職場をつなぐ「eスポーツ」
vol.1741
昨日は、W杯の「日本 vs チュニジア」の試合で盛り上がった日曜日でしたが、最近は職場でもあるスポーツが流行りつつあります。
そのスポーツとは、「eスポーツ」です。
こちらは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームを競技として楽しむスポーツのこと。
なぜ、eスポーツが注目され始めているのか?
今日は、そんな話をしたいと思います😊
世代超えた社員交流促進
コロナ禍以降、競技人口が増えたeスポーツを通して、社員同士の交流を深めようとする動きが見られています。
その震源地は、“サッカー県”としても有名な静岡県。
例えば、浜松市に本社がある楽器大手・ヤマハです。
〈読売新聞オンライン / 2026年6月13日〉
同社では会社公認の「eスポーツ部」があり、部員の皆さんはレーシングゲームや格闘ゲームなどを楽しんでいます。
きっかけは、コロナ禍でゲームを楽しむ社員が増えたこと。
2020年10月にeスポーツ部ができ、現在では20~50歳代の社員約80人が所属しており、週1回程度、終業後の夜にオンライン上で活動しています。
体験に参加した社員の方も
「お金入れて対戦していた時代が懐かしくて燃えちゃいました。ちゃんと昔の技とかが踏襲されていて面白かった。(次に他の社員と会ったら)ストリートファイターの話で盛り上がりますね多分」
と、その意義に言及。
ゲームを通じて童心に戻ることで、より腹を割った関係づくりができるのかもしれませんね🤔
〈TBS NEWS DIG / 2026年6月3日〉
この活動は、大会などへの出場を通じ、趣味を通した交流が仕事面にも生きているそうです。
同部の神谷俊一部長は
「ハードウェアやマイク、オーディオ、インターフェイスなどの音響機器を使用する人たちがどのように使って、何に困っているのか知るきっかけになる」
と仰っております。
我が社でも社内で行う懇親会では、ゲーム好きの社員同士が会議室に篭って一緒に盛り上がっているので、ウチは最先端の会社なのかもしれません(笑)
続々と「eスポーツ部」
県内では近年、浜松銘菓「うなぎパイ」の製造・販売で有名な春華堂や静岡銀行などが新たにeスポーツ部を創設。
県内の他の金融機関では、eスポーツ同好会の存在が志望動機の一つとなり、新卒者が入社したケースもあったそうです。
この金融機関の人事担当の方は
「(同好会の社員が)対外的なイベントに出ることで学生たちが入社後の生活をイメージできる。採用活動にも生きる」
とコメント。
eスポーツ同好会があることが、入社の決め手になる場合もあるなんて驚きです…
ゲームをし過ぎると親から叱られてきた昭和世代の私からすると、まさに隔世の感…😅
ちなみに、日本eスポーツ協会によると、24年の日本eスポーツファン数(試合観戦や配信動画視聴経験者など)は約967万人と推定され、今年には1500万人に迫るとされています。
特に、高校生や大学生の間で愛好者が増えているようで、県eスポーツ連合の畑雅樹代表理事は
「活動はパソコンやゲームソフトさえあれば、どこでもオンライン上で取り組めるため運営費用は低額。新卒社員獲得に難航する中小企業にとって、eスポーツを活用した企業PRは効果的だ」
と指摘。
当然、この波は日本全国に広がっていくでしょう。
さらに、ゲーム上手な学生を積極的に採用するというケースも増えてきています。
〈TBS NEWS DIG / 2026年1月22日〉
4年前に社内にeスポーツ部を発足させた奈良県の木材加工会社「吉銘」の椋本浩嘉さんは
「集中力や判断力が、毎日の業務の中で必須のスキルになるので、eスポーツの学生という属性的にも非常に高いスキルがある」
と、ゲーマーの持つ力を評価しています。
つまり、学生時代に熱中したゲームの時間が「ガクチカ」(学生のときに力を入れたこと)として評価される。
私も生まれたのが30年遅かったら、就職活動は引く手数多だったのに違いありません…🤔
企業間の交流にもゲームの波
社内だけではなく、企業間での交流にもeスポーツは大きく貢献しようとしています。
例えば、群馬県の企業対抗eスポーツイベント「GUNMA LEAGUE」です。
〈日経クロストレンド / 2026年3月11日〉
こちらは、企業同士がeスポーツで競い合う全国的にも珍しい取り組みで、単なるゲーム大会ではなく、企業間交流や社員のコミュニケーション活性化を目的として群馬県が2021年から開催しているプロジェクト。
群馬県はeスポーツを地方創生や産業振興の重要な施策の一つと位置付けているようで、その象徴的な事業としてGUNMA LEAGUEを運営しています。
参加対象は群馬県内に本社や支店を持つ企業、団体、学校などで、業種や規模を問わず参加が可能。
プロ選手ではなく一般社員が出場するため、普段は接点の少ない部署同士や世代を超えたチーム編成が行われることも多く、社内コミュニケーションの活性化やチームビルディングの場として活用されています。
県は、eスポーツによって社員間交流の促進や社外人材とのネットワーク形成、さらには企業PR効果も期待できると思っているのです。
大会ではこれまでサッカーゲーム「eFootball」や対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」などが採用され、予選リーグから決勝トーナメントまで数ヵ月にわたって熱戦が繰り広げられます。
近年は、NTT東日本群馬支店や損害保険ジャパン、両毛システムズなどの企業も参加し、県内企業No.1を目指して競い合っているとのこと。
ちなみに、決勝大会では観戦だけでなく、企業同士の交流会やビジネス活用をテーマにしたセミナー、プロチーム関係者による講演なども実施されており、単なるゲームイベントを超えたビジネスコミュニティの場になっています。
遊びの中でビジネスパーソン同士がつながる。
今後はゴルフのような存在として、社内、そして企業間の交流として、ますますeスポーツは注目されていくでしょう。
私も20年くらいはゲームをやっていない気がするのですが…、まずは8月に行われる社内交流会で観戦することからブランクを埋めてみようかと思っています…😅
皆さんも、社会人の嗜みとしてのeスポーツを考えてみてはいかがでしょうか?
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
