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建築・街・都市 富山駅

いかがお過ごしでしょうか?

今日は富山駅のお話です。なぜに突然、富山駅?

富山には、数年前から仕事で度々行くことがあり、丁寧に作られたいい駅だなぁ、と。ソレで少しづつ写真を撮りためていて、まさかここで記事にするとは思っていなかったのですが、ようやく準備が整った次第です。富山駅は大変素晴らしい空間です。その魅力をお伝えしたいと思います。背景には希望をつなぐ物語も感じます。

富山駅の全体のデザインが良い、ということはもちろんありますが、それに加え、交通の結節点として、また、街の玄関としての空間が、シンプルに整然とコンパクトにまとまっている駅、ということ。それが駅の素晴らしい空間配置に表れています。そこには、街の人々の誇りやおもてなしの心があり、とても居心地の良い空間になっていると感じました。

なんだか、駅のデザインは、どこかで見たような既視感も。。それで調べたら、グッドデザイン賞を受賞していて、なんと、実は、この駅の計画に建築家・内藤廣氏も関わっていた!!??いや、内藤さんのホームページにはこの駅は載って無いけど。。。

写真65枚、文字は約5800字。長くなってしまいました。。。各写真はできるだけ最大解像度で掲載するので、興味のある方は、拡大して細部を見ていただければと思います。

では参ります。

冬の駅前。全貌が把握しやすいスケール感。
少し地味に見えるかもしれません。
しかし、この控えめな感じが良いのです。

今まで訪れた駅での、私の勝手なランキングでは、1位2位を争う上位です。都市の外部空間との絡みでは1位かもしれません。国内の駅に関して「〇〇選」として、、インターネット上に様々な記事があるようですが、いくつか見た中では、この駅は、載っていません!なぜ、その選から漏れるのか?それは、派手派手な要素が少ないからではないかと思います。しかし、この駅は、その空間を体験すればするほど、いい感じなのです。真面目に、街と人と交通の関係を読み解いて、合理的で整然としつつ楽しみもある空間構成から、丁寧な仕上げ仕様に落とし込まれているように思えます。そこに品位を感じます。

雪が積もっていると風情が増します。
富山、という感じです。

その空間構成の素晴らしさは何かというと、、路面電車と新幹線、在来線、歩行者、車の交通動線が駅前広場を含めて整然と交わり、駅の中心に光の道(「光のスリット」と勝手に命名しました)があるところ!それによって駅空間の基本骨格が明確でわかりやすいこと。全体的に人にとって居心地の良い空間と動線となっています。その配置は下図ようなイメージです。私が理解している空間をダイアグラムにしてみました。


すごく整理されている空間です。

どうでしょう?空間構成は伝わるでしょうか。M2Fのデッキが、何気に素敵な場所です。

次に、各機能の配置について少し解説します。配置は、小さいスケールの低速公共交通機関(路面電車、バス、タクシー)優先、大型高速鉄道(新幹線・在来線)は高架上、そして、個人利用の自家用車の車寄せが、高架下の西側のはずれ。それがとても絶妙な配置だと思いました。駅前ロータリーという1等地の一部を個人利用のスペースが占有するのではなく、端に寄せつつも、離れすぎず、駐車場も広く取れ、わかりやすく、雨にぬれず、光のスリット下の東西自由通路を通ってメインコンコースへ。少数ですがそこそこ数も多く広さも必要であろう一般車スペースの要求をうまく解決しています。それらの空間がうまく融合していて、全体としてコンパクト。南北の駅前広場をつなぐ、幅が広く短いメインコンコースと、東西方向に貫かれる幅が狭く長い東西自由通路(光のスリット)。大きくクロスするその軸を中心に、各種機能がうまく配置されている、とても素晴らしいグランドデザインだと感じた次第です。

雨上がりの夜。
ギラギラする光源が少ないので
品よく落ち着いた感じ。

奥の高架のガラス張り駅舎は北陸新幹線のプラットホームで、四叉柱がガラス越しに見えますね。ここに新幹線が滑り込むのが見えるのです。都市景観にダイナミックな動きが感じられてすばらしいと思います。もし、これが昭和だと、、こういうガラスのところが広告看板だらけ、特にプラットホームからの眺めが、大きな広告看板で阻害されることが多かったと思います。それで内外の視線が抜けないのです。。もちろん、この駅はプラットホームから駅前広場が見渡せて、視認性がものすごくよく、初めてプラットホームに降り立った時も、まわりを見渡せば、なんとなく自分のいる位置がわかって安心できます。どっちに行けばいいかがすぐにわかって、助かります。広告面が無いので、広告収入は減りますが、長い目で見れば、愛される駅、心地よくてまた来たくなる場所、そういうことが大切ではないかということが、ようやく認知されてきたのだと思います。このような公共事業だと、いくら建築家やデザイナーがそれを言っても、Goを出す行政なり事業者側で、ダメと言われればそれまで。しかし、行政側にもその理解があり、また理解してもらえるよう、計画者、設計者、地域が頑張ったということだと思います。

こういうの、人の気配があっていいですね。
雪をひとかき、汗をひとかき。
「街づくりは人づくり」
「街は人がつくる」

さて、都市の駅として、このような見る見られるの関係性のダイナミックさは、人の多い都市ならではの空間構成要素として、昔からあります。それは建築家もしくはそういう発想を持ったエンジニアがかかわった場合に、その空間設計に活かされます。しかし、そうでない場合、各事業者の都合で工場や倉庫のような、ひとまず雨風しのげればよい、という最低限の空間となるか、ちょっとだけそれに飾りを付けたりする、色形で演出する、ということにとどまってしまいます。駅空間もそんなところが多いように思います。ようやく、ここ半世紀か四半世紀か、最近は、都市計画家や建築家の専門領域を超えた活躍で、素晴らしい公共空間も増えてきたので、徐々にその考えが広く普及してきているのではないでしょうか。これもひとえに戦争がないことによる文化の発展的継承の成果だと思うのですがどうでしょう?

ちなみに、富山市街は大戦末期1945/8/2の空襲で壊滅的な被害を受け、市街地のほとんどを焼失したと聞きます。そんな富山だからこそ、なお、街づくりへの想いは深いのかもしれません。


富山駅、次々、その写真を貼っていきます。

朝の富山駅

路面電車が出たり入ったり。路面電車、車両のデザインのせいもあるでしょうが、なんだかけなげにせっせと動いているように見えて、カワイイです。

↓駅前道路に出て、、東へ進み、横断歩道前で赤信号停止。都市は、トラムを復活させる方向、あると思うのだけどなぁ。もちろん課題も多いとは思いますが。

通勤ラッシュです。

そして駅前をウィーン、ゴトンと、あっちに、こっちに走る路面電車。それが、高架の鉄道駅舎の下を南北に貫くというダイナミックな交通計画です。新幹線高架駅を貫きながら結節する路面電車、なかなか無いと思います。下の記事によると国内初だそうです。一般的にこのようなターミナル駅では駅前広場の先の道路に路面電車が走っているイメージがあります。路面電車と高架鉄道の駅で思い出すのは、、京浜東北線の王子駅で、都電と交差していますね。

いいいなぁ、こういう光景。新幹線との対比で、ヒューマンスケールを感じます。

別日の朝です。
遮断機のない踏切が、いいと思います。
そこに、路面電車の架線柱は、、
ターミナル駅ということも意識したのでしょう、
人々を迎え入れる空間として
しっかりデザインされていると思います。

いや、素直に、都市で路面電車の線路が舗装面に埋め込まれているのはいいですね!見慣れていないので痺れます。道路を電車が走っている!と。なんとなく、遊園地のアトラクション的なイメージかもしれません。ワクワクします。そういえば、ワクワクといえば、、横浜は桜木町駅から新港埠頭まで街中の海上ロープウェイができていますね。あれもワクワク感すごいですね。街には「ワクワク」必要だと思います。

路面電車が新幹線高架下を南北に貫いています。
駅の案内サイン

この案内サインに、駅の空間構成の秘密が隠されています。。このサインにも東西に貫く「光のスリット」を明示してもいいと思うんですよ。南北を貫くメインコンコースや路面電車とともに。すごい空間構成だと思います。

路面電車周りのデザインが良いです。

植え込みを柵がわりに。なんだか幸せな気分になります。いいデザインだと思います。花がこうやって綺麗に咲いているということは、そこに人の手が入っているわけで、やはり想いを感じさせるデザインです。これこそおもてなしの心意気かもしれません。出来上がったらおしまい、ということではないのがとてもすばらしい、と思うわけです。大切に使っていく駅前広場。清掃が行き届いているのか、マナーがいいのか、植え込みの中にゴミの投げ込みは見られなかったように思います。

歩行者とも距離が近い。
あれっ?
上のサインの写真にも写っている親子さんですね。
親子で路面電車を見ている?
路面電車とお話ししているみたい。
微笑ましいシーンです。
花壇の花といい、絵本の1ページかと?

路面電車の踏切には遮断機はなく、ブザー音と光で接近を知らせる仕組みです。

高架ホームの真下に路面電車のホーム

↑ベンチもデザインされています。この柵やベンチのデザインは、気の利いたデザインだなと思います。

路面電車のホームと踏切

駅舎の庇がメインコンコースの入口です。メインコンコースと路面電車のホームが平行に隣り合わせ!!!メインコンコースからガラス越しに路面電車が見える。床はそのままプラットホームへ!下記Wikiによると、その空間構成は第一コンセプトのようです。なるほど。

あの水戸岡鋭治氏デザインのレトロ車両も!!まだ乗っておりませんが。岩瀬浜に行く時に他の車両には乗りました。岩瀬浜もいいとこで、それはまた別記事でアップします。!

このあとメインコンコースの写真も載せます。その前に、北口側の写真も少し。

北口側の西側端部
これは在来線の高架です。
北口駅前広場

砕石敷のところはこれからビル等の建設が始まるのでしょう。地理的な状況から、北口側は少し寂しいですが、こちら側は、街の喧騒から離れて、「富山市ブールバール広場・親水広場」を経て、「富岩運河環水公園」「富山県美術館」へとへつながっていきます。南口側に比べると街が新しいかな。(その先(路面電車(LRT)で約25分)の日本海に面する岩瀬浜は古いですが。)あぁ、このあたりの話を含めていくと、、軽く本一冊くらいになってしまいそうなので、割愛します。。そして、そのブールバール広場もグッドデザイン賞。計画や整備はずっと行われていたようですが、、「ブールバール広場再整備」ということでの受賞は、昨年2025年ですね。こんなすごい空間が駅前から連続するのは素晴らしいことだと思います。

富山駅からブールバールを通っての富岩運河環水公園、富山県美術館の航空写真はこんな感じです。

とても気持ちの良い散歩コースかと。
運河から船で岩瀬浜へ行って、
古い街並みを見て、
LRTで富山駅へ戻ることもできます。
船は運河の閘門を通るそうです。
まだ乗っていません。。
すごそう。。

さて、もどって南口。雪が降っても、このカーブの庇が優しく迎えてくれます。これが直線だったら、もっと冷たくて寂しい感じになってしまうでしょう。

雪のロータリー。
テスラのタクシー!!!

そして、庇のカーブが空を切り取る。融雪装置から水が出ている。空模様も北陸らしい風景。(そして、大変珍しいテスラのタクシー!!偶然、乗りました!ガラス屋根でした!)

下から見ると、とてもシンプルで、構造的にはどうなっているのだろうと思います。

屋根下の柱と屋根上の鉄骨(あとの写真を見てください)で、庇全体でバランスを取っているように解釈しました。屋根下からそれはわかりません。空間はとてもスッキリしています。

庇のカーブで高架駅の直線を切り取り
バスの窓からの高架駅舎。
一瞬、晴れ間が見えました。

そして、この駅は、2017年のグッドデザイン賞を受賞しています。
この写真がシンプルに駅前広場(南口)の構成を示しています。歩行者を中心とした駅前広場です。一般車乗降スペースが写っていませんが、その配置は計画のツボだと思います。

上記記事の受賞対象の詳細によると、エグゼクティブアドバイザー(監修?)は内藤廣氏!!!!びっくり。そのデザインの背景として「本デザインが生まれた背景の一つは、すぐれたグランドデザインの存在がある。」と書いてありました。グランドデザインに関わったのがエグゼクティヴアドバイザー内藤さんということかもしれません。という経緯があれば、プラットホームの構造が、旭川駅に似ているのもわかるような気がします。しかしその洗練度は、、、、内藤廣氏設計の旭川駅と比べてしまうと、、どうなのでしょう。。ちなみに、今の旭川駅は2011年開業で、今の富山駅は2015年開業です。4年あとなわけですね。(2026/6/12補足 内藤さんの赤鬼青鬼本によると、、いろいろと事情もあるようです。こういう大きなプロジェクトは関係者も多いので、情報の行き違いもあるようで、、。悔しい想いかもしれません。詳しくは、本の方でどうぞ。)

旭川駅も見に行きたい!!!写真から、屋根も駅広もスケール感は、北海道の広さに呼応するような壮大な空間かもしれません。


で、富山駅に話を戻して、夜景です。駅前の宿から撮りました。曲線状の庇の温かみのある光と直線状の高架駅のスピード感のある白い光が対になっているようで、きれいです。(違う意図、もしくは意図はない、でしたらすみません。)

なんだかそれでも監修のテイストが
漂っているように思いました。

そして、ふと、旭川駅はどうだろう?一般的には、何らかの意図がない限り、デザイナーは照明の色温度は統一します。さて、旭川駅の照明は?夜景写真を検索して、、いろんな画像が出てくるのですが、それを見ると、駅舎と駅広と照明の色温度が同じように見えます!!こちらは、鉄道は在来線ですから北陸新幹線のようなスピード感は必要ないですね。

参考まで、旭川駅の夜景。検索するといっぱい出てきます。


富山駅の雪景色。

やはり路面電車がいい。
ロータリーの庇の骨組みがよくわかります。
一般車進入禁止だから車の並びが整然としていていいですね。

庇の構造は梁形状がミソなのだと思います。屋根面の水平剛性をとるために、梁の横幅を広げる意味で鉄骨を組んでいるのではないでしょうか?背骨のようですね。少しだけ既視感が。しかし設計者は違います。監修者へのリスペクトか、概念というか、そういうものを引き継いでいるのかもしれません。

写真右上の遠くに、富山県美術館が見えています。
やはり、、庇の鉄骨が、、蛇の骨のようにも。。。
ギリギリ富山県美術館までが入っていますね。

「立山そば」がおいしい!

つい入りたくなります。
入りました。立ち食いなのに、
白エビの天ぷらとブリの押し寿司
汁が甘めでうまいです。

高架下のお土産屋や、他のお食事処も、コンパクトながら、なかなか充実していると思います。ブラックラーメンや氷見きときと寿司もあります。

さて、それではようやく、、、下の構内案内図とダイアグラムを頭に入れていただきながら、南北自由通路(メインコンコース)と東西自由通路(光のスリット)の写真を貼っていきます!

構内案内
上の案内サインの向きとは違うのは悪しからず。
北陸新幹線改札を出たところ
メインコンコース(南北自由通路)
フロアシャンデリア
路面電車のプラットホーム
M2Fデッキ
上の写真の広角版です。
M2Fデッキへの
ガラスのエレベータ(左側)と
螺旋階段(右側)

床のタイル舗装が一部キラキラときれいで、向こう側には路面電車。先に書いた、空間構成のコンセプト通りですね!!とても素晴らしいと思います。
で、この輝く床は、「フロアシャンデリア」と言うらしいです。急いでいると見過ごしてしまうかもしれませんが、当てている光の色が変わります。

この記事を書くために、調べなおしてよかったことがひとつ。↓この記事です。人の想いと温もりと誇りを感じます。大丈夫です。想いは永遠です。素晴らしい記事をありがとうございます。

↓こういうページもあります。なるほどよく考えられていろいろデザインされています。

照明会社のホームページに外回りの写真が載っていました。庇は地面埋込照明なんですね。キレイなわけです。

正面、M2Fのデッキもとても心地良い空間です。このあと上がります。

コンコース。北西方向を見る。
少し引いた位置。
左側にガラスのエレベータ。
左側のガラスの油圧エレベータがかっこいい。
どこかで見たな。。。
金沢21世紀美術館や横浜の大桟橋にもあります。
それが駅に、、、洒落ています。
高いでしょうが、、こういう見せ場で使うのはいいと思います。
M2Fに登りたくなります。
何か特別な空間なのではないかと。
あ、バナーは、富山ガラス美術館ですね。
ガラスのエレベーターでM2Fデッキへ
居心地の良い空間です。
もう少し、、特別感、あってもいいかも。
小さなギャリー的になっているとか。
それこそ、富山の名品がカッコよく並んでいるとか。
M2Fデッキからの見返し
やはり、、素材に既視感が。
アルミと木。ホームには鉄。
近くにある「美術館」と似ている素材感。
わかりますね!
富山という地元感がでています。
M2Fデッキにストリートピアノ?
粋な演出ですね。
残念ながら、、
弾いている瞬間には出会えていません。。
と、光のスリット。
デッキが光のスリット側に
ほんのちょっと出っ張っているのが
わかるでしょうか。

そして、いよいよ満を持して光のスリットが!!
ここは、光のスリットの展望スペースです。

M2階デッキの先端(展望スペース??)で光のスリット。
どれ?
これです。


これです!
裂け目のようでダイナミックです。
一人、ワクワクしていました。
東西それぞれの奥まで見通せます。

このスリット、新幹線と在来線の隙間なのですが、自由通路の上の空間として、駅を東西に貫いているのです。そこだけ自然光が降り注いで、床の色が違って見えます。もっとそれがわかるような空間デザインもできたろうに。惜しい。悔しい。私のイチオシは、、このスリットです。土木構造物間に必然的に生じてしまう(った?)スリット(裂け目)!それを、東西を貫く歩行者空間の天窓とするアイデアが素晴らしいと思いました!!通常はこういうところは暗くなりがちです。(今、有楽町駅の南側が歴史あるそのような空間をうまーく使って飲み屋街(日比谷OKUROJI)にしていますね!そこは天窓はないですが。。。天井部のスキマは樋になっています。。。昔は、恐らく、ここはバックヤード的な場所だったのではないかと。。)

ほぃ、富山に戻します。

床の色が光の違いで違う色に見えます。
しかしトップライトに気がつく人はどれほどいるか。。。
そこ、すごく特別な空間になっていますよ!
これが光のスリット。
トップライトです。
かなりダイナミックです!!!
裂け目です。

ここは高架鉄道上屋の側壁にガラスとか入っていないから、音もダイレクトに伝わってきます。いい空間構成なのに、、見せ方が、、。もっとそのことがわかるようなデザインできたと思います。もったいない。しかし、駅の骨格として、ベースデザインのレベルは高いと思います。もっと、スリットの付近の他の照明はぐっと減らして良かったのではないかな。。。写真を見ると、、スリットに近い照明は、、多い???なぜ??照明が明るいとスリットからの自然光に気が付きにくいと思います。また、仕上げ素材も、そのスリットに面する部分だけ、東西ずっと、何か共通の別素材にするとか。。。それこそ、木に対してアルミとか、それによって光を反射させるとか。。。アルミをどう使うか?ルーバー状にするか何か、、ランダムに飛んでいるようにしてもいいかも。色々考えられます。

これは新幹線プラットホームからのトップライト。

高架のプラットホームからはそれ(裂け目)に気がつく人はまずいないと思います。あぁ、ほんとうに残念。ここの天井の照明が。。昼間は消しても良いのでは。このラインだけは、間接照明にするとか。何らか他と変えて、せっかくのトップライトを演出していたら。。鉄骨の色もスリットに面する部分だけ真っ白にするとか。あぁ、このスリットが東西に貫通していることをもっと、もっと。というアイデアです。

先ほどのM2Fデッキの展望スペースから路面電車側(西側)を覗き見ると、そこがまたダイナミックな空間。

路面電車の踏切と光のスリット
そこを路面電車がガタゴトと通る!!
「鉄」としてはたまらない空間です。
「鉄」でなくとも!

このM2Fデッキが、溜まり場として視点場として、とても効いていると思います。富山駅を満喫するには是非ここへ!!ロフト的でとても心地よいです。高校生とか大学生とか結構いました。お店に入るより、居心地いいかも。無料ですし。

では、、、次は、この駅の大きな空間構成のツボはここにも。

光のスリットを西側に抜けたところ。
向こうは金沢方向。
左が新幹線の高架。右が在来線。
光のスリットは拡散的に遥かへ。
ここに、一般車の駐車場が配置されています。
デザインは、、、されていませんけど、
可能性のある空間です。
しかし、、優先順位は低いか。。。

そこから振り返ると、その光のスリットが内部空間化されて、一般車乗降所を経て、駅の中心部へ。そう、一般車乗降所はここにあるのです。いい場所です。よく見る、駅前の1等地に自家用車の車寄せがあるのは何か違和感を感じているのですが、この位置、絶妙だと思いました。自家用車の車寄せ、、実は結構無法地帯。そこそこ長い時間停車する車がいたり、二重駐車になったり、、狭い隙間に斜めに車の頭だけ突っ込んで待っていたり。。あぁ、マナーが。。変な渋滞になったりするのですよね。それはちょっと見苦しいです。なので、駅の少し端に置いて、でも不便ではない。いい場所だと思います。この発想はとても素晴らしいと思います。見たことないような。。他であれば教えてください。

奥の方に目を凝らすと
駅の西の端から東の端の方まで見通せるのです。
スキマ、いいですね。

こんなすばらしい空間構成をもつ駅はそうそうないのでは?機能的でダイナミックでコンパクト。いい骨格だと思います。

一般車乗降所から駅の中心方向を見る。
このルーバー天井、向きを90度変えて、
ランダムに長手方向に並べ、、
床の舗装は、
ボーダータイルを長手方向にランダムに並べ、
壁も。
そのように、他とデザインのテイストを変えて、
スリット内で統一的にすれば、
この空間は化ける!!と思うのですが。。
路面電車の踏切からメインコンコース方向
正面のスリットにあるサインは、、
スリットを横断しない他の形がいいかな。。
せめて、頑張って、
サインの真ん中を1mくらいは隙間を開けて欲しい。
一般車乗降所側への見返し。
スリットからの光が効いています。
狭いスキマ通路が明るい!!
それは、うまいです。
スリットの下が歩行者空間(踏切)になるよう
路面電車のプラットホームを左右にずらしているわけです。

この遮断機のない踏切がスリット下の通路にある。それだけで、「鉄」としても建築設計者としても感動です。土木との協業がすごい。街のインターフェイスとしての路面電車の面目躍如というところでしょう。富山駅で一番象徴的な空間だと思います。みんな、気がついて!!日本一ドラマチックな踏切、とでもしましょうか!

もちろん縦アングルがベスト
もうちょい左で撮影すればよかったか。。。
プラットホームが暗いから、、
踏切が明るく感じてイイです!
すごい踏切です。

そして、またメインコンコースです。

南北のメインコンコース。北側半分。

落ち着いた良い空間だと思います。木がいいですね。

スリット下付近から南側のメインコンコース。
天窓からの自然光がわかります。
スリットとメインコンコース。
向こうにM2Fデッキも見えている。
やはりスリット付近の照明が消した方が良いかも。
あぁ、やっぱりスリット部のサインが、、
気になる。1mくらいのスキマ、あけて〜!

そのシンプルな構成の素晴らしさと個々の空間やディテールの作り込みには感銘を受けました。ただ、、ほんの少しだけ(ほんの少しですよ)残念なのは、すでに少し書きましたが、光のスリットが東西軸の大きなデザイン要素なのに、、活かしきれていないかも、と思ったところです。色々と工夫はありますが、、駅空間を東西に長く貫通し、どこまでも伸びていくような、そんなことを強調してもよかったのでは?それがもっとわかりやすくなっていたら、感動のレベルが上がったかもしれません。この駅空間全体デザインの調整役の方は、各事業者間の個々の素材感やアクセント等のデザイン調整を目いっぱい行い、それだけでも十二分に素晴らしい空間やデザインになっています。だからこそ、各事業者間に挟まれたまさに隙間、駅の端から端まで横断する東西自由通路と光のスリット、おしい、と思いました。。きっとその方も悔しい想いをされているかもしれません。しかし、ここは、空間の骨格が良いから、いつか行われるであろう改修で、より良くなると思います。今後に期待します!

路面電車のプラットホーム。
低いからその感じが優しくて良い。
ガラスの向こうはメインコンコース
路面電車プラットホームがデザインされた空間になっているのがまた良い!
そして、光のスリット下の踏切が明るく感じられる!
さて北陸新幹線プラットホーム。
四叉柱とフィーレンデールトラスの
屋根が広々した空間をつくる
そして、、この構造デザインは、、、
旭川駅に似ていますね。。。
屋根を支える構造型式はホームの端部で異なります。
この辺りの見せ方や合理性はなかなか難しい所。
構造の切り替わり部
もう少し何とかできると良かったかも。
右の柱は、方杖をつけて四叉柱に形を寄せましたが、、、
ちょっと安易な気もしています。
潔くラーメン構造でもよかったと思います。
そして梁のハンチを大きく取るとか。
アーチにするとか。。
方杖が、四叉柱に微妙に似ているように見えるだけに、
その魅力を削いでいる気がします。
「これでもイイじゃん」(by方杖)と。。
「いや、、君とは違うから。旭川には負けるけど。」(by四叉柱)
一応、「鉄」でもあるので、車両の話も少し。
E7系は500系をスクウェアにしたような感じで
ノーズのエッジも効いていて好きなデザイン。
配色も煌びやかさの中に落ち着きが感じられてGood。
濃いブルーは成巽閣からかな。
北陸のイメージを代表しますね。

これによると、やはり500系の遺伝子は入っているようです。運転席のキャノピーに。なるほど。

さて、だいぶ長くなりましたが、そろそろおしまいです。

駅前にある、富山の薬売りの銅像。物語がありますね。空襲で街のほとんどが焼けてしまった歴史をもつ富山市街。なので、ここまでの都市景観形成はなかなか大変だったと思います。新しい駅が、街をよくまとめているような気がします。特に路面電車の扱いがいいと思います。

恒例のオマケ!こういうのありました↓ブックオフで発見!

北陸新幹線と立山連峰と富山の街並み?





こんな大きさ。。

ガチャです!これも海洋堂製!

そういえば、北陸新幹線。つい最近の大雪で、在来線が軒並み運休するなか、北陸新幹線も運行情報が出ていたので、さすがの北陸新幹線も、遅れるよな、、と思ってみてみたら、、、。なんと、

原  因;大雪
運行情報;利用が見込まれるので、臨時出します。

!!!と。なんと!!頼もしい!!!日本一と言ってもいい豪雪地帯を通っているのに!そして遅延はほとんどなし。その一方で、地元自治体からは、、新幹線は動いていますが、来られても、在来線等は運休しており、移動手段がないので「来ないでください。」!!と。新幹線の臨時は、飛行機出張等で帰れなくなった人や、どうしても、という人のためね。新幹線、やはり日本の誇りです。

では、お後がよろしいようで。。。

富山駅の東側。宿からの朝の景色。
東京方面へ向かう北陸新幹線。
「かがやき」なら2時間強で東京へ。
近い!さすがフル規格新幹線。

↓別日です。こんな感じで立山連峰が少しでも見えるとThe 富山。
先に貼ったガチャの元の風景みたい。

雪化粧をした立山連峰
富山の誇りですね。

富山駅、大好きです。


そう、駅!このあと「追々、駅シリーズにします。」こっそり宣言です。1番好きな駅を書いてしまったので、少々不安もありますが、紹介したい素晴らしい駅がいっぱいあります。巷のランキング等には絶対に出てこない、こんな駅も!というのもあるので、お楽しみに。で、巷のランキングが上位でも、、私の記事には出てこない駅もありますので悪しからず。私目線なので。。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう。

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