誰も注目していないが、戦時の「保険料高騰」で利益が急増する穴場──SOMPOホールディングス(8630)に今こそ注目すべき理由
地政学リスクが高まるたびに、防衛関連株やエネルギー株に注目が集まる。しかし、戦争や紛争の時代にもっとも直接的に恩恵を受けるビジネスのひとつが「保険」であることに、どれほどの個人投資家が気づいているだろうか。中東情勢の緊迫化に伴い、船舶戦争保険や政治的暴力保険の保険料が急騰している。こうした「リスクの値段が上がる局面」で、グローバルに商業保険と再保険を展開するSOMPOホールディングスは、その追い風を正面から受け取れるポジションにある。
SOMPOの武器は、三メガ損保のなかで唯一、海外の商業保険・再保険事業を本格的な利益の柱に育て上げた点にある。傘下のSOMPOインターナショナルは北米・英国・欧州を中心に企業向け保険と再保険を展開し、連結利益の約3割を稼ぎ出すまでに成長した。地政学リスクの高まりは、この海外保険事業の保険料率を押し上げ、引受利益を膨らませる構造的な追い風となっている。
一方で最大のリスクは、この会社が抱える「過去の傷」が完全には癒えていないことにある。ビッグモーター事件に端を発した損保ジャパンへの業務改善命令は、組織文化の根深い問題を浮き彫りにした。国内損保事業の信頼回復が道半ばのまま、海外事業の好調だけでグループ全体を評価してよいのか。この問いに向き合わずして、SOMPOの投資判断は語れない。
この記事を読むと分かること
SOMPOが「保険料率上昇局面」で利益を伸ばせる構造的な仕組みと、その追い風がいつまで続くかの判断基準
海外保険、国内損保、介護という3つの事業が、それぞれどんな条件で伸び、どんな条件で失速するか
ビッグモーター問題後の組織改革がどこまで進み、何が未解決のまま残っているか
決算ごとにチェックすべき指標の種類と、警戒信号を見極めるための監視ポイント
企業概要
何の会社か、ひとことで
SOMPOホールディングスは、損害保険を中核に、海外保険・再保険、生命保険、介護サービスを一体運営する保険持株会社である。東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスと並ぶ「三メガ損保」の一角を占め、グループスローガンとして「安心・安全・健康のテーマパーク」を掲げている。
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