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働かないおじさん問題を考える!    第1作品:『働かないおじさんのホンネ!』【第3章】

――世間の目が痛いけど、俺だっていろいろあったんだよ――
【第3章】「部下からも上司からも扱いにくい存在」

1)序論 「あのおじさん、邪魔じゃない?」という視線
会社という組織の中では、年齢を重ねるほど立場が難しくなります。
若い頃は先輩の背中を追いかけ、中堅になれば部下を育て、管理職になれば
組織をまとめる立場になります。
しかし、その役割も永遠ではありません。
役職定年や再雇用を迎える頃には、かつて部下だった人が上司になり、
自分の立ち位置が分からなくなることがあります。

そんな時、一番気になるのは周囲の視線です。「あのおじさん、何をしているんだろう」「いてもいなくても同じじゃない?」。もちろん、誰も面と向かって言うわけではありません。しかし、何となく感じる空気というものはあります。
その空気を感じるたびに、自分の存在価値まで小さくなってしまうような気がするのです。

2)本論 「話が長い」「的外れ」「空気読めない」三重苦
年齢を重ねると、どうしても昔の成功体験を話したくなります。
「昔はこうだった」「私たちの頃は苦労したものだ」と語るのは、自慢をしたいからではありません。少しでも役に立つ経験を伝えたいという気持ちからです。

ところが、聞く側には違って伝わることがあります。
「話が長い」「結論が見えない」「今のやり方とは違う」と受け止められ、気がつけば会話がかみ合わなくなります。
本人は真剣でも、周囲との感覚には少しずつズレが生まれているのです。

さらに、時代の変化は想像以上に速くなりました。仕事の進め方も、
コミュニケーションの方法も、私たちが現役で活躍していた頃とは大きく違います。
その変化についていけず、知らないうちに「空気が読めない人」と見られて
しまうこともあります。
悪気はありません。ただ、時代との距離感に気づくのが少し遅れてしまっただけなのです。

3)結論 老害じゃない!…と思いたい今日この頃
最近では、少しでも時代に合わない発言をすると、「老害」という厳しい言葉で片づけられてしまうことがあります。その言葉を耳にするたびに、「自分は大丈夫だろうか」と考えてしまいます。

もちろん、年齢を言い訳にして変わろうとしない姿勢は改めなければなりません。
しかし一方で、長年積み重ねてきた経験や知識には、今でも役立つものが
たくさんあります。
大切なのは、それを押しつけるのではなく、求められたときにそっと差し出せる余裕なのかもしれません。
私自身も、「老害ではありません」と胸を張って言える自信はありません。
それでも、人の話をよく聞き、新しいことを学ぶ姿勢だけは忘れずにいたいと思っています。

年齢を重ねることは悪いことではありません。周囲に敬遠される存在ではなく、「あの人がいて良かった」と思われるシニアでありたい。それが、今の私のささやかな目標です。

この第3章までで、「①なぜそうなったのか」「②本人はどう感じているのか」「③周囲とのズレ」という流れができました。続く第4章では、本書の締めくくりとして「それでも働く意味」を前向きに描くことで、第2作品『働かないおじさんの正体!』へ自然につながる構成になります。

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