【健康トピックス】毎日の入浴で病気リスク低下? 血流アップ、一酸化窒素が増え、血管が若返る。風呂トレ健康法も。
「お風呂は健康に良い」とよく言われますが、最近では研究によって、入浴習慣と病気リスク低下との関連も報告されるようになってきました。
実際、毎日湯船に入る人ほど、
・虚血性心疾患
・脳卒中
・認知症
などの発症リスクが低い可能性があるそうです。
毎日入浴する人は病気リスクが低い?
国立がん研究センターの研究グループが、約3万人を20年間追跡調査したところ、
「ほぼ毎日」湯船に入浴する人は、「週2回以下」の人と比べて、
・虚血性心疾患の発症リスクが35%低下
・脳卒中の発症リスクが26%低下
していたそうです。
さらに、約7,500人の高齢者を9年間調査した研究では、
・夏に毎日入浴する人は認知症リスクが26%低下
するという結果も報告されています。

なぜお風呂は健康に良いの?
お風呂の健康効果のポイントは、「温熱」と「水圧」のダブル効果です。
温熱効果で血流アップ
お湯につかると体が温まり、血管が広がります。
すると、全身の血流が良くなり、体の隅々まで血液が巡りやすくなります。
水圧効果で循環改善
湯船につかると、水圧によって血管が適度に圧迫されます。
その結果、血液が心臓へ戻りやすくなり、全身の循環が改善すると言われています。
血管を広げる「NO(一酸化窒素)」にも注目
血流が増えると、「NO(一酸化窒素)」という物質が作られやすくなります。
NOには血管を広げる働きがあり、狭心症治療薬「ニトログリセリン」にも利用されているそうです。
NHKの番組内で行われた測定では、10分間の入浴後に血管の幅が最大約22%拡大していました。
こうした“血管が広がる状態”を繰り返すことで、血管の柔軟性維持や動脈硬化予防につながると考えられています。

お風呂は「インナーマッスル」トレーニングにも最適
実はお風呂は、インナーマッスルを鍛えるのにも適しているそうです。
インナーマッスルとは、姿勢や関節を支える体の深い部分の筋肉のこと。
衰えると、
・肩こり
・腰痛
・姿勢の崩れ
・歩行の不安定さ
などにつながると言われています。
なぜお風呂だと鍛えやすい?
湯船では浮力によって体重が約6分の1ほどになるため、体への負担が減ります。
すると、普段は使いにくいインナーマッスルを動かしやすくなるそうです。
簡単!風呂トレ健康法

手の振り子運動
肩こりや四十肩予防に。
・腕を前にまっすぐ伸ばす
・腕全体を左右にゆっくり動かす
・左右10回ずつ

足の振り子運動
腰や股関節の安定、歩行サポートに。
・足を水中で浮かせる
・足の付け根から左右にゆっくり動かす
・左右10回ずつ
ポイントは、
・ゆっくり動かす
・反動をつけない
・頑張りすぎない
こと。

激しく動かすと、表面の筋肉(アウターマッスル)が中心になってしまうため、ゆっくり行うのが大切だそうです。
安全に入浴するポイント
健康効果を期待する一方で、無理な入浴は危険な場合もあります。
・お湯は41℃以下
・入浴は10分以内
・入浴前後に水分補給
・急に立ち上がらない
などを意識して、安全に楽しみましょう。
毎日の入浴習慣が、血流改善や健康維持につながるかもしれません。
