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もう万引きをしたくない。なのに、また手が伸びてしまうーー3回逮捕され、3年間の執行猶予中の身。次はありません。私が、万引きの繰り返しから抜け出し「二度としない自分」を取り戻すまで

「もう、やめたい」

何度そう思ったかわかりません。

万引きをした直後には、決まって後悔する。

「なんで、こんなことをしてしまったんだ」

「もう二度としない」

そう思う。

それなのに、時間が経つと、また店に入り、また商品を見て、また手が伸びる。

そして私は、3回逮捕されました。3年間の執行猶予中の身です。

ここまで読んで、「自業自得だ」と思う人もいるでしょう。

その通りです。

私は自分がしたことを、正当化するつもりはありません。

万引きは犯罪です。

お店にとっては大きな損失です。

商品を作った人、運んだ人、並べた人、販売する人。

その商品が店頭に並ぶまでには、数え切れないほど多くの人が関わっています。

でも、万引きを繰り返していた当時の私は、そんなことを1ミリも考えていませんでした。

考えていたのは、ほとんど自分のことだけ。

「これくらいなら大丈夫」

「自分だけは捕まらない」

「誰にもバレない」

そんな根拠のない自信に支配されていました。

そして、その先に待っていたのが、3回の逮捕でした。

このnoteは、万引きをしたことがない人に向けた説教ではありません。

「やめたいのに、やめられない」

「もう二度としたくないのに、またやってしまう」

「自分でも自分が怖い」

そんな人に向けて、私自身の失敗と、そこからどうやって抜け出そうとしたのかを書きます。

もし今、あなたが同じ場所にいるのなら。

どうか最後まで読んでください。あなたの未来のために。

この記事があなたの長年の「痛み」を解決する一助となっていただけれは私にとってこれ以

上の喜びはありません。


第1章 「もうやめたい」のに、また手が伸びる

――やりたくないのに、なぜか繰り返してしまう

万引きを繰り返していた頃の自分を振り返ると、不思議な感覚があります。

「盗みたい」と強く思っていたわけではないのです。

むしろ、やった後には後悔する。

「もうやめよう」

「次は絶対にやらない」

そう思っている。

それなのに、また手が伸びる。

この感覚は、経験したことのない人には理解しにくいかもしれません。

「嫌ならやらなければいいじゃないか」

そう思うのが普通です。

私も、今ならそう思います。

でも当時は、その「やめればいい」ができませんでした。

そして、もう一つ大きな問題がありました。

私は、万引きによって誰が傷つくのかを、本当の意味では考えていなかったのです。

販売店にとっては損失になる。

それは頭ではわかっていました。

でも、その先にいる人たちのことなど、ほとんど考えていませんでした。

その商品を作った第一次生産者。

原材料を作った人。

工場で製造した人。

商品を運んだ人。

店頭に並べた人。

そして、その商品を売って生活している人。

そんな人たちの存在を、自分の欲望の前では完全に消してしまっていた。

「自分が1個盗ったところで何が変わる?」

そんな考え方です。

今思えば、それはとても恐ろしいことでした。

自分の目の前にある商品しか見えていなかった。

その商品がここに来るまでの「人」が見えていなかった。

そして、もっと恐ろしかったのが、

「自分だけは大丈夫」

という思い込みでした。

捕まる人は、もっと悪いことをしている人。

自分はそこまでではない。

この程度なら大丈夫。

誰にも見つからない。

そうやって、自分の中で少しずつ「やってもいい理由」を作っていました。

でも、現実は違いました。

「大丈夫」と思っていた私は、3回逮捕されたのです。


第2章 私は、なぜ「そっち側」に行ってしまったのか

――私は最初から「悪い人」だったわけじゃない

私は、子どもの頃から万引きをしていたわけではありません。

一度もしたことがありませんでした。

自分が万引きをする人間になるなんて、想像したこともありません。

そんな私が、なぜ「そっち側」に行ってしまったのか。

振り返ると、いくつかの出来事がありました。

私は以前、大型量販店で長く働いていました。

そこで、万引きをされる側を経験しています。

「また盗られた」

「またやられた」

そういう場面を何度も見てきました。

犯人の顔がわかっていることもありました。

「あの人だ」とわかっている。

それなのに、犯人が逮捕されることは一度もありませんでした。

その経験が、後になって自分の中に妙な形で残っていたのだと思います。

その後、私は営業職に就きました。

それまでとは違い、初めてスーツを着て一日を過ごす仕事でした。

そこで私は、妙な感覚を覚えました。

スーツを着ると、自分がまるで別人になったような気がしたのです。

それまでの自分とは違う。

仕事のできる人間になったような。

社会人として一段上がったような。

そんな錯覚です。

そして、ある日。

私は初めて、ボールペンを1本万引きしました。

本当に小さなものでした。

だからこそ、怖かった。

「こんなもの1本で捕まるわけがない」

「以前、店で働いていたときも、あれだけ万引きされていたのに犯人は捕まらなかった」

「自分がこれくらいのことで捕まるはずがない」

根拠なんてありません。

ただの思い込みです。

でも、そのときの私は、それを「確信」のように感じていました。

これが最初の一歩でした。

そして、一度やってしまうと、その一歩が二歩目につながりました。

二度、三度。

繰り返していくうちに、盗る数も増えていきました。

最初は「これくらい」。

次は「これくらいなら」。

その次には「どうせ大丈夫」。

人間は、怖いほど簡単に感覚が麻痺していきます。

最初は大きな罪悪感があったものが、繰り返すうちに薄くなっていく。

そして、薄くなった罪悪感を、自分に都合のいい理屈でさらに塗りつぶしていく。

私はそうやって、自分の中で「万引きをする自分」を作ってしまいました。

そして、ここで一つ、私自身が身をもって知ったことがあります。

「万引きは現行犯でなければ逮捕されない」と思っている人がいるかもしれません。

少なくとも私自身は、3回の逮捕のうち2回を事後逮捕で経験しました。

つまり、

「その場で見つからなければ大丈夫」

という考え方は、私にとって完全な間違いでした。

その思い込みが、私をさらに深いところへ連れていったのです。


第3章 このままでは、本当に人生が終わる

――「また一回くらい」の先に待っていたもの

3回目に逮捕された日のことは、今でも忘れられません。

特に忘れられないのは、逮捕そのものではありません。

そのとき、ちょうど長男が学校から帰ってきたことです。

そして私は、パトカーへ連れて行かれるところを見られてしまいました。

その瞬間のことは、言葉では簡単に説明できません。

自分が何をしたのか。

自分がどんな姿を子どもに見せてしまったのか。

「父親が警察に連れて行かれる」

その光景を、子どもに見せてしまった。

それまで私は、万引きを自分だけの問題だと思っていたのかもしれません。

でも、違いました。

自分の行動は、自分だけで終わらない。

家族にも影響する。

仕事にも影響する。

周囲の人との関係にも影響する。

そして、一度失った信用を取り戻すのは、本当に大変です。

失うものは、お金だけではありません。

仕事。

信用。

家族との関係。

友人との関係。

そして何より、

自分自身への信頼。

「自分なら大丈夫」

そう思っていた自分が、いつの間にか、

「自分はまたやるんじゃないか」

と思うようになる。

店に入ることすら怖くなる。

普通に買い物をすることさえ、以前とは違う感覚になる。

「普通に生きる」という、当たり前だった感覚が崩れていく。

でも、本当に怖かったのは、それだけではありません。

一番怖かったのは、

「どうせ私は変われない」

と思い始めることでした。

一度失敗する。

後悔する。

もうやらないと決める。

それなのに、また繰り返す。

また後悔する。

そしてまた繰り返す。

この循環に入ってしまうと、やがて人は、

「自分にはもう無理なんだ」

と思い始めます。

これが一番危険でした。

犯罪を繰り返すことだけではありません。

自分自身を諦めてしまうこと。

それが、人生を壊していく大きな原因になるのだと思います。

私は3回逮捕されました。

普通なら、それだけで十分すぎるほどの警告です。

でも、私に必要だったのは、ただ「もうやるな」と自分に言い聞かせることではありませんでした。

「どうすれば、次の一回を止められるのか」

そこを考えなければならなかったのです。


第4章 どん底からでも、人は変われる

――「今日だけはやらない」から始める

ここまで読んで、

「じゃあ、どうすればいいんだ」

と思った人もいるかもしれません。

私もそうでした。

「二度とやらない」

そう決意する。

でも、それだけでは続かない。

そこで、私は考え方を変えました。

「一生やらない」と考えるのではなく、

「今日だけはやらない」

と考える。

さらに、

「次の10分を乗り越える」

と考える。

大きすぎる問題を、一気に解決しようとしない。

まず今日。

そして次の10分。

その積み重ねです。

そして、もう一つ大切だったのが、

一人で抱え込まないこと。

万引きをしていることを誰にも言えない。

恥ずかしい。

知られたくない。

当然です。

私もそうでした。

でも、隠すことによって問題が解決するわけではありません。

むしろ、一人だけで戦おうとすると、自分の中の「大丈夫」という都合のいい声に負けてしまうことがあります。

必要なら、家族、信頼できる人、専門家、支援機関などに相談する。

私は妻にすべてを話し、また精神科への通院も始めました。

自分だけで抱え込まない。

そして、私はあることに気づきました。

私は、意志が強くなったからやめられたのではない。

ここは、とても重要です。

私は突然、強い人間になったわけではありません。

「もう絶対に負けない」という強靭な精神力を手に入れたわけでもありません。

そうではなく、

やってしまう状況そのものを変えていった。

これが大きかったのです。

「自分は意志が弱いからダメなんだ」と考えるのではなく、

「どうすれば、手が伸びる状況そのものを減らせるだろう」

と考える。

問題を「自分の性格」だけに押しつけない。

行動の前に何が起きているのかを見る。

そこから、私の考え方は少しずつ変わっていきました。


私が本当に変わり始めたのは、「もう絶対にやらない」と決意した日ではありません。

「自分の意志で我慢する」という考え方を捨てた日でした。

では、何を変えたのか。

ここから先は、私自身が実際に取り組んだことを、3つのステップに分けて具体的に書いていきます。

もし本気で「もう二度と万引きをしたくない」と思っているなら、ここから先を読んでください。

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