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AIが作ったお題で人間が「三題噺」を書く。


 ということで、コパ助(AI)が出してきたお題「望遠鏡、味噌樽、信号待ち」で、こんどは自分が「三題噺」を書きたいと思います。
 「ちょっと感動できる話」という注文にも答えていきます・・・って、どうなることやらわかりませんが。

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* コパ助(AI)には、天体望遠鏡の値段の相場と全国で有名な味噌漬けと国際宇宙ステーションまでの距離しか聞いていません。誓って言います、このストーリー、文章は自分だけで書きました。 

     味噌味の涙

「ゲームの時間を減らすから、天体望遠鏡買って・・・」
 という小6の息子和樹のおねだりにOKを出した父親桜田樹(たつき)は、天体望遠鏡も扱っているカメラ屋に和樹と一緒に出かけた。
 
 9万5000円という、小6の子供にはちょっとお高いものを買った。
 値段については、母親に内緒にしておく男同士の固い約束をした。
 そして、二人は口裏を合わせ母親には3万円ということにした。

 小6にしては高いものを買ったのは、樹もそれを使いたかったからだ。

 和樹が「天体望遠鏡を買って・・・」とおねだりした時、樹は忘れていた子供の頃を思い出した。
 自分も天体望遠鏡を欲しかったが、家が裕福でないことはわかっていたので、とてもおねだりはできなかったのだ。
 それでも、樹には裕福な家庭の友達という強力な味方がいた。その子は天体望遠鏡を持っていたのだ。
 樹は、夏休みにはその子の家へ泊りがけで行って、一緒に天体観測をする仲だった。

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 カメラ屋を出て、天体望遠鏡を一緒に車に積み込んだ時は、親子が同い年になっていた。
 走りだした車の中で、さっそく二人は今夜の予定を立てた。
 話は弾み親子の距離が急接近した時、車は交差点のはるか手前で信号待ちの渋滞につかまった。

 樹は、ノロノロとしか進まない車の中から交差点角にあるひと際立派な門構えの味噌蔵の建物を見ていた。
 その味噌蔵こそ、天体望遠鏡を一緒に見た友達の家だった。

 その味噌蔵は、樹や和樹が通っていた小学校だけでなく周辺の自治体にある小学校の定番の社会科見学のコースに入っていた。
 というのも、友達の父親は小中のPTA会長を務め、さらには町会議員、県会議員を務めた地元の名士だったからだ。

 とはいえ、味噌蔵の社会科見学なんて小学生の記憶には残らないものだった。
 ただ、いくつもある大きな味噌樽の間を歩き、最後にその地方の名産である「やまごぼう味噌漬け」がしょっぱかったという記憶だけが残っただけだった。
 でも、大人になれば「やまごぼう味噌漬け」があれば、それだけで日本酒が進むのを知った。

 車は、少しづつ味噌蔵の建物に近づいた。
 立派な門の脇には風雪にさらされても威厳を失わない大きな木の看板が掛かっていた。
 その看板には「寺岡屋味噌醸造所」と書いてあった。樹の友達は寺岡睦夫(むつお)という名前だった。
 しかし今、彼は実家である寺岡屋味噌醸造所にはいなかった。

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 父親が地元の名士で裕福とあれば、妬みを受けるのは仕方なかった。
 睦夫は「クソミソ」等とからかわれた。
 そんなこともあってか、睦夫は醸造所を継がなかった。
 大学こそ、醸造などを研究する東京にある大学の生命科学部に入った。
 しかし、卒業後は研究者を目指し大学院に進んだのだ。さらに、その陰で夢だった「宇宙飛行士」を目指していた。

 睦夫の家に泊まりにいった夜、樹は一緒に寝るため並べた布団の上で睦夫の宇宙飛行士への夢を何度も聞かされた。
 夢への熱い思いを語る睦夫に影響を受け、そんなつもりはなくても「自分も宇宙飛行士になる」と言った。
 小学校の作文で、その夢を書いたことがあった。睦夫の作文と丸かぶりになって恥ずかしい思いをしたのは、今ではいい思い出となっていた。

 そんなことを振り返りながら、樹は車の中で味噌蔵の建物を見ていた。
 それから、日が傾いた西の空を眺めた。
 その視線の先、遥か彼方400㎞先の国際宇宙ステーションに寺岡睦夫がいるのだ。

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 午後7時、桜田家では夕食が始まった。
 だが、家族全員の目はテレビに向いていた。

 その日、7時のニュースで国際宇宙ステーションからの中継があったのだ。それに、日本人宇宙飛行士寺岡睦夫が出るのだ。
 何週間も前から、地元ローカル局で告知していた。
 中継の内容は、寺岡宇宙飛行士がめずらしい宇宙食を食べるというものだった。

 そのめずらしい宇宙食は、地元にある農業高校が開発したものだった。
 名物の「やまごぼう味噌漬け」をはじめ、ナスやキュウリの味噌漬けを宇宙食にしたのだ。
 数年がかりで出来上がったその宇宙食を、今回のミッションで寺岡宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに持ち込んだ。
 もちろん、その味噌漬けに使われているのは「寺岡屋味噌醸造所」の味噌だった。

「さあ、寺岡さん、ご実家の味噌で漬けられたやまごぼう味噌漬けの宇宙食を、ご試食ください」
 ニュース番組のキャスターが寺岡宇宙飛行士に呼びかけた。

 しばらく間があって「はい」と寺岡宇宙飛行士がやまごぼうの味噌漬けを口に入れた。
 それと同時に寺岡宇宙飛行士の目に涙が浮かんだ。

「どうですか、お味は?」

「はい・・・」
 寺岡宇宙飛行士は涙を指で拭った。
「ちょっとしょっぱくて、涙が出てしまいました・・・」
 寺岡宇宙飛行士は苦笑いを浮かべ、続けて言った。

「でも、おいしいです」

     おわり

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*やまごぼう味噌漬けは、長野県は信州の代表的な味噌漬けです。しかし、自分は食べたことがなく想像で書いています。

 

 

 


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