大学院生の時に読んでおけばよかった本
博士を卒業した私が「研究室時代に読んでおけばもっと良かったのではないか??」と後悔した本を何冊かまとめました。
0. はじめに
こんにちは。てぃーです。
突然ですが「読書習慣はありますか?」
私は、研究室に居た時は年間10冊程度でしたが、D3から読書量が増え、現在は年間述べ30冊くらいは読んでるのかなーと思います(多い方ではないんですけどね)。
読んでる本の種類は基本的に「社会人ならこの本は読んどけ!」「おすすめの本〇〇選」のようなメジャーなものです。メジャーなだけあって読んでいると「研究室入った当初から読んでおけばよかった...」と後悔をするものがいくつかありましたので、後を行く後輩のために記録しておきます。
「ただまとめてみたい!」との思いだったので¥0に設定しました。
※基準はこちらから
1. イシューからはじめよ
こちらは言わずと知れた名著ですね。「質の高い答えを出す」には「質の高い問題設定が大事」ということを説いた本です。その”問題設定”について「どういう条件」や「どういう角度」から"問題を設定すればいいか?"というのが詳しく書かれています。初めて読んだときは、非常にインパクトがあり、未だに何度読んでも学びが深い1冊となっているので挙げました。
2-a. 武器としてのデータ活用術
論文や成果報告は”データ”が最後のアウトプットになるので、研究をしていると”データ”を求めがちになってしまいます。そんな時、本書の中の
「データの中に答えはない」
というフレーズにはハッと目を覚まさせられます。とても特別なことが書いてあるわけではないのですが、当たり前としていたことを丁寧に文章化していたり、自分の研究への姿勢を見直すのに使えそうな1冊であると感じました。
2-b. 仮説思考
(2022/04/17 追記)
本書の主張として
仮説を持つことのメリットは時間短縮
理論的に考えられる選択肢を1~100まで全部検討していたらとてもじゃないが時間が足らない。だから、少ない情報で数を絞って、方向性を絞っていく。
やはり知識は「得る」だけではなく「使う」ことによって初めて有効になります。本書ではその使い方について書かれています。
2-a, 2-b とも「まずは仮説ありき」と根本の考え方が似ていたので、一緒に読むと効果が高いと考え追記しました。
3. アウトプット大全
勉強というとインプットのイメージがどうしても強いのですが、
勉強したことは実行できなくては意味がない
↓
アウトプットをして使えるように身につくことで本当の効果を発揮
というのが本書の流れです。じゃあそのアウトプットにはどんな種類があるのか? という方法をたくさん紹介した本です。「すぐ使えそう」「役立ちそう」と思うものがたくさんあり、 今後の勉強法のレベルを1段階も2段階も上げてくれそうな本です。
4-a. 具体と抽象
※4-a/bの2冊は個人的にはセットで読んだ方が効果が高いと思いました。
これは「抽象化とは?」について述べた本です。本書で言われている
抽象の世界というのは具体の世界と違って、見えている人にしか見えません。
というのは納得の言葉であり、「世界が変わって見える知性のしくみ」というサブタイトルも「確かになー」と思いました。私は大学院で得られる能力の1つに抽象化というものをあげています。その抽象化の基本を学べる1冊になると思いました。
4-b. アナロジー思考
※4-a/bの2冊は個人的にはセットで読んだ方が効果が高いと思いました。
アナロジー思考について本書では以下のように述べられています。
アナロジー思考とは類推。
遠くのものから考え方を借りてくる。
研究テーマや解決方法を考えるステップにおいて「違う分野の考え方を借りてくる」というのは有効な手段だと思います。その借り方について体系的に述べているのが本書になります。
この抽象化の2冊は読んだ直後は「ためになった!!」感が薄いのですが、半年くらいするとじわじわと「ためになってる。。。」と実感してきます。まさに「抽象的なものはすぐに役に立たないが応用が広い」を感じました。
5. 時間を増やす思考法
本書では「時間の使い方」について語られています。私が共感したのは「計画の仕方」 です。院生は「○○までに論文を出す/この実験を終える」などの計画が盛り沢山です。「その計画を効率よく実行して行くためには?」というのに非常に参考になりそうと思いました。
また他にも「ウィルパワー(=意思エネルギー)」の存在や扱い方がとてもタメになりました。ウィルパワーは判断や思考の時に使い、1日に有限なエネルギーです。大事に使うのはもちろん、“疲れる前に休む”ということで長続きさせることができるのはとても驚きました。
6. 要領が良くないと思いこんでいる人のための仕事術図鑑
「多種多様なタスクをどう効率よく処理していくべきか?」についての方法論がとても詳しく書かれており、すぐ参考になるものが多いです。また、仕事を効率よく終わらせるためのアプローチとして、メンタルの保ち方やコミュニケーションなどの様々な角度から述べているのもポイントです。
他に1章あたりの文量が短かったりして読みやすかったです。筆者自身も「要領が悪いとされている人」を経験しているので体験談がとても共感できます。
今後も読んでいくうちにおすすめがあり次第追加をしていく予定です。
院生におすすめ本を紹介している他のブログとしてみのんさん(@min0nmin0n)のブログが超おすすめです。こちらは研究の「どのシーンでどう参考になるか?」が具体的に書かれていますのでイメージが浮かびやすいと思います。
以上になります。読んでいただきありがとうございました。
