「負けヒロイン」蝶野雛ちゃんのエゴまるだし「やっちまったムーヴ」を、僕はどうしたって許したい
「胸が詰まる」ったらないですよね、この展開は。
Netflixでアニメ『アオのハコ』の1期
を見終わりました。
そして今、おじさんはめっちゃ「ギュッ」ってなってます。
ラブコメのお話の中に複数の「ヒロイン」が存在
する場合に、恋が成就しない方のそれをマンガでは「負けヒロイン」って呼ぶらしいですよね。
この『アオのハコ』におけるその「負けヒロイン」にあたるのが、蝶野雛ちゃん。
明るく真面目でピュアで、見た目もかなり可愛らしい新体操部エースの女子高生。主人公・猪股大喜君とは、男女を越えた親友の関係です。
「こんなの正ヒロインで全然いけそうじゃん?」みたいなハイスペック女子が、この話ではまあまあ強烈な「負けっぷり」&「かませ犬っぷり」を披露していきます。
雛ちゃんの大喜君への「一途な想い」が空回りに空回りまくって、打つ手打つ手が結果皆『悪手』となってしまい、彼女は「恋の沼」の深みにどんどんハマっていくんですよ。
ここの描写が絶妙にリアルで、「青春や恋愛の残酷な一面」を浮き彫りにしています。
好きな人が被った場合に「選ばれる人」と「選ばれない人」が出てくるというのは至極当然の成り行きなんですが、「選ばれなかった側」の心情は本当にキツいですよね。
その経験がある方は、そこら辺はよく理解出来るかと思います。
私も、ママに出会うまでは「選ばれない」経験しかなかったものですから、どうしても雛ちゃんに肩入れしてしまう自分がいました。
主人公の大喜君は、人の気持ちを思いやれる好青年。「正ヒロイン」の鹿野千夏ちゃんは容姿端麗で、性格も優しく、「男の子が可愛いと感じる特徴の全部乗せ」みたいな現実ではいなさそうなくらいに理想的で素敵な女子高生。
この2人がお似合い過ぎて、さすがのハイスペック女子の雛ちゃんも「割り込む隙」がなかなか見付からず、彼ら(千夏・大喜)の心が近付いていくごとに焦り、傷つき。物語が進むにつれ、彼女の切なさはどんどん加速していきます。
これが、ホント見ててツラくなるんですよ。
この「切なさMAX」のところで、1期が終了。
私ね。
「おいおいおい。雛ちゃん可哀想じゃんかよ」と、それこそ彼女の親にでもなったつもりで(笑)その行く末が気になってしまいまして、ちょっとズルしてマンガで「その先」を見ちゃったんですよ。
結局、カップルになった大喜君と千夏ちゃん(これはこれでめでたい)。
このことに雛ちゃんは深く傷つき、大喜君との今後の関係についても大いに悩みますが、再び「友達に戻る」ことを決断します。
でも「ある出来事」がきっかけで、大喜君への想いが再び溢れて抑えきれなくなり、エゴまるだしの「やっちまったムーヴ」をしてしまうんですね。
これ以上の詳しいネタバレは避けますが、この場面がまた切ないんですよ。
この回は一部ファンから「雛ちゃん、何してくれるのよ?それはルール違反!」「このエピソードは余計。雛ちゃんの好感度をムダに下げないで」などと炎上気味だったらしいですが、私はなんか彼女の行動が理解出来なくもないんですよねえ。
私も何を隠そう「やっちまったムーヴ」の『前科2犯』ですから。まあ、若かりしあの時の所業は本当に「エゴまるだし」でしたからね~😅
恋愛における敗者(そうは呼びたくないが)は「潔く引き下がれ」たらカッコいいのだろうし、実際それが1番なんでしょう。
そんなことは我々、重々わかっているんですよ。
でも。
それでもですよ。
「わかっていてもどうにもならない時」
って、あるじゃないですか?
そんな「1年365日いい子ちゃん」なんて無理ですよね、皆さん?
そうそう。
『五等分の花嫁』の中野一花ちゃんも、
主人公・上杉風太郎君への想いが抑えきれずに、これまたなかなかの「やっちまったムーヴ」をかまして、「闇落ち」とか「クズ」とかネットで随分叩かれたようですが、彼女の「やっちまった」気持ちも同様に超わかるんですよねえ。
雛ちゃんは「新体操部のエース」や「偉大な親との比較」。一花ちゃんは「長女としての役割」というそれぞれの『業』のようなものを背負いつつ、そこに『恋愛』という超難題も乗っかってきて、前後不覚に陥ってしまったんじゃないか?と考えられないですかね。
だから、一部ファンの方々はそこまで怒らないであげて欲しいんですよねえ。雛ちゃんや一花ちゃんのこと(ついでに作者さんの方のことも)を。なんか人間臭くて、むしろ可愛いじゃないですか?
読者の方それぞれが好きな作品に「理想の展開」を求めるというファン心理もわからないではないですが、それが「作者批判」にまでいくのは、ちょっと違う気がします。
私も上に貼り付けたような「愚行の数々」を通じて人の優しさに触れ、そこから「人を思いやる大切さ」など多くのことに気付かされ、反省し、学んで、今に到ります。
もちろん「相手に危害を加える」など「絶対に越えてはいけない最終ライン」はあります。
が。
その線を越えない範囲なら、時には「やっちまう」ことだってあっていいのではないでしょうか?
「やっちまった自分」を省みて、自問自答しながら成長していく。
そんな過程も、人間の醍醐味じゃないかと思うんですよね。
しかし、雛ちゃんは物語の最後どうなるんですかね?
一花ちゃんのようによかれな結末を迎えて欲しいと、「偽お父さん😆」のようかんは切に願っています。
アニメ『アオのハコ』。
青春の煌めきや切なさの詰まった素敵なラブストーリーですので、興味のある方は是非💕

