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働かないおじさん問題を考える!    第1作品:『働かないおじさんのホンネ!』【第4章】

――世間の目が痛いけど、俺だっていろいろあったんだよ――
【第4章】「それでも、働く意味を考えてみた」

1)序論 もう昇進も栄光もないけど…
会社員時代は、昇進や昇給、営業成績など、目に見える目標がありました。
毎年の評価に一喜一憂しながらも、「もっと上へ」という気持ちが仕事への
原動力になっていたのだと思います。

ところが、役職定年や定年退職を迎えると、その目標はほとんどなくなります。
誰かと競う必要もなく、肩書も少しずつ過去のものになっていきます。
そんなとき、「何のために働くのだろう」と考えるようになりました。
私自身、退職して初めて気づいたことがあります。それは、仕事とは給料を
もらうためだけではなく、自分が社会とつながっていることを実感できる大切な場所だったということです。だからこそ、働く意味をもう一度考えてみたくなったのです。

2)本論 「若いもんに道を譲る」ってどういうこと?
よく「若い人に道を譲るべきだ」と言われます。確かに、新しい時代は若い
世代が中心となって築いていくものです。そのことに異論はありません。
しかし、道を譲るということは、何もしなくなることではないと思います。
長年の経験で得た知識や失敗談は、必要とする人にとっては貴重な財産に
なります。前に立って引っ張る役割から、一歩後ろで支える役割へ。
その立ち位置が変わるだけなのです。

若い人の挑戦を応援し、困ったときにはさりげなく手を差し伸べる。
そんな関わり方ができれば、年齢を重ねたからこその価値も生まれてきます。
「教える」のではなく「寄り添う」。その姿勢こそが、本当の意味で道を譲ることなのかもしれません。

3)結論 最後に笑うのは“自分に納得してる”おじさん
「働かないおじさん」という言葉には、どこか後ろ向きな響きがあります。
しかし、この本を書き進めながら感じたのは、人は誰でも年齢を重ね、
立場が変われば同じような悩みを抱える可能性があるということです。
若い頃のように働けなくなるのは自然なことです。大切なのは、その現実を
悲観するのではなく、今の自分にできる役割を見つけることではないでしょうか。

私も現役を退き、新しい挑戦を始めた一人です。毎日が順風満帆というわけ
ではありませんが、小さな目標を持ち、一歩ずつ前へ進むことで、昨日より
少しだけ充実した今日を過ごせています。
人生には勝ち負けも順位もありません。最後に笑うのは、出世した人でも、
お金をたくさん稼いだ人でもなく、自分の歩んできた人生に「これで良かった」と納得できる人なのだと思います。

もし「働かないおじさん」と呼ばれる日が来たとしても、私はそんな人生なら悪くないと胸を張って言える自分でありたい。そう思いながら、今日もまた新しい一歩を踏み出しています。

※この第4章で第1作品は、「自分を見つめ直す物語」としてきれいに完結します。
そして、第2作品『働かないおじさんの正体!』では視点を「私」から
「会社・組織・社会」へ広げることで、三部作全体にメリハリが生まれる構成になります。

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