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k_jack_norio
雪が教えてくれた、心の余白
夏が好きだ。
太陽の強さも、海の匂いも、身体を包む温度も、すべてが生きている感じがする。
だから、サーフィンをするなら、やはり暖かい方がいい。
それでも、雪も好きだ。
寒さは得意ではない。
むしろ避けたい。
それなのに、雪が降ると、なぜか外を見たくなる。
同じ街、同じ道、同じ建物。
けれど、雪が重なっただけで、世界はまったく別の表情を見せる。
いつもと同じ景色が、別物に変わる。
その事実に、心が少し揺れる。
人は、見えているものを現実だと思い込むけれど、
実際には、現実は心の状態によって、いくらでも姿を変える。
余裕のある心で見れば、雪は美しい。
追い詰められた心で見れば、雪は厄介だ。
同じ雪、同じ場所、同じ時間。
変わるのは、ただ自分の内側だけ。
結局、世界をどう見るかは、
世界の問題ではなく、
自分の心の在り方なのだと思う。
忙しさ、焦り、不安、怒り。
それらが心を占領しているとき、
人は風景を失い、余白を失い、
「感じる力」そのものを失っていく。
雪を見て、
きれいだと思える自分が、まだここにいる。
それだけで、今日は少し救われた気がした。
……それにしても、雪がすごい。
