【大人の発達障害/ASD】知らない環境にストレスを感じやすい特性について
こんにちは。てらすりゅーです。
今回は発達障害の中でもASD(自閉スペクトラム症)の特性でもある「新しい環境に対する不安」「臨機応変な対応が苦手」などについてお話していきたいと思います。
わたしもこのASD特性をとても強く持っており、いろいろな場面で生きづらさを感じています。この特性に対しての自身での対応策は未だに見出せていません。
事項からはこの特性でわたしがどのようなことに困っているか、現段階での自身の対応などを綴っていきたいと思います。
わたしのこと
わたしはお医者様からADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けており、ASD(自閉スペクトラム症状)も持ち合わせている精神障害者保健福祉手帳を所有する大人の発達障害の当事者でもあります。
過去に職場環境が合わず適応障害(うつ状態)を発症、1年3か月の休職期間を経て職場へ復帰したものの、2か月で退職することとなった経験があります。現在は寛解しており、再発が起こらないように気を付けながら日常生活を送っています。
知らない環境に対してストレスを感じやすい
わたしはお医者様からはHDHDの診断をいただいてはおりますが、どちらかというと自身ではASDの特性の方が強い傾向があると思っております。
その中でもとても厄介なのが「知らない場所へ行くこと」に対して、心の奥底から湧き上がってくるとてつもない拒絶反応です。この特性があることで心にかなりの負担を強いられます。そして、今までこのありえない程の拒絶反応のせいで社会生活に大きな影響を与えていました。
発達障害とかASDとかじゃなくても多少は「知らない場所」に行くのに緊張や不安を抱くのは普通じゃないの?って思われるかもしれません。
ですが、これは実際に抱えている本人でないとわからない部分があるし、理解してもらえないとは思われますが、とてつもない「不安」や「どうしても行きたくない」などの「拒絶反応」で頭の中がそれ一色で埋め尽くされてしまいます。
一人で行かなければならないとなるとそれはもう、絶叫マシーンの高いところから低いところまで落ちる感じのその落差ほどの気分の落ち込みが襲ってくるのです。
ただ単に「行けばいいだけ」なのになぜ自分でもそんなにストレスとなってしまうのかが全くわかりません。いえ、実はASDの特性を持っている人は行くまでのことや行った後に待ち構えていることに対して不安や恐怖感を抱いています。
どのようなことに不安や恐怖感を抱くのか
これはまた別の記事としても取り上げて書こうと思っていることではありますが、ただのワガママなのでは?と理解してもらえる方が少ないとは思われるのですが、実は出張に行くことはNGで、旅行はOKなんです。
「は?」っと思われるかもしれませんし、「え、移動するのは同じじゃないの?」って思われるかもしれません。ただ、わたしの「心の反応」がどうしてもそうなのです。
では、なぜ「出張はNG」で「旅行はOK」なのか?
その「心の反応」について深堀していきたいと思います。
出張に行くことが「できない」ことと、旅行には行くことが「できる」違いについて
①出張が「できない」とする理由
これはわたしの物事の感じ方であって、そもそもこういった考え方でいることが「間違い」なことなのかもしれませんが、ASDの当事者の事例としてお聞きいただければ幸いです。以下は実際に頭の中で無意識に考えてしまっていることも含めています。
当たり前の話ではあるのですが、出張は「仕事」で旅行は「遊び」として考えた場合、まずは出張にはシビアな「時間制限」があります。
仕事は自分が主体として行動しなければなりません。
まずは公共交通機関の場所を調べること、飛行機なら予約、そして新幹線や電車なら切符ですがそれはどこで購入するのか、購入した後どこの何番の改札から入ってどのホームからどの電車やバスに乗ればいいのか。
その後はどこで乗り換えて、何時までに到着しないといけないのか・・・。
そもそも、もしも乗り間違えた時はどうしよう。逆方向に乗ってしまったら。その時は駅員さんに聞けばいいか。いや、聞いても間違えるかもしれない。そんなことをしていたら出張先へ時間は間に合うのか?じゃあ間違えてしまったとしても約束の時間に間に合うようにちょっと早めに出ないといけないな。それじゃあ何時にでよう。到着するの2時間前くらいなら大丈夫か。でも早く着き過ぎたらどうやって時間を潰そう。周辺に何かカフェとかあるのかな?カフェまで距離があって迷子にでもなって時間に遅れてしまったらどうしよう。あ、グーグルマップで調べてみるか。でもいろいろ調べてスマホのバッテリーがなくなったらいけないから予備バッテリーも持っていかないと。えーっと、不安だから2個ぐらい持っていっとこう。
お、重いだろうな・・
その場所へ到着するまでにこういう事が「頭の中」をぐるぐるとずっと繰り返し繰り返し回りまくっています。出張はたくさん考えたりやらなければいけないことがあります。これはまだそれ以前の「前段階」の話ですよね。もうこの段階で既に消耗しきって疲れ果ててしまうのです。
出張へ行ってからの相手様への対応なども失礼のないようにしないといけませんし、もう何もかもが行く前から「ガチガチ」なんです。
そんなこと考えずにもっと気楽にすればいいのにと思われるかもしれません。既に「頭」ではわかっているのですが、「心」がわかってくれず何をやるのも不安でたまらないのです。
他の発達障害の特性の方はどうなのかはわかりませんが、ASDのこのタイプは「頭」ではわかっていても「心」の許し(焦りや不安、恐怖感などの心の拒否反応がほとんどなくなる)がないと「行動」ができません。
心に「ストレス」が生じている状態で「行動」をとってしまうと「うつ状態」へと発展していく、「自分が壊れてしまうかもしれない」と感覚的に感じています。
実はわたしは昔は結構出張には行っていましたが今までこういった「心のストレス」を隠して耐えながら必死になってやってきました。何度行っても慣れませんでした。このため毎回自分の100%の力を出さないとできません。でも、定型発達で「会社員」の人はきっと誰も人生で仕事に100%の力を注ぎ込む人はいませんよね?ある程度は手を抜くところは手を抜くでしょう。
発達障害の人は「手を抜く」というやり方やタイミング、どのようにすればいいのかがわからないのです。
このため、「出張」という業務はとてもハードルが高いハードな仕事であり、心のエネルギーの消費がとてつもなく大きい、そして二次障害を引き起こす可能性のあることなんです。
わたしはこの「とても生きづらい」特性ため、出張のない会社へと転職をしたり、食物アレルギーもあるのでそれも理由の一つとして上司へ配慮いただけるようにも申し入れをしたりしてきました。
②逆に旅行は「いける」理由
次は「旅行」のお話です。もう前項の「出張」についてのお話をお読みいただければ察しは付くと思われますが、もちろん「一人での旅行」は難しいです。
顔なじみの「誰かと一緒」に、そして旅行の行先や予約などもできるだけ同行人に「おまかせ」が条件となります。ゆったりと行先も決められて、時間制限もなく自由にできる「旅行」であれば行くことが可能です。
焦る状況が特にないことがわかっているパターンであれば「心」が拒絶をほとんどしません。多少の不安な部分もあったりはしますが「拒絶反応」が出ることは少ないです。
それなら出張も同行人がいればできるのでは?と思われるかもしれませんが、上司と行く場合はある程度気遣い、心遣いなどが必要ですよね。空気を読むことができない人が無理に空気を読もうとしてやってしまった結果、言われることはただ一つ。「必要のないことはしなくてよい」です。
そして、部下や後輩と行く場合ですが、大体は上司や先輩でもある自分が引っ張っていかなければいけません。そして上司として、先輩として、素晴らしい背中や仕事を見せなければいけません。ここで、これまで書いてきたことをお読みいただいてきっと既におわかりになられているとは思われますが、結果としては情けない上司や先輩としての公開処刑に遭うのみなのです。
「知らない場所や環境」に生きづらさを感じる
ASDのこの特性が様々な障害となっていきます。
もしも新しい環境へ飛び込めたとしてもその次に待ち構えているのがその環境での「コミュニケーション」や「対人関係」への悩みに発展するなど次々と特性による問題が現れてきます。
きっとASDの方は一人でいるほうがとても「楽」です。消耗しないためにも。どうしても自分一人で過ごす時間を大切にしたくなります。
その「楽」を選択してしまうことで周囲の定型発達の方からは「変な人」とか「変わった人」そして「話さないのでなんか感じ悪い人」となってしまいます。自分の特性や性格を知ってくれている方がいない環境ではとても生きづらく感じます。
わたしの対応としてはできる限りそういった環境や状況を避け、ストレスとならないように、またうつ状態が再発しないようにしています。本当にしんどいので2度となりたくありません。
今回の記事は同じ特性をお持ちの方がお読みになっていらっしゃればわかっていただけるとは思いますが、この特性のない方には大変理解しがたい内容なのかもしれません。
ただ、こういったことにとてもストレスを感じていることやただのワガママで嫌なことを避けている訳ではないことが少しでも伝えられていれば幸いです。
「やらず嫌い」ではなく、既に何度も経験した上で「できない」ことをわがままを言わせてもらっています。
今回はこのあたりで終わりたいと思います。
この内容が誰かの心にちいさな明かりを灯すことができれば嬉しいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が少しでもお役に立ちましたらぜひサポートで応援していただけると今後の活動の励みになります。