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働かないおじさん問題を考える!    第2作品:『働かないおじさんの正体!』【第4章】

――誰が彼らをそうさせた? そして、自分は大丈夫か?――
【第4章】「周囲のまなざしが“働かせない”」

1)序論 「おじさんには頼まない方が早い」あるある
会社という組織では、不思議な空気が生まれることがあります。
「この仕事は若い人にお願いしよう。」
「おじさんに説明するより、自分でやった方が早い。」
そんな言葉が口に出されることは少なくても、職場の雰囲気として漂っていることがあります。
もちろん、若い人の仕事のスピードは速く、新しい技術への対応力も高いでしょう。
効率を考えれば、その判断が間違いとは言えません。

しかし、その積み重ねによってベテラン社員へ仕事が回らなくなれば、経験を発揮する機会そのものが失われてしまいます。気づけば「何もしていない人」という印象だけが残り、「働かないおじさん」というレッテルが貼られてしまうのです。

2)本論 若手が距離を置き、上司も諦める負のスパイラル
一度「頼みにくい人」という印象が定着すると、その流れを変えるのは簡単ではありません。
若手社員は「説明に時間がかかる」「価値観が合わない」と感じ、自然と距離を置くようになります。
一方で上司も、「新しい仕事は別の人に任せよう」と考えるようになります。
その結果、本人には仕事が回ってこなくなり、一日が何となく過ぎていく毎日になります。
仕事がなければ成果は出ません。成果が出なければ評価も上がりません。

そして、「やっぱりあの人には任せられない」という見方がさらに強くなります。
こうして生まれるのが、誰も得をしない負のスパイラルです。
本人は仕事がしたいと思っていても、その気持ちを示す機会すら与えられない。
周囲は「本人にやる気がない」と思い込み、本人は「どうせ期待されていない」と感じるようになります。
お互いに悪意はないのに、少しずつ心の距離だけが広がっていくのです。

3)結論 信頼を失ったら、やる気も失せるのが人間です
人は信頼されるから頑張れます。
「この仕事をお願いしたい。」
「あなたなら任せられる。」
その一言があるだけで、人は期待に応えようと努力します。
反対に、何も期待されず、仕事も任されなければ、どんな人でも少しずつ意欲を失ってしまいます。
「働かないおじさん」と呼ばれる人の中には、本当は働きたいのに、その機会を失ってしまった人も少なくありません。もちろん、自ら変わる努力は必要です。

しかし同時に、組織も「もう一度任せてみよう」という姿勢を持たなければ、この問題は解決しないでしょう。
結局のところ、「働かないおじさん」を生み出しているのは、本人だけではありません。
周囲の思い込みや組織の仕組み、そして失われた信頼関係が重なり合って、
一人の社員を「働けない人」へと変えてしまうこともあるのです。
だからこそ、私は「働かないおじさん」というレッテルを貼る前に、その人が本来持っている力や経験に、もう一度目を向けてほしいと思います。
そして、もし自分自身がその立場になったなら、過去を嘆くのではなく、
新しい役割を見つける努力を続けたい――。
そんな思いを胸に、第3作品では「働かないおじさんは、本当に再生できるのか」というテーマに、一緒に向き合っていきたいと思います。

※この第2作品は、「個人の問題」ではなく「組織と個人の相互作用」を軸に一貫して描けています。そして最後を「再生」という希望で締めているため、第3作品『働かないおじさんの再生!』へ非常に自然につながる構成になっています。

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