「美しいガラクタ」という言葉に出会って、価値の見方が変わった話
こんにちは。 tokyobike 谷中 Soil 店長の神岡です。

私たちtokyobike 谷中 Soilは「長く使うを大切にする」をコンセプトにする 「街を楽しむ」ための自転車ブランド トーキョーバイク の直営店です。
noteでは自転車に限らず様々な視点から「長く使う」について深掘っていきます。
「ブロカント」という言葉との出会い

最近、「ブロカント」という言葉を知りました。
フランス語で“古道具”とか“古道具市”って意味なんですが、語源をたどると
「美しいガラクタ」
なんだそうです。
なんだか、この響きがすごく好きで。
ガラクタなのに、美しい。
使い込まれたものにこそ、愛着や時間、人の温度が
確かに宿っているような気がします。
アンティークとヴィンテージとの違い

ヨーロッパでは、古いものを直しながら長く使う文化が根付いていて、それが暮らしの中に自然に溶け込んでいるそうです。
アンティークは「100年以上前の芸術的価値のあるもの」。
ヴィンテージは「100年未満の味わいあるもの」。
でもブロカントは、ちょっと違う。
年数とか希少性じゃなくて、
“「誰かが大切に使ってきた」という事実そのものが価値になる。”
それを知ったとき、「あぁ、これだ」って思いました。
tokyobike谷中 Soilのつくる re tokyobike もちょっと似ている

僕たちが行っている使われなくなったトーキョーバイクをお引き取りして、再度整備して販売する re tokyobike というプロジェクト。
この取り組みをただ“リユース”って言葉で片づけたくないんです。
一台ずつ磨いて、錆を落として、その車体に刻まれた小さな傷を眺めていると、
「この自転車、どんな人とどんな時間を過ごしてきたんだろう」って
そんな想像が膨らみます。
そうやって整えた自転車が、また新しいオーナーのもとで新しい時間を刻みはじめる。
それがまさに“ブロカント”そのものなのだと思います。
「価値」ってもっと身近な要素でできている。

アンティークみたいな歴史的な重みや、ヴィンテージのような希少性がなくてもいい。
ものの価値ってもっと身近で、もっと感情的なところにあるんじゃないかなと思います。
たとえば、お気に入りのお店に行った記憶だったり、友達と走った道だったり。
そういう時間が積み重なるほどに、その自転車は“あなたのもの”になっていく。
使う人の思いが、そのものの価値をつくっていく。
re tokyobikeが目指しているのは、そんなサイクルです。
みんなで育てる
壊れたら捨てる、じゃなくて。
ちょっと手をかけて、また一緒に走る。
誰かが大切にしてきた時間を、また別の誰かがが受け継いでいく。
それってなんだか、とても素敵だなと思うんです。
これから先少しずつ、この取り組みやブロカントという考え方を広げていきたいなと思っています。
