「勉強じゃなくて、”勉強のやり方”を教えたかった」|第二章 1日15分 都道府県の暗記から始まった 〜お父さん塾の誕生〜
息子が中学校入学を控えた春休み、入学式の翌日に実施されるという「実力テスト」の過去問を、軽い気持ちで解かせてみたところ、社会49点、、その他も軒並み50点台。。
焦った父が、息子の個別指導に乗り出す事を決意するまでが前回の話。
今回はその続きのお話です。
寄り添い型個別指導 「お父さん塾」の誕生
「お父さん塾」という呼び方は、後に我が家で定着し、その後高校受験まで続いていくのですが、この時はまだ「塾」という感じではありませんでした。
中学校に入って授業についていけなくなると、学校そのものがつまらなくなるのではないか。
勉強ができない子は、そのコンプレックスを、「部活を頑張りたい」という言葉にすり替えて、まだ未熟な心を守ろうとすることがある。
などなど、、
何かで聞きかじった児童心理学のような知識が頭から離れなくなったりもして、、
とにかく、父としては、わが子に、学校生活を楽しめる程度に、
「勉強ができる」
という自己肯定感のある子になってほしい、という感覚の方が近かったと思います。
ただ、前回書いた過去問見直しのくだりで父が感じたことは、
勉強の前に、勉強のやり方を教える必要がある
ということです。
まだ、苦手科目の克服とか、得意科目を伸ばそうとか、そんな次元の話ではありません。
そもそも息子の学力は今どの程度なのかすら分からず、唯一の数値化された指標は、過去問の一回分のみ。
これを頼りに、まずは一番点の低かった社会から手を付けていきました。
1日15分 都道府県の暗記から
父「社会がちょっと点数低かったね。どんなところが難しく感じた?」
息子「全部」
父「・・・」
父「大問1の歴史のところはまぁまぁだけど、地理の分野があまりできてないね。地理が苦手なのかな?」
息子「地理って何?」
父「・・・」
父「都道府県を答える問題間違えてるけど、この問題、自分が住んでるところだよね?ここは授業で習った?」
息子「そんなの習ってない」
父「・・・」
父「地理は暗記科目じゃないよ。歴史や政治(公民)とも結び付けて、『地政学』という考え方があるんだ。とはいえ、結び付ける基となる、基礎的な知識は覚えないといけない。だから、まずは都道府県の暗記から始めてみようか。」
息子「なんで?」
父「・・・(今言ったやろ。。)」
都道府県を暗記することに、何の意味があるのか。
そもそも、何のために学ぶのか。
この質問にはこの後もずっと苦労しました。。
「いい学校に行って、いい会社に入って・・」
「将来の選択肢を広げるため」
ついつい親が言ってしまいそうなセリフですが、今の息子にはおそらく刺さらない。
いや、もしかしたら一生刺さらないかもしれない。
親ですら、その問いに対する明確な答えは持ってないですし。。
それでもなんとか息子を机に向かわせるため、
「とにかく15分だけでいいから、やってみようか」
と言ってみたところ
息子「うーん・・・15分だけならやってあげてもいいよ」
父「・・・」
息子の言い方に釈然としない思いを抱えながらも、お父さん塾の原点ともいえる、「都道府県暗記講座」がスタートしました。
「15分だけって言ったやん!」
そんなこんなで始まったお父さん塾の、記念すべき初回講座、まずは都道府県の暗記です。
父「都道府県って、何個あるか知ってる?」
息子「んー・・20個くらい?」
父「・・・(これは重症かも)」
ネットでダウンロードしてきた日本地図の白地図を見せながら
父「ここは何県?(愛知県を指さす)」
息子「東京?」
父「・・・(何県?って聞いてるのに東京は絶対当たらんやろ、、)」
父「ここは何県?(福岡県を指さす)」
息子「東京?」
父「・・・(だから、東京は絶対当たらんって、、)」
父「ここは何県?(宮城県を指さす)」
息子「そろそろ東京?」
父「・・・(そろそろって何やねん、、)」
父の計画では、東北や四国など、あやふやになりやすいポイントに絞って15分で復習を完成させる予定だったのですが、どうやら復習のレベルではない模様。。
一から覚えさせるくらいの覚悟が必要そうです。
父「この辺りはちょっと苦手なのかな。よし、今日はまず北海道・東北地方を覚えよう」
息子「北海道なら知ってる」
父「よしよし、じゃあここは?(青森県を指さす)」
息子「東京?」
父「・・・(1/47の確率に賭けすぎやろ、、)
この記事は、具体的な教え方にフォーカスするものではないので、途中のやり取りは省略しますが、東北6県+北海道はすぐにクリア。
「ここは何県?」
と
「○○県はどこかな?」
を交互に繰り返し、5分ほどで完璧に答えられるようになりました。
この調子で、関東甲信越地方に突入。
北関東エリアに苦戦しながらも順調に覚えていたので、教えるほうも気分がよくなってきて、
父「これが終わったら、中部・東海エリアにいってみようか!」
と言ってみたところ、返ってきた返事は
息子「15分だけって言ったやん!!!俺この後ゲームしたいのに!!」
・・・・
そうです。息子は「15分だけだから」ということで、父に付き合ってあげていたのです。
それを忘れていました。。
父「ごめんごめん。また明日も、15分だけやってみよう」
息子「うーん・・・・15分だけならいいよ」
これが、お父さん塾の記念すべき第一回目の講義。
「それが教えてもらっている奴の態度か!!」などと、声を荒げてはいけません。
次回は、「徐々に明らかになる息子の学力と、覚悟を決める父」あたりを書いていければと思います。
執筆後記
第一章が、思いのほかたくさんの人に読んでいただけて、驚いております。
読んでいただいた方、ありがとうございます。
思い出しながら少しずつ書いていたら、前回の投稿から1週間ほどかかっていました(笑)。次も1週間ほどかかりそうですが、きりのいいところまで書けたら、また投稿します。
改訂履歴
2025/06/27
(次章の投稿予告です。記事に変更はありません)
第三章、明日(6/28)投稿します。
次回は「間違った勉強法」の話です。
「うちの子もこれだった!」という方、スキ・フォローいただけると嬉しいです。
”お父さん塾”の一カ月の記録を、マガジンにまとめました。
スキ・フォローいただけると本当に励みになりますので、ぜひお願いします!
コメントも大歓迎です。必ずお返事いたします。
子どもの家庭学習、親の葛藤など、共感できると嬉しいです。
いいなと思ったら応援しよう!
ここまでスクロールしていただいて、ありがとうございます!