言語化の魔力
vol.1764
フレネミー
という言葉をご存知でしょうか?
…実は、私も最近知ったのですが、どうやら若者の間では当たり前のように使っている言葉のようで、これは「フレンド」(友だち)と「エネミー」(敵)を掛け合わせた造語。
つまり、
「友人を装いながら裏では妬んだり足を引っ張ったりする人」
という意味になります。
…何かイヤな人っていうイメージですが、若者たちにとっては、この言葉があることで救われる部分もあるらしいのです…🤔
フレネミーの正体
改めて、フレネミーな人って、どんな人なのでしょうか?
TBS NEWS DIGで「友達でも敵?新語『フレネミー』がZ世代で流行るワケ」という記事があったので、そちらを元に説明させていただきます。
〈TBS NEWS DIG / 2026年7月15日〉
▼20歳女性:「友達っぽいけど人を下げる発言をしてるのがフレネミー」
▼20歳女性:「“言わなくていいことを言う”。『昨日風呂キャンしたらしいんですよ~』とかを、わざと言う」
▼専門学生:「2人きりの時は『絶対青いカラコン似合うよ』って言ってくれたのに、みんなで遊ぶ時つけていったら『なんで青?パーソナルカラー合ってないじゃん』みたいな」
…なるほど、もしかしたらウケを狙うなど、悪意がないこともあるかもしれませんね🤔
しかし、結果として友だちを下げるようなことを言ってしまっているわけです…
ほかにも、褒めているようで“実は悪口”というパターンもあります。
▼大学生:「『プリの顔はめっちゃ盛れるよね』とか」
▼大学生:「最近太っちゃったなっていう子に、 『え、なんか細いね!』みたいな」
…前者はもはや悪口のように感じますが…、後者は微妙ですね…
「気にしなくて大丈夫だよ」
というメッセージにも受け取れますし、ライバル意識として
「そのままでいてくれ〜」
という気持ちかもしれない…
一貫して言えるのは、相手に悪意があるかどうか分からないが、言われた方は傷つく言葉ということです。
言葉が人間関係を丸くする
この「相手に悪気があるかないか」という点がポイントです。
そんな微妙なラインの言葉に対して
「今の言葉は良くないよ」
「それ、失礼だよ」
「そんなこと言われたら、悲しい」
と返せば、「そんなつもりないのに!」と、場合によってはこちらが悪い空気になることもあるでしょう…(笑)
少なくとも、気まずくなるわけです。
ただ、ここで明るく「フレネミーじゃん!」と返すことで
「友だちだし、悪気はないのは分かっているけど、人によっては傷つくからね」
というライトな指摘に変わる。
若者たちもツッコミのノリで言えるとこが良いそうです🙆
フレネミーはもともとは海外で広まっていた言葉ですが、今年「フレネミーあるある」動画がSNSで大バズり。
日本の若者の共感を呼びました。
このように、新しい言語があることで、言い出しやすい状況になることは多い。
例えば、「コスパ」がそうでしょう。
もし、「私、お金にうるさいんだよね」と言うと、何となく「ケチ」というイメージをもたれやすかったですが、コストパフォーマンスと言えば「賢い選択」という印象に変わる。
まだ、そこまで市民権を得てないかもしれませんが「チル」もそうでしょう。
「のんびり過ごしたい」と言うと、「やることがない」と思われそうですが、「チルする」なら何だかオシャレな感じがします🤔
コスパは「賢さ」、チルは「何もしない贅沢」という光が当たっていなかった価値を言語化によって明らかにしました。
…ただ、私が誰かに
「明日、チルするんだ」
と言ったら、「あいつ、何カッコつけてんだ…?」と思われるでしょうね…😅
そこが、このチルの広がりきらないところでもある…
言語化というのは、誰もが使いやすい言葉であることも重要なのです。
新しい価値を創る言葉
価値を言語化するといえば、職業も同じでしょう。
例えば、エッセンシャルワーカーです。
●医療・看護・介護などの医療福祉分野
●保育士や学校などの教育・保育
●警察・消防・行政などの公共サービス
●電気・ガス・水道などライフライン関連
●食品の生産、物流、スーパーなどの小売
●ごみ収集や清掃、交通・運輸などのインフラサービス
こうした職業の方々が、コロナのとき
「私たちの生活に欠かせない活躍をしてくれている」
と「欠かせない」という価値に光が当たったことで、これまで以上にリスペクトされました、
また企業によっては、それまでの職業の名前を変更して、新たな価値創造している会社もあります。
例えば、高速バス事業を手がける「WILLER EXPRESS」。
同社は人手不足の業界にあって、リクルートの応募が殺到している会社ということで話題になっているのです。
〈PRESIDENT Online / 2026年7月22日〉
なぜ、応募が殺到しているかというと、まずはその高い給料が理由です。
新卒1年目の社員に年収600万円を支払う。
ちなみに業界の平均は453万円です(大卒の未経験者)。
ただ、それだけではありません。
同社社長の平山幸司さんは、バス運転手を
『ハイウェイパイロット』
という名前に変更しています。
単にクルマを運転するのではなく、洗練された立ち振る舞いや高いサービスレベル、高度な職業倫理を兼ね備える仕事に価値を上げているのです。
実際、ハイウェイパイロットは、半期ごとの人事考課において運転技術と同等の配点で接客技術や勤務態度が評価されています。
人事考課の結果は給与と連動するため、ハイウェイパイロットは日々、接客接遇や勤務態度の改善に研鑽を積んでいるとのこと。
つまり、運転手という仕事の価値を高めるために、それに見合った給料を提示する。
従業員もその期待に応えるために、努力するという価値づくりのループができているのです。
今後はハイウェイパイロットという職業が、「なりたい職業」ランキングでランクインする日が来るかもしれない。
そんな未来に期待したいと思います〜
〜ということで、言語化によってこれまで見えなかった価値が明らかになったり、つくれたりするわけです。
そして
良い言葉は人を惹きつける。
そんなところを意識しながら、私も仕事やnoteに取り組んでいきたいと思います😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
