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なぜ、東北地方で納豆の消費量が多いのか?

結論

冬の保存食として利用されていたから。


7月10日は納豆の日

語呂合わせから、7月10日は納豆の日と制定されました。制定当時、関西地方では、納豆の消費量が少なかったため、納豆の消費拡大の期待を込められました。

納豆の生産量は茨城県が一位。

茨城県は、納豆の生産量が日本一です。おかめ納豆など、全国的に知られている納豆メーカーが集結しています。水戸といえば、納豆を1.4秒で浮かべるくらい、納豆が有名です。水戸駅のおみやげ屋さんには、藁に包まれた納豆も販売されていました。小袋ではなくボトルに並々と注がれた納豆のタレも置かれていました。納豆は、梅干とともに、江戸時代の水戸藩の保存食として作られました。明治時代、天狗納豆の販売戦略が大きいです。詳しくは、こちらの記事をお読みください。

消費量は東北地方が多い。

茨城県は納豆の消費量も全国上位に毎年入るものの、1位ではありません。2025年の納豆の消費額は水戸市が2位です。福島市が1位です。3位以下は、盛岡市、青森市、秋田市が並びます。東北地方・北関東が上位を占めています。納豆は、江戸時代まで東北地方を中心に作られていました。特に内陸部では、冬の保存食として納豆が備蓄されていました。魚に代わるタンパク源として食べられていました。

西日本は、消費量が少ない。

一方、西日本は、納豆の消費額が下位です。西日本では、温暖で冬でも作物がとれました。瀬戸内海では、冬でも穏やかです。豆を発酵させるより、目の前の海で魚を獲ったほうが効率がいいため、納豆が普及しませんでした。現在も、寒い地域でさかんに食べられている傾向があります。

今回は、東北地方で出会った納豆について解説します。

バラエティ豊富な納豆料理が東北地方にはあった。

納豆汁

納豆を加えた味噌汁が納豆汁です。秋田県、山形県を中心に食べられています。納豆汁の納豆は、包丁でたたいたり、すり鉢ですってから加えています。うまみ調味料のような役割を果たし、味噌との一体感が出ています。山形県のスーパーマーケットに行くと、お湯を注ぐだけで手軽に作れるフリーズドライタイプの納豆汁が販売されていました。おみやげとして、最中に納豆汁の具材を入れており、割ってからお湯を加えるだけで、納豆汁ができる優れものもありました。

納豆汁の具材は、家庭・地域によって異なります。山形県では、芋がらが欠かせません。秋田県は味噌汁の具材には、ワラビなど山菜、キノコがふんだんに入ります。正月、雑煮の代わりに納豆汁を食べる地域があります。七草では、納豆汁に7種類の具材を入れて七草汁とする地域もあります。

納豆餅

山形県では、納豆餅も食べられています。丸型の餅に醤油ベースのタレ、納豆、ネギがまぶされています。ごはんの変わりに餅が使用されている感覚です。北前船により、京文化を取り入れたため、山形県は、丸型の餅が多数派になっています。

納豆の保存食

納豆の保存期間は1週間~10日程度です。納豆を塩漬けにした塩納豆が冬の保存食として利用されていました。山形県では、ひきわり納豆を麹、塩でさらに熟成させた「雪割納豆」があります。3カ月保存できます。味噌󠄀と納豆を足して2で割ったような味わいです。早春の農作業、雪割が由来です。雪割とは、真冬、雪を取り除き、地面を露出させることにより、土を深くまで凍らせます。イモ、害虫を凍結させ、増殖を防ぐために行います。

8ヶ月という長期保存を実現したのが、会津地方の雪見漬です。1年以上塩漬けした納豆に、麹、砂糖、みりんで味付けしました。


納豆といえば、茨城県というイメージだったものの、東北地方での納豆の消費量が多いことに驚かされました。

オマケ:地域によって異なる主力納豆

地域によって、最も売れている納豆メーカーが変わります。秋田県の納豆の定番は檜山納豆でした。福島県では、会津地方は会津高田納豆、中通りでは、みのり納豆が知られています。茨城県では、くめ納豆がスーパーの売り場面積を占有していました。


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