えていて、ふと思いました。
「快適空間」って、どこまでなんだろう。
岐阜にあるお風呂。
日本中のサウナやプール。
そして、いつか人が暮らす宇宙空間。
場所が変わったとしても、人が暮らす場所には「水」が必要です。
そして、人が生きていく以上、「健康」と「安全」が必要なことも変わりません。
もしかすると、
「快適空間の追求」にも、地球という境界線はないのかもしれない。
今日、そんなことを考えました。
地球のお風呂と宇宙船
もちろん、私たちが現在扱っている温浴設備と、宇宙で使われる水再生技術を同じものとして語ることはできません。
必要とされる技術も、安全性も、研究開発のレベルも違います。
私たちはまだ、宇宙について特別な技術を持っているわけでもありません。
でも、考え方には共通する部分があるように感じます。
限られた水を循環させる。
不要なものを取り除く。
水質を管理する。
設備の異常を見つける。
そして、人が安心して使える状態を維持する。
私たちが地球で毎日向き合っていることの、もっともっと先に、宇宙の水処理があるのかもしれません。
岐阜の設備屋から宇宙へ
「岐阜の設備屋が宇宙?」
そう思われるかもしれません。
自分でも、かなり大きな話をしていると思います。笑
でも、最初から「できない」と決める必要もないと思っています。
今すぐ宇宙に行けるわけではありません。
まずは、目の前のお客様の設備をしっかりつくる。
水について、もっと勉強する。
ろ過について、もっと追求する。
そして、自分たちの技術を少しずつ高めていく。
その積み重ねの先に、今とはまったく違う場所で、自分たちの技術が必要とされる日が来るかもしれない。
10年後なのか。
20年後なのか。
もっと先なのか。
それは分かりません。
でも、夢として持っておくのは自由です。
子どもと科学館に行って思ったこと
今日、子どもたちと科学館に行かなければ、こんなことを考えることもなかったかもしれません。
子どもは、宇宙を見て夢を持つ。
でも大人になると、
「現実的じゃない」
「うちには関係ない」
「そんな技術はない」
と、できない理由から考えてしまいます。
でも今日は、子どもたちと一緒だったからなのか、
「いつかできたら面白いな」
と、素直に思えました。
今、私たちがつくっているのは、お風呂やプール、サウナなど、人が快適に過ごすための空間です。
そして、その空間を支えているものの一つが「水」です。
ろ過機屋として、水をもっと追求していく。
その先で、いつか宇宙で暮らす人たちの「水」に関われたら。
そして宇宙でも、
「人びとの健康と安全を守る」
ことができたら。
それもまた、私たちが掲げる
「快適空間の追求」
なのかもしれません。
そんな未来を想像すると、ワクワクします。
宇宙を目指すと言うには、まだまだ早い。
だからまずは、
目の前の一滴の水から。
これからも、水と向き合っていきたいと思います。
