風を治すクスリ 毎週ショートショートnote
その村はドワーフたちの村だった。ドワーフは、田畑を耕し自分たちが食する物は自分で作る自然溢れる場所に暮らしている。だが村の奥に大きな谷があり、そこはなんと地球上の風の元が収められている場所があり風の精霊たちが谷の守りをしているのだった。
だが、元気が良すぎる風が時々生まれ精霊たちを困らせていた。
そんな時、精霊は、自分たちだけが持つ風を治す薬を使い、さわやかな、やさしい風に治しているのだった。
決して風を止めるのではなかった。何故なら地球には、風が必要だったからだ。花が花粉を飛ばすのは風のおかげだったし、木々の実を飛ばし、種を作りそこに木を植えるのも風のおかげだったから。ドワーフたちは、風の精霊たちと一緒に風が吹く様子を見ながら、「ああ、良い風だなぁ」と口にしていた。
風の精霊サイレーンは、ドワーフたちの働きを嬉しく思い、風の元をいつもきれいな状態でいられるように気を配って、生まれる風を見守っているのだった。
「このまま、どうぞ風が必要な時に生まれますように」
風の精霊とドワーフは、願っていた。
いいなと思ったら応援しよう!
いつもありがとうございます。よろしければ応援をお願いします。これからも分かりやすい記事の投稿に努めてまいります。