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それでも地球は曲がってる

#毎週ショートショートnote


とある小さな村では、世界が平らであると信じられていた。
村人たちは、老人から子どもまで、
伝統的にそれを疑わずに生きてきたのだ。子どもたちは、真っ直ぐ歩いて行ったら、地の果てがあり、そこから、『落ちる』と教わって来た。

そんな中、一人の若者が

『それでも地球は曲がってる』

と言い続けていた。

彼は、『地球の曲線を感じる』と言い続けて、村人に説いて歩くが
他の村人たちからは「変わり者」と思われていた。

そして、誰も彼を信じようとしない。
それでも彼は、毎日空を眺め、星の動きを研究し続けた。

ある日、村全体が大きな嵐に襲われる。
その嵐によって、遠くの水平線の先にある山が沈んでいるように見えて、
村人たちは、初めて地平線がまっすぐではなく、微妙に湾曲していることに気付く。

村人たちは、驚き、若者の言っていた 

『それでも地球は曲がってる』

の意味を理解し始める。

村の人々の中には、地の果ては『落ちる』ものでは無い。地球は、もしかしたら、楕円形だえんけいではないかと思う人が増えていった。曲がっているのだ。


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