プログラム未経験でアプリ4つ制作。なぜか「バイブコーディング」やってみた結果
プログラミングなんてまったくできない素人だったのに。
2026年1月だけで、アプリを6本作りました。今もプログラムは書けません。
なぜか?「バイブコーディング」という話題の技術をなしくずしで使う羽目になったからです。
「やるか、やらないか」とはよく言いますが、今ほどこの言葉がリアルな時代はないでしょう。むしろ「まず勉強してから」では遅すぎるというか、それじゃスタートできない。
「まずはやってみる」から始まるのが2026年。僕自身が身をもって知りました。
なぜなら勝手にやることになったから。
どういうことか?そして次の4点。
バイブコーディングで何ができるのか
どのツールから始めるか
コストはいくらかかるか
やってみてわかった罠は?
プログラミング知識ゼロの僕が1ヶ月たらずで得たこと、経験したことを、全部書こうと思います。
読み終わるころ、「自分が最初に作るもの」が具体的に見えていると思います。
筆者プロフィール:照沼健太
ポップアート2.0作家、YouTuber、音楽家。テレビ東京やNetflixのメディア運営、レディオヘッドら数々のアーティストのCD封入解説文、HIKAKIN、米津玄師、押井守、藤本タツキなどのクリエイターや多くのビジネスパーソンの取材を担当。2023年末からはYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営(2025年9月末時点でチャンネル登録者数約6万人)。
「バイブコーディング」という本物の魔法

「作りたい」という欲求を諦めてきた経験、きっとありますよね? そして『ドラえもん』の歌みたいに考えたことも。
こんなこといいな できたらいいな
あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど
みんなみんなみんな かなえてくれる ふしぎなポッケで かなえてくれる
「こんなツールがあれば仕事が楽になるのに」 「この作業を自動でやってくれたら、早く帰れるのに」
「バイブコーディング」は、まさに「ふしぎなポッケ」そのものでした。
やることは、極限までシンプル。
作りたいものを言葉で伝える。
すると、AIがコードを書いて、実際に使えるアプリやプログラムが生まれる。プログラミングは一行も書いてないのに。
頭の中にあるアイデアが、そのまま動くものに変わる。これが、バイブコーディングです。
自分の「やりたいこと」がすぐに具現化できるようになると、世界の認識そのものが変わっていきます。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これは衝撃的な体験です。
実際、「ChatGPT登場以来のインパクト」という言われ方もよく耳にしますが、僕がこれまで生きてきた中でも一番の衝撃かもしれません。
何度も言いますが、プログラム未経験でOKです
僕は元から新しもの好きで、当然のようにAIヘビーユーザーです。
ただし、AIの用途は原稿執筆・リサーチ・企画の壁打ちといった感じで、プログラミングに関しては完全に未経験です。
バイブコーディングには以前から興味がありましたが、「本当にプログラミングの知識ゼロでできるの?」という疑問がどうしても拭えず、踏み出せずにいました。
でも、そんな疑問は、ある日に文字通り一瞬で吹き飛んでしまいました。
第1部:1日で4つのアプリを作った日

2026年1月26日、月曜日。
この日、ひょんなきっかけから、カフェで4つのアプリを作りました。
🎵 音楽ニュース自動投稿:主要な音楽ニュースを自動で集めて、毎朝決まった時間にまとめて配信してくれるシステム。
🎧 新曲おすすめ3選:その日の注目の新曲を3つピックアップして、毎日おすすめしてくれるサービス。
📊 YouTube週次レポート:YouTubeチャンネルの1週間の動きをまとめて、定期的に知らせてくれるレポート機能。
📈 動画改善提案:自分の動画を分析し、より良くするための具体的なアドバイスを毎日届けてくれるツール。
コードは一行も書いていません。
そして、この日の総作業時間は約8時間。朝のカフェではじまり、夕方のリビングで終了。
とにかく楽しくて、一瞬で過ぎていきました(マジでバイブコーディングは危険なくらい楽しいです)。
「8時間もかかるの!?」と思った方もいるでしょうが、実際の作業は原稿執筆したり、動画編集をしたりしながら並行していたので、実時間はもっと短いはずです。
きっかけは「これに乗らないとヤバそう」という直感
入り口は、OpenClaw(当時の名前はClawdbot)というツールでした。
2026年1月当時、これがものすごいハイプ(話題)っぷり。Xのタイムラインからは「これは触らないとやばい」という雰囲気が破格に漂っていて、すぐに調べました。
黒船の襲来っていうんですかね、突き動かされるような感じでした。
正直言ってXの海外アカウントのOpenClaw煽りは勢いがヤバすぎて胡散臭いものも多いのですが、その勢いに当てられて行動できたんだから、「驚き屋」も悪くないなと思う部分もあります。
そうしてチュートリアル的な記事を読みながら、OpenClawをインストール。普通にインストールも結構大変だったのですが、なんとか無事に完了しました。となると、やはり次に思うのは「AIエージェントっぽいことを試してみたい。さらに自分の仕事に活かせれば最高」です。
すると……!
OpenClawを起動して、ChatGPTやGemini相手と同じように話しかけていたら、いつの間にかバイブコーディングが始まっていました。
「仕事の中でこれが面倒くさい」「こういうことをやってくれたら便利」「できるの?今すぐ?」「じゃあこっちも」みたいな会話をしているうちに、気づいたら4つのシステムが動いていた感じ。
「さあ、バイブコーディングってやつを始めてみるぞ!」って決断は一切ありませんでした。というか、「話題になってるOpenClaw(Clawdbot)を使ってみたい」が、いつの間にかバイブコーディングに繋がっていたんです。
いや、すげー。
第2部:翌日から始まったエラーとの格闘

ただし、簡単なことばかりではありません。
システムを作るのは1日でしたが、修正しながらまともに動作するのにも同じくらいの時間がかかりました。
1月26日の翌日から、次々と問題が発生。
朝になっても自動投稿ができていなかった。設定を見直してやり直し。
新しい機能を試したら「エラーです」と返ってきた。AIと一緒に原因を確認して修正。
同じ音楽ニュースが何度も届くようになった。「同じの来てる?」とAIに伝えて、重複しないように。
海外の新曲ばかりおすすめされる。条件を伝えて、バランスを調整。
「なんだ、やっぱり難しそう」「プログラムの知識が必要なのでは?」と思われるかもしれません。
でも、ここが肝心なところで、僕はこれらのエラーを自力で解決したわけではありません。AIに「この問題が起きている」「こういうふうにできないか?」と伝えただけで直りました。
「Discordに投稿できなくて、こういうエラーが出ている」と伝えたら、AIが原因を特定して直し方を教えてくれた。「おすすめされるのが韓国の曲に偏りすぎている気がする」と言ったら、AIが修正コードを書いて実行してくれるんです。
バイブコーディングをやってみて分かったのは「エラーが出るのは当たり前」だってこと。AIだからって一発で正確に動くものを出せるとは限らないんですね。
でも、すぐに直せます。失敗コストのがとにかく低いから、トライ&エラーを高速で繰り返せます。
プログラミングを知らなくても、何を修正したいのかを言語化できれば、AIが直してくれる。 バイブコーディングで一番大事なのは、これかもしれません。というか、原稿執筆でもデザインや画像の生成でも、求めているものをどれだけ正確に言語化できるのは重要です。
そして、これって人間相手の仕事をする上でも、リーダーには絶対的に必要なスキルでもあります。
ちょうど昨日、人気漫画『呪術廻戦』の制作プロセスなどに迫った展覧会「芥見下々『呪術廻戦』展」に行ってきたのですが、今の漫画はこんなに分業になっているのかと驚くと同時に、作者の芥見下々さんは間違いなくアシスタントがAIに置き換わってもすごい作品を作れるだろうと感じる内容でした。
人間と仕事をするのも、AIと仕事をするのも、基本は同じです。
あと細かい点ですが、AIが動いているログがリアルタイムで画面に流れてくるのも意外と大事でした。
「情報収集中…」「DiscordへのWebhookを送信中…」という処理のログが目の前に流れていくので、AIが頑張っているのが見える感じがする。あれが妙にモチベーションになるんですよね。特に最初のうちは。
第3部:半月で何が起きたか?

1月26日に起こった「(極めて私的な)バイブコーディングのカンブリア爆発」から半月ほど。僕のAI環境は劇的に変わりました。
まず「SilenceCutter(仮称)」というアプリを作りました。
YouTube動画を編集するときに、よく使っている無音カットツールがあります。
そのアプリについて「もう少しこうだったらいいのに」と思う部分があったのですが、それを元に、新しいアプリ「SilenceCutter」を作りました。というか、勝手にネーミングまでAIが進めてました。
難しい操作や専門的な知識、わかりづらい設定項目をいじらなくても、思い通りに動画を編集できる仕組みを目指しました。いろんなテストを重ねて、ほとんど失敗しなくなり、誰かに買ってもらえるレベルのアプリに。
結果的に元々使っていたツールの月額2500円が浮いてしまいました。1年で3万円の節約です。
次に、毎朝のAIブリーフィングとコーチング体制を構築しました。
これは毎朝7時に、AIが1日のスタートをサポートするメッセージを自動で送ってくれる仕組み。
内容は「今日注目すべきこと」「前日の振り返り」「今日の予定にどんな意味や意義があるかの整理」「考えておきたい問い」という4つで構成されています。最初の頃はただ情報を箇条書きにしているだけでしたが、何度もフィードバックを重ねていくうちに、今ではまるでコーチのように寄り添って毎日背中を押してくれる文章になりました。

そして、Mac miniを24時間稼働の24時間稼働のサーバー、自分専用のAI会社として運用するようになりました。
例えば、会社のチームのように役割分担したAIたちが、それぞれ「お金係」「開発係」「お知らせ係」「裏方係」みたいに分かれて、色んな情報を相談しながらやりとりをしてくれるようになりました。
それに加えて、「Claude Code」と「Codex」といった異なるAI同士に同じプログラミングの課題を出して、それぞれのアプローチやコードの提案をお互いにぶつけ合ってもらう仕組みも構築。どちらか一方がすぐに妥協しないように、独自の意見やロジックを出してもらい、それをもとに議論を深めさせる工夫です。

さらに2月中旬には、iPhoneだけでAIと一緒に開発のやりとりができるようになりました。
カフェにいても、電車の中でも、スマホひとつで「これやってほしい」と伝えて、その場で確認や修正もできる――まるでどこでも自分専属のITチームがいるような感覚です。
Claude Codeの料金体系を調べる段階から、複数のAIエージェントが自律的に報告し合うインフラまで、約半月でした。
なぜ「プログラミングできない自分」にこれができたのか

プログラミングができるようになった話ではありません。今もコードは読めないし、書けません。
必要なのは、3つだけだと思います。
1. 何を作りたいかを言語化する力
「こんなツールがあれば」という漠然とした欲求を、「毎朝6時に複数のメディアの記事を収集して、フィルタリングして、Discordに投稿するシステム」というレベルまで具体化する力。
実際にAIとのやりとりではもっと適当に話してもAIが考えてくれますが、最低限これくらいはできたほうがスムーズだと思います。
2. AIに何をどう任せるかの設計力
バイブコーディングに限らずですが、「全部やって」という丸投げはAIの性能を著しく下げます。
どのように段取りするかを考える。問題が起きたら「ここが問題です、このエラーが出ています」と説明する。
これって人間相手に仕事をする時も同じですよね。
3. 「なんかヤバそう」という直感
コードは読めなくても「これ大丈夫?」という感覚は育てられます。
わからない用語が出てきたとき、すぐ聞く。設定を変えたとき、この変更に問題はないか確認する。
今でも僕はコードがわかりません。でも、なんとなく「ここが怪しい」という感覚は掴めるようになってきた気がします。
自分の専門とバイブコーディングの掛け算

もしあなたが音楽や動画制作、あるいは文章執筆や独自の知識など、「これだけはちょっと得意かも」と思う何かを持っているなら。というか、持ってますよね?
そこにバイブコーディングの発想が混ざるだけで、きっと新しい何かが生まれると思います。
例えばそれは誰も見向きしなかった小さな不便への対処法かもしれません。ニッチすぎてプロダクト化しなかった個人的ツールや、「自分仕様」の仕事術。
そこにバイブコーディングが入ることで、自分だけでなくどこかの誰かに役立つ「何か」が突然現れる可能性もあるはずです。というか、自分の役に立つものが簡単にできるので、シンプルにおすすめです。
ぜひ「まあ試しにやってみるか」くらいの気持ちで、まずは一歩踏み出してみてください。
・・・
この先のメンバー限定エリアでは、より具体的な実践ガイドをお届けします。
どうやって始めるか、何から取り組めばいいか、どんな罠があるか。
ここまで読んでくれた方は、きっとやってみたいと感じていると思います。その感覚のまま、続きを読んでください。そして、ぜひバイブコーディングを今すぐスタートさせましょう。
第4部:バイブコーディングの始め方
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