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re tokyobike 手放された自転車に、もう一度ワクワクを

こんにちは。

tokyobike 谷中 Soil 店長の神岡です。

私たちtokyobike 谷中 Soilは、「街を楽しむ」ための自転車ブランドトーキョーバイクの直営店で、「長く使うを大切にする」がコンセプトの店舗です。

tokyobike 谷中 Soilについて

さまざまな人をめぐりながら自転車を「長く使い続ける」取り組み - re tokyobike

自転車は、数多くのパーツを組み合わせてつくられる乗り物です。

だからこそ、パーツ単位で修理やメンテナンスなどの手を入れていくことで、10年、20年と乗り続けることができます。

見た目の雰囲気に飽きたときには、素材や色の違うパーツに交換することで、 また新鮮な気持ちで付き合い直すこともできます。

しかし、環境の変化や引っ越し、別の車体への乗り換えなど、様々な事情で自転車を手放す瞬間もあります。

toykobike 谷中 Soilでは、そんなときにただ捨てるのではなく再整備して生まれ変わらせ、次のオーナーへ引き渡す取り組みを行っています。

一人の乗り手から、メカニックの手へ。 そして、また次の乗り手へ。

さまざまな人をめぐりながら自転車を長く使い続ける取り組み、それがre tokyobike です。

ただ整備するだけじゃない

目指しているのは、性能にまったく問題がない状態であることはもちろん、

使われてきた時間があるからこそ生まれる表情や魅力を引き出した一台です。

まず、自転車として機能と安全を整えること。

そのうえで、フレームに残る小さな傷や、経年によって生まれた色味の変化は、

すべてを消してしまうのではなく、個性として活かすこともあります。

本革のサドルに交換したり、ハンドルの形を変えてみたり。

その車体に合うパーツを一つ一つ吟味しながらカスタマイズを加えることで、

ただ整備するのではなくその自転車の個性として活かしています。

機能と安全をきちんと整えつつ、経年による変化を個性として活かし、新しい価値を加えて次の人へ手渡していく。

それが、私たちの考える re tokyobike のかたちです。

その自転車の物語を感じる、新しい塗装のかたち

re tokyobikeの中でも、特に象徴的な取り組みが

“re tokyobike -RAW-”です。

引き取ったトーキョーバイクの中には、

塗装の劣化が激しかったり、傷が多く残っているものもあります。

私たちは、それらを「消すべきもの」ではなく、

その自転車が歩んできた時間の証だと考えています。

RAWカラーとは、

もともとの塗装をすべて剥がし、その上から透明のクリア塗装を施す仕上げ。

塗装を剥がすことで、

フレームの素地、製造時の溶接痕、前のオーナー時代についた傷など、

一台一台異なる“生い立ち”が浮かび上がります。

re tokyobike -RAW-は、

自転車そのものが持つ物語を感じてもらうための、新しい塗装のかたちです。

この塗装は常に多くの台数を用意できる取り組みではありません。

それでも、SNSで一台公開すると、ほどなくして問い合わせが届くことが多いシリーズです。

それぞれが異なる表情を持つ一点ものだからこそ、「この一台」に出会った人が、自然と手を伸ばしてくれる。

そんな瞬間を、これまで何度も見てきました。

心に残っている、ある一台のはなし

RAW カラーの車体をかたちにする中で、ある一台の自転車と向き合うことになりました。

ベースとなった車体は「TOKYOBIKE BISOU」というモデル。

塗装の剥がれが目立ち、そのままでは販売が難しい状態でした。

再塗装という選択肢もありましたが、ラフで可愛らしい印象を持つ BISOU だからこそ、あえて違う表情を引き出してみたいと考えました。

塗装をすべて剥がし、RAW仕上げにすることで、暗く落ち着いた、少しシックな雰囲気へ。

塗装の劣化というマイナスな状態から始まった一台でしたが、その自転車に新しい個性を持たせたいという思いから、

TOKYOBIKE BISOU を RAW カラーで仕上げることにしたのです。

そんな想いで整えた一台に、反応してくれたお客様がいました。

ある日、新しく組み上げたre tokyobikeをインスタグラムで紹介したところ、投稿から間もなく 「これ、買いたいです!」 というメッセージが届きました。

詳しくやり取りを重ねると、ひとつ大きな懸念が生まれました。それは、車体のサイズ感。

フレームの適性身長よりもお客様の身長がずっと高く、遠方にお住まいのため試乗もできない状況でした。

そこでオンラインでの打ち合わせを行い、カメラ越しにサイズ感や乗り心地を懸念も含めて率直にお伝えしました。しかし返ってきた言葉は、

「約2ヶ月ほどスタッガードフレームのRAWカラーの車体(添付画像の車体)が販売されるのを心待ちにしていました。カスタマイズも好みにぴったりです」「今も小さめなにBMXに乗っているので、むしろこのサイズ感がいいんです」

と、この1台への熱量をお話してくれました。

さらにそのお客様には、ハンドルバーへのこだわりがあったので、お客様自身が選んだものをお店まで送っていただいたき、それを用いて組み付けました。

こうして完成したのは、私たちが整え、お客様が選び、一緒に仕上げた唯一無二の一台。

誰かの元で刻まれてきた時間に、新しい使い手の意思が重なって、その自転車にはまた物語が始まります。

長く使う、という選択肢

re tokyobikeは、ただ中古自転車を整備して再販売する取り組みではありません。

一台一台に手をかけながら、次の人が気持ちよく乗れる状態へ整えていく。

「長く使うことを大切にする」想いを持つ、tokyobike 谷中 Soilだからこそできる取り組みです。

その工程には、通常の新車組み立ての3倍近い時間がかかります。

だからこそ販売できる台数には限りがあり、数ヶ月に数台というペースになってしまいます。

それでも、この取り組みを続けているのは、

“一台の自転車を、長く、楽しく、快適に乗り続けてほしい”

その想いが、私たちの中にあるからです。

tokyobike 谷中 Soil はこれからも、自転車一台一台と丁寧に向き合いながら、自転車とお客さまをつなぐ活動を続けていきます。


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