「勝てる局面だけ拾う」——テスタ流イベント投資と2025年後半の相場観
ダイジェスト
2025年前半の最大益はフジ・メディアHDで約1億円。
→「大量保有報告(5営業日ルール)×板読み×X(旧Twitter)のセンチメント観測」でイベントを先回り。最大損はセブン&アイで約8,000万円。
→MBO・買収騒動の長期化=資金効率悪化が痛手に。相場全体は、2018年型の在庫サイクル悪化と関税ショックが重なるリスク。
→10月以降の一段安に備え、余力の確保と機械的な買い下がりルールを準備。2025年後半の注目は生成AI(特に小型の“濃い”関連)と、大型スポーツイベントの波及。
1|今年“勝てた”取引:フジテレビで+1億円
シナリオ設計
村上ファンド周辺の買い増し観測を、チャートと板で察知。
大量保有報告の提出は5営業日以内=「見えない買い」期間が最大5日。
→この“時間差”を起点に、初動〜報告直前を狙う。
確信度の高め方
板の癖:同じ買い方の反復=大口の継続的取得を示唆。
X/掲示板で期待の織り込み度を測る。
→「報告→上がる」が皆の合意になっていれば、前日利確で逆回転回避。
学び
バリューより「出口の時期」が核心。
資金効率=回転率を最優先(短期で狙い、外れたら即撤退)。
2|負けた取引:セブン&アイで−8,000万円
想定とズレ
「創業家MBO or 外部の買収提案でどちらかは通る」と見たが不成立。
時間のロスが最大コスト。10億規模の拘束=他の良局面を逃す。
撤退判断
当局リスクや「もうすぐ決着」報道を手掛かりに早期カット。
“含み”の増減に慣れていても、確定損はメンタルに来る。
→ルール:長期勝負は“極めて勝てる時だけ”。
3|テスタ流 AI 活用術(現場目線)
センチメント探索:Xや掲示板の特定キーワードを集約して“群衆の期待/失望”を読む。
数値引き出し用:海外企業の保有資産・時価、比率比較などの面倒なデータ集約を短時間で。
※ただし桁ミス等の誤答がある前提で必ず検算。
4|暴落相場のサバイブ法
最近の特徴
コロナ以降は戻りが早い局面が増加。
→ただし今回は在庫・需要のピークアウトや関税再加速が重なる恐れ。
原則
常に余力を残す(フルベット禁止)。
買い下がりは機械化:例)日経−500円ごとに○億円追加、など事前ルール化。
内需・高配当・低PBRをヘッジバスケット化。
イベント個別は別口座のつもりで:全体地合いと切り分けて狙う。
メンタル整流
大損後は寝てフラットに。
資産推移を過去の同水準時の自分と比較し、“戻っただけ”と認知を整える。
5|マーケット警戒シグナル(10〜年末)
2018年類似の在庫サイクル:駆け込み需要の剥落→数量・価格同時悪化のリスク。
関税の実施=「不確実性」よりも“レベルそのもの”が痛み。
PC/メモリ関連の価格挙動(DDR4/5の逆転・平準化)→テックの一服サイン。
政策総動員(財政×金融)の合図待ち:早ければ**〜3月**。選挙日程次第で長引く可能性。
6|2025年後半:狙いどころ
テーマ
生成AIは“濃度”勝負:
小型でも特化技術・独自データ・工程必須部材など“濃い接点”を持つ銘柄。データセンター周辺:電力・冷却・ラック・光接続など通らざる工程。
スポーツ大型イベント連動:W杯、WBC、五輪等で広告・配信・周辺需要を先取り。
やり方
ニュース初動=資金回転の局面。
“皆が言い出す前”に監視、言い出した瞬間を買い、群衆化したら利確。
7|実装チェックリスト(保存版)
イベント銘柄用ルール:入口(初動条件)/出口(報告・決算・催事)を明文化
センチメント監視:Xと掲示板の期待/失望ワードを日次収集
買い下がり票:指数○円刻みの自動発注額テンプレ
資金効率KPI:平均保有日数/回転率/塩漬け比率を週次で確認
データ検算:AI出力の桁・単位を必ず二重チェック
おわりに
勝てるのは、待てる人。
イベント投資は“情報”ではなくタイミングと群衆心理のゲーム。
そして全体相場は、在庫サイクル×関税レベルという“実体の痛み”を忘れないこと。
余力を残し、機械で買い下がり、初動を素早く、群衆化で降りる。
——2025年後半も、この4点だけはブレずにいきましょう。

