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「衆院45議席削減」の裏側──与野党「泥仕合」の真相

こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(ななしのひとり)です。

今回は、後半部分を有料にします。

ということで、こちらのポストから

いま、国会は大激震の中にあります。

自民党と日本維新の会が共同提出した「衆院比例代表の45議席削減法案」を巡り、与野党が真っ向から衝突しているからです。

サナ活保守言論人は、相変わらず「身を切る改革を進める与党」と「それに反発して審議拒否をする野党」という、お決まりの構図で物事を語っていますが、この問題の本質は、そんなに単純なものではありません。

そこで今回は、まず「身を切る改革」という言葉の欺瞞を暴き、後半では、なぜ自民党がこれほど強引にこの法案をゴリ押ししようとしているのか、そして野党の審議拒否に隠された「真の狙い」は何なのかという、生々しい「政治の裏側」を徹底解説します。


■「身を切る改革」という欺瞞

この法案を支持する人々は、よく「国民に負担を求める前に、政治家自らが定数を削減して範を示すべきだ」と言います。

いわゆる「政治的モラルの提示」です。

しかし、冷静に考えてみてください。

議員定数を削減したからといって、国民の税金や社会保障費の負担が下がるとは、誰も言っていません。

「国民負担を減らす」と言っていない以上、この議論に「国民負担」を持ち出すのは欺瞞です。

逆に、定数を削減することには、国民にとって極めて危険な副作用があります。

それは、「残った議員1人あたりの権力が肥大化する」ということです。

例えば、国家予算が100兆円あるとします。

議員が500人いれば、単純計算で議員1人あたりの予算に対する責任や裁量は2,000億円です。

しかし、もし議員が100人にまで減らされたら、どうなるでしょうか。

議員1人あたりの裁量は、1兆円へと跳ね上がります。

チェックする人間が減り、1人あたりの権力が大きくなれば、それは「ほぼ独裁」の状態を生み出します。

巨大な権力を持った少数の議員に対して、官僚や大企業が働きかけを行うのは、大人数の議会を説得するよりも、はるかに簡単です。

議員削減は、国民の声を届きにくくする一方で、権力者たちの利権をより強固なものにする「独裁への道」にほかなりません。

もし、本当に政治家が「身を切る」姿勢を見せたいのであれば、やるべきことは議員定数の削減ではありません。

「政党交付金の廃止」や「議員報酬・特権の半減」を掲げればいいのです。

しかし、与党政治家はそれを絶対に口にしません。

なぜなら、議員定数を削減することは、小選挙区の強固な地盤を持つ彼らにとって、何の痛みも伴わないからです。

削られるのは中小政党の比例議席であり、自分たちの財布は1円も傷つきません。

これは、本質的な痛みを避けるための、巧妙な「論点ずらし」に過ぎないのです。

■必要なのは「拮抗した政治バランス」

もう一つ、この定数削減を支持する側がよく使う詭弁が、「安全保障環境の激変に対応するため、迅速な意思決定ができる『安定的で強力な政権基盤』が必要だ」という論理です。

ですが、この論理には決定的な「ダブルスタンダード」があります。

もし、自党とは完全に逆のイデオロギーを持つ政党(例えば共産党など)が圧倒的な議席を握り、自分たちの望まない政策を「迅速に」断行する事態になったとき、彼らは同じように「安定した政権基盤だ」と歓迎するでしょうか。

いいえ、絶対に言わないでしょう。

なぜなら彼らは、「自分が支持する政権が盤石の体制になること」を望んでいるだけであり、その本質は「迅速な意思決定ができる独裁化」を願っているに過ぎないからです。

私たちが政治に本当に求めなければならないのは、白紙委任された強力なリーダーではありません。

「政権交代が起こるかもしれない」という政治バランスです。

政権交代とは、「●●党に政権を任せよう」というものではありません。

与野党を拮抗させ、政治に「競争」のインセンティブを働かせることです。

自民党が与党になっても、他党が与党になっても構いません。

大事なのは、「圧倒的な議席を持つ与党を作らないこと」です。

なぜなら、与野党の議席が拮抗していれば、与党は「少しでも失策をすれば政権を失う」という恐怖心を持つため、各党との議論を大切にし、強引な政策運営に対する自浄作用が強制的に働くからです。

政権交代とは、「あの政党にすべてを任せよう」という信仰ではなく、権力の暴走や失策の連鎖にブレーキをかけるための「統治のコントロール手段」です。

特定政党を猛烈に支持する権威主義者には、この「与野党の拮抗」の重要性が理解できないのでしょう。

しかし、議員定数の削減は確実に政権交代を遠ざけ、「独裁化を強化するもの」として機能するでしょう。


さて、ここまでは定数削減に対する「表の論理」を見てきました。

ここからは、視点をガラッと変えます。

そもそも高市政権は、なぜここまで強引にこの法案を成立させようとしているのでしょうか。

その裏には、高市政権の権力に対する固執が見えてきます。

ここからの有料部分では、この法案を巡る「裏側」を解説していきます。


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