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新たな物語が始まる場所 ~リカバリーカレッジ~

2020年2月にイギリスのリカバリーカレッジを視察したことが社会人をいったんお休みして留学を決意するきっかけとなりました。

日本にもいくつか存在するリカバリーカレッジですが、ピンとこない方が多いと思います。

これから日本にもこういう場が増えていくと良いな、と思えるすごく魅力あるものなので今回は”リカバリーカレッジとは”を紹介したいと思います。


リカバリーカレッジとは、精神疾患を経験している方のリカバリーをサポートする教育施設です。

このように記載すると、日本だと福祉施設のようなイメージを持たれるかもしれません。

しかし、リカバリーカレッジは国民保険に加入していれば誰でも利用が可能な施設です。僕も国民保険に加入しているのでこれまで無料で4つ講座を受講し、精神疾患を経験しているかどうかに関わらず多くの方と共に過ごしました(”教育”というところがポイントですね!)。


”リカバリー”という言葉について。

日本語に訳すと”回復”となりますが、そのような意味ではなく旅に例えられます。

どのような旅かというと、

強みの再構築・再発見、そして意味や希望のある充実した人生を歩むための経験を得る旅


強みや人生の意味・希望は人によって異なりますよね。

そのため、リカバリーという言葉もひとりひとり意味合いが変わってくるのも特徴です。リカバリーカレッジを利用された方に「あなたにとってリカバリーとは?」と伺ってみると、

新たな成長、発見、進化、受け入れること、希望、未来、自由、生きること…など実に多彩です。


共通しているのは”前に進んでいること”だと感じています。


リカバリーカレッジを利用する理由も様々です。

例えば、精神疾患を経験して社会復帰を目指すため、今の生活に疲れて自分自身を見つめ直すため、自分の方向性を探すためなど。

”ひとりひとりが異なる目的を持ち、経験を通して新たな人生の歩みを進めていく場所がリカバリーカレッジ”です。


”カレッジ(教育機関)”なので提供されるサービスは講座であり、利用する人はみんな学生として扱われます。

ここでは精神疾患を経験しているかどうかで何か判断されることはありません。

ひとりの人として対等に存在し、自分の人生を進める場所なのです。


また、提供される講座はコ・プロダクション(共同創造)という考え方のもと作成されているのも特徴です。

例えば、「良い睡眠について」という講座を作るとします。

このとき作成に関わるのは”リカバリーカレッジのスタッフ”、”睡眠の専門家(医師など)”、”実際に睡眠で困った経験のある人”です。

専門知識だけで作成されるのではなく、実際の経験者が専門家やスタッフと話し合いを重ねて創り上げられていきます。

この話し合いももちろん対等の立場で行われます。

医師が知識の専門家であれば、睡眠で困ったことのある人は経験の専門家です。

それぞれの持ち味を最大限活かして完成した講座が提供されているのも魅力ですね。

このように精神疾患のイメージなどから生まれる偏見などは一切なく、プログラムの作成から提供まで皆が対等に存在しています。


コンセプトやプログラムの作られ方が魅力的なだけでなく、利用されている方やスタッフの姿もまた素晴らしいんです。実際に参加して身を持って感じているところです。

視察の時に「一度参加したら次も参加したくなるものなんだよ」と自信満々にスタッフに解説してもらったのも納得せざるを得ません…!


…とまだまだリカバリーカレッジについては語り尽くせませんが、この施設の背景にあるのがポジティブ心理学とコーチングです。

そのため、僕は今ポジティブ心理学とコーチングを学びながら日本でどのような形で実現できるのかを模索しているところです。

このようなひとりひとりが人として尊重され、困ったときに立ち寄ってまた前を向くきっかけになる場所を作れたらこれまで以上の多くの方をサポートできるのではと考えています。


理想を実現してちょっとでも良い社会づくりに貢献するため、今日も張り切って僕は僕の旅の歩みを進めていきます。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

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