見出し画像

働かないおじさん問題を考える!    第1作品:『働かないおじさんのホンネ!』【第2章】

――世間の目が痛いけど、俺だっていろいろあったんだよ――
【第2章】「会社が生み出す“飼い殺し”システム」

1)序論 やる気スイッチ、どこに置いたっけ?
「最近、やる気がないんじゃないですか?」

周囲からそんなことを言われれば、少々複雑な気持ちになります。
本人としては決して仕事を投げ出したつもりはありませんし、できることなら今でも会社の役に立ちたいと思っています。ただ、若い頃のように朝から晩まで走り回る体力はありません。夜更かきをすれば翌日に響きますし、新しいことを覚えるにも以前の何倍も時間がかかるようになりました。

それでも心のどこかには、「まだ頑張れる」という気持ちは残っています。
しかし、その気持ちと現実の体力や環境との間には、思っている以上に大きな差が生まれていました。やる気スイッチが消えたのではなく、どこにあるのか分からなくなってしまっただけなのかもしれません。

2)本論 努力しても評価されない現実
年齢を重ねると、「経験があるから何でもできる」と思われがちです。
しかし現実は、それほど単純ではありません。ITやAI、DXなど新しい仕事の
進め方が次々と登場し、長年培ってきた経験だけでは対応できない場面も増えています。

もちろん、私も何もしなかったわけではありません。パソコンを覚え、スマートフォンを使い、新しいシステムにも挑戦しました。それでも若い世代の吸収力にはかなわず、「やっぱり若い人に任せた方が早いですね」という空気が少しずつ広がっていきます。

一生懸命取り組んでも、「当たり前」と受け取られ、失敗すれば「やっぱり年齢かな」と見られてしまう。この評価のギャップは、思っている以上に心に堪えます。
やる気がないのではなく、努力が報われないと感じる場面が増えていくのです。
その積み重ねが、少しずつ人を消極的にしてしまうのではないでしょうか。

3)結論 「働かない」じゃない、「働けない」んだ!
世間では「働かないおじさん」という言葉が独り歩きしています。
しかし、その言葉だけで一括りにしてしまうのは少々乱暴な気がします。
もちろん、本当に仕事を放棄してしまう人もいるでしょう。しかし、多くの人は働きたくないのではなく、「何をすれば役に立てるのか分からない」「仕事を任せてもらえない」「以前のように体が動かない」という現実の中で立ち止まっているだけなのです。

私自身も、退職して初めて「働く」ということは体力だけでも、知識だけでも続けられないものだと実感しました。必要なのは、自分を責めることではなく、今の自分にできることを素直に認めることなのだと思います。
「働かない」のではありません。
「今までと同じようには働けない」のです。

その事実を受け入れたとき、人はようやく次の一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

この第2章は、第1章から自然につながり、第3章「部下からも上司からも扱いにくい存在」で、人間関係やコミュニケーションの問題へと発展させやすい流れになっています。全体として批判ではなく共感を軸に据え、ご自身らしい穏やかな語り口を意識しました。

いいなと思ったら応援しよう!