スマホを閉じて旅に出よう
vol.1771
8月になりました。
我が社では6月〜9月の期間、夏休みを自由に5日取ることができます。
私が副社長になった7年前は、消化率が非常に悪かったのですが、ここ数年は大幅に改善。
時間を上手く調整して海外旅行を楽しむ人も増えました😊
私も人生で一番好きなのは旅行なので、同僚から旅の話を聞くたびに羨ましいと思っています(笑)
旅といえば、私には忘れられない思い出の地がある。
それは、ちょうど10年前に行ったフィンランドです。
スマホなし旅行の恩恵
日本でWi-Fiを借りたのですが、事件が起こります。
モバイル通信をオフにし忘れたことで、使用量がヘルシンキ空港で行き先を探しているだけでいっぱいになり、使えなくなってしまったのです…
妻も私も、スマホ頼りで旅を考えていたので、一瞬途方にくれました、、、
しかし、15分くらいで気を取り直し、それだったらスマホに頼らない方法で楽しもうと考えることに。
もちろん、ホテルではWi-Fiがつながるので、ある程度下調べはしましたが、あとは現地に行き、行き当たりばったりでいろいろな人に聞きながら目的地を目指すことにしたのです。
結果的にはスマホがなかったことで、旅行は冒険に変わり、忘れられない1週間になりました😊
逆に、最近はスマホ離れするための旅という選択肢も当たり前になっています。
〈@DIME / 2026年7月10日〉
日常の中でスマホは欠かせない存在になっている分、通知や情報処理によって脳は休みなく働かされる。
その結果、脳は疲弊し、柔軟な思考力や回復力が低下してしまうわけです…
効率やタイムパフォーマンスを追い求める人ほど、慢性的な疲労を抱えやすい状態だと言えるでしょう。
さらに、スマホに頼る旅は、ストレスなく進められる一方、旅の醍醐味である冒険性が失われてしまう。
そこで、あえてスマホを閉じ、ゆっくりと旅を楽しむことが1つの贅沢なアクティビティになっているのです。
例えば、鈍行列車を使ったスロートリップ。
予定通りに進まない状況や待ち時間、偶然の出会いを受け入れながら過ごすことで、心を刺激する。
ライターであり、カウンセラーでもある藤野綾子さんは
「旅先でのハプニングや、予定通りに進まない状況にその場で対処する過程は、『レジリエンス』(変化に柔軟に対処する力)を高めることにつながります。
思い通りにならない環境を受け入れ、その都度できることを選択していく体験を重ねることで、日常の予期せぬストレスに対しても、過度な動揺を防ぎやすくなります」
と仰っています。
また、車窓をぼんやり眺めたり、列車の揺れや音に意識を向けたりする時間は、マインドフルネスの状態を生み、脳をリフレッシュさせる。
つまり、タイパ時代の今だからこそ、不便さや予測できない時間を楽しむことによって、脳と心に余白を取り戻す「究極の休息」となるのです。
不便という贅沢
「不便さ」「予測不能」を旅を通じて体験するということで、最近話題になった話があります。
百名山踏破を目標に毎月山へ出かける、ごぼうさん(@fudousander)の北アルプスの旅。
「何もない旅」の魅力をヒシヒシと感じるのです。
〈まいどなニュース / 2026年6月28日〉
ごぼうさんが今回挑んだのは、黒部源流域を2泊3日(登山口への移動日を含めると3泊4日)で一周するというもの。
折立という登山口からまず、「北アルプスの貴婦人」と称される日本百名山の1つである薬師岳に登頂し、黒部川源流にある薬師沢小屋に宿泊。
翌朝、雲ノ平に辿り着いたそうです。
登山口から薬師岳を経由して雲ノ平までは、休憩なしで行っても13時間。
距離にして22km、累積標高差は2500m。
富士山の5合目からの登山が累積標高差1300m程度であることと比べても、「かなりハードな工程」です。
しかし、写真を見ていただけると分かるのですが、360度どこを見ても山小屋以外に人工のものがない環境は圧巻。

しかも、人工的な音は一切なく、聞こえるのは鳥の声と風の音だけ。
ごぼうさんも
「ダイナミックな景観とあわせて、とても感動的でした」
と、その魅力を口にされています。
ちなみに、そのときのXでの投稿がこちらなのですが
ここは日本最後の秘境と呼ばれる山域です
— ごぼう (@fudousander) April 27, 2026
街明かりは一切届かず、何日も歩いてのみ辿り着けるまさに日本の秘境 pic.twitter.com/wdH4g02R41
「外国みたいですね」
「いつか訪ねてみたい」
などの称賛の声が寄せられ、214万件を超えるインプレッションを記録。
1.2万もの“いいね”が付いているので、こうした旅に共感する人はやはり多いのでしょうね😊
年間10ドルで特別な世界に
こうした人里離れた静かな旅を楽しむということでいえば、最近、非常に注目しているサンフランシスコ・ベイエリアの取り組みがあります。
〈TABI LABO / 2026年7月23日〉
人気ハイキングコースは、週末になると多くの人で賑わい、静かな自然を満喫するのが難しいこともあります。
そんなときに持っておきたいのが、EBMUD(東湾水道局)が発行するトレイル許可証です。
年間わずか10ドルでオンラインから購入でき、本人と家族に加えて、さらに3人まで一緒に利用できるのですが、この許可証があれば、イーストベイからシエラネバダ山麓まで広がる貯水池周辺の水源地エリアに入ることができます。
ハイキングはもちろん、サイクリングや場所によってはウォータースポーツも楽しめますが、利用できるのは許可証を持っている人だけ。
大自然の中で、ゆったりとした時間を過ごすことができるのです。
そして、この年間の10ドルは、トレイルや自然環境の維持管理に充てられている。
それだけではなくて、実際にどれくらいの人が利用しているのかを把握するためでもあるそうで、少額の利用料を通じて、自然を守るための仕組みが構築されているのです。
自然を閉ざすのでもなく、無秩序に開放するのでもない。
適切に管理しながら人々に開く。
そんな「管理されたアクセス」という考え方は、これからの自然との付き合い方を考える上でも、大いに参考になりそうですね😊
〜ということで、本日はスマホから離れて、楽しむ旅のカタチをお届けして参りました。
ちなみに、奈良の「飛鳥・藤原」の世界遺産登録が正式に決まりましたが、今後ますます多くの人が訪れそうですね。
〈Wedge ONLINE / 2026年8月1日〉
まだ、そんなに人が訪れていない時代に行っておいて良かった…
多分、そういう場所って、日本だけでもたくさんあると思うので、やはり旅は隙あれば行っておきたいところです〜
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
