ユーザーには“地図”を
vol.156
本日は午後から講演があり、その後、懇親会があるので、事前にnoteをアップさせていただきます。
「事前」といえば、最近ますます注目されていると感じるのが映画サイトの「milma.jp」です。
〈産経新聞 / 2024年11月15日〉
こちらは、動物の死や暴力シーンなど、見たい映画に自分の苦手な描写があるのかを調べられるサービス。
「誰かが高所から落ちる」「突然大きな音がする」など、不安や不快感を掻き立てられる「トリガー」項目が100個ぐらいあり、それを事前チェックできたり、自ら投稿できます。
10月20日の正式オープンから、さまざまな声が挙がっているそうですが、概ね肯定的な意見のようです。
運営会社である「エクラン」代表取締役の本田敬さんは
「トリガーの有無で作品を評価したいのではなく、いわば『地図』。苦手な表現を避けるために利用するなり、あえて目指すなり、自由に使ってほしい」
と語っていらっしゃいます。
この「地図」という言葉にピンと来ます!
安心に導くための準備をデザインする。
これは、ビジネス全体にとっても大きなヒントになります。
商品やサービスを世に出す際、ユーザーベネフィットを訴求するわけですが、当たり前ですが基本的には良いことしか言わない。
一方、もっと不安要素もしっかりと伝えた方が良いのかもしれません。
…いやいや…!そんなことしたら、売れないでしょう…!
…という激しいツッコミが入りそうですが…、
今の時代、「AISASモデル」など消費者行動には、必ず「Search(調べる)」が入ります。
自社サイトにマイナスなことを書かなくても、ユーザーは皆、事前にSNSや口コミサイトで調べ尽くしてから購入を決定している。
最近、中目黒の街を歩いていると、若者が知らない店に入る際、店の前で検索している姿をよく目にします。
私なんかは、無計画で街を歩いている時は、フィーリングで判断してしまいますが、若い世代ほど、事前検索は抜かりない。
そう考えると、自社サイトでもプラスマイナス、両方のことを伝えていく方が良いと思うのです。
例えば、商品についての良い意見とダメ出しを両方書き込める掲示板をつくったりとか。
しかも、ダメ出しには、「必ず改善を検討する」ということを約束すれば、より信頼性の高いブランド、企業として支持されるのではないかと感じるくらいです😊
検索時代においての新しいコミュニケーション戦略を、さらに考えていきたいという気持ちにさせられた今回の事例記事でした。
ちなみにミルマについて、最初、その存在を知った時は、トリガーが見える化&避ける化されることによって、トリガーを意識して表現の幅が狭まってしまう懸念もあるな、と思ったのですが
映画監督の平山秀幸さんが
「映画はそんなにヤワな文化ではない」
「本当に力のある作品なら、嫌な表現を越えて感動が伝わるはず」
と仰っているのを拝見し、その映画の力を信じる想いに、心が熱くなりました。
…最後は、ちょっと関係ない話になってしまいましたが…、私もこうした熱い気持ちで仕事に臨んでいきたいと思います🫡
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
