のび太くんになろう
vol.1491
理想のリーダー像は
スーパーマン
が良いですか?
それとも
のび太くん
が良いですか?
恐らく、ほとんどの方がスーパーマンでありたい、もしくは、なりたいと思うのではないでしょうか?
私も、もちろんスーパーマンになりたいですが、リーダー経験を積み重ねていくと、のび太くんにも見習うべき点があると感じます。
なぜなら、のび太くんには「愛される種」があるからです。
一体、それはどういうことなのか?
今日は、そんな話をしたいと思います😊
愛される種とは?
まず、ここでのび太くんの何を見習った方が良いかを明らかにいたします。
それは、「困ったときに、ちゃんと人を頼れる」ところ。
それはもう、えげつないほどドラえもんを頼っています。
ドラえもんも、ドラえもんで、よくあれだけのび太くんに頼られて、嫌にならないなぁ…と思うくらいです。
もちろん、ドラえもんもときに怒りますが、それでものび太くんと仲良くしている。
それは、ドラえもんが単純にロボットだからという理由ではないでしょう。
実は、人間でも同じようなことが起きるのです。
フランクリン効果と呼ばれるものなのですが、これは
「人は頼み事をされた相手のことを、好意的に思いやすくなる」
という心理現象のこと。
頼み事を引き受けることで、
「自分はこの人に親切にした=この人のことが好きだからだ」
と無意識に自分の行動を正当化し、好意を持ってしまうのです。
そもそも、人は本能的には
「誰かの役に立ちたい」
「自分の価値を認められたい」
という欲求がある。
頼られることで
「自分は必要とされている」
「信頼されている」
と感じ、その相手を特別な存在と認識しやすくなるのです。
〜と考えると、のび太くんが愛されるワケが少し分かるのではないでしょうか?
ちなみに頼られることで、仕事の上でパフォーマンスアップにもつながる。
ピグマリオン効果と言われるものなのですが、これは他者から期待されると、期待に応えようとする心理現象のこと。
例えば、教師が生徒に高い期待をかけると生徒の成績が向上したり、上司が部下に期待を示すことで部下のパフォーマンスが上がるといったことが起こるのです。
この効果の背景には、期待されることで
「自分はできる」
という自己効力感が高まり、やる気や努力が促進される心理的なプロセスがあります。
つまり、相手に期待を寄せるということは、相手をスーパーマンにするということなのです😊
スーパーマンは愛されない?
そんな頼るリーダーシップをオススメしているのが、花王でキャリアを積み、その後、茨城県の「校長」を公募するプロジェクトに応募し、見事、県立中高一貫校の校長になった教育者の生井秀一さんです。
〈東洋経済オンライン / 2025年7月4日〉
「何かを成し遂げようとするときに大事なことは「巻き込む力」です。
重要なのは、自分ひとりでやろうとしないこと。
これまで僕自身もたくさんの挑戦をしてきましたが、ひとりで成し遂げられたことはほとんどありません。仲間をどんどん巻き込んでいかなければ、多くの目標は達成できないのです」。
どんな優秀な人でも、一人の力は小さい。
巻き込む力は大切です。
普段接していない人でも、それぞれの長所を見つけておき、そのときが来たら頼るようにする。
そして、「何かアイツのためなら、やってあげても良い」と思ってもらえるような自分でいるようにする。
その愛されキャラになる秘訣を、生井さんは
「スーパーマンになろうとしてはいけません!」
と仰っているのです。
完璧でいようとすると、相手もとっつきにくくなってしまう。
「人を巻き込むには、完璧になることではなく、弱さを出す勇気が必要です」
ということなのです。
特に、あなたが頼られるリーダーのときこそ、思い出していただきたい話です。
弱みを見せたら
「みんな頼りないと思うかなぁ…?」
「ガッカリさせちゃうかなぁ…?」
と、心配になる方は多いのではないでしょうか?
そうして、スーパーマンの仮面を被ったままになってしまっている人を、よく見かけるのです。
一流のリーダーとは?
つまり、スーパーマンタイプのリーダーとは、まさにヒーロー・ヒロイン願望が生み出す姿。
一見、スーパーマンであることは理想的に見えますが、メンバーが望んでいるかというと、実はそんなこともない…
実際、あまりに隙のないリーダーには親近感や共感が持てず、心の距離が広がることも多いのです。
皆さんも
A:ちょっと頼りないけど、自分のことを尊敬し、頼ってくれるリーダー
B:「自分なんて必要ない」と思わずにいられない完璧なリーダー
だったら、どちらのリーダーに付きたいでしょうか?
私だったら、Aのリーダーの方が良い。
でも、冒頭でお話しした通り、自分はスーパーマンを目指している…
このギャップがミソなのです。
一方、のび太型リーダーは、ドラえもん、つまり優秀な人に頼ることを前提にしています。
だから、愛されるし、巻き込める。
若い頃、ある会社の社長に一流のリーダーの心得を教えていただいたことがあります。
三流のリーダーは「何でも仕切りたがるボス型リーダー」。
二流は「丸投げするリーダー」。
そして、一流は
「何もしていないのに、チームが上手くいっているリーダー」。
もちろん何もやってないわけはなく、自分のやるべきことはやる。
そして、メンバーの自尊心を傷つけないように、水面下でさまざまな問題を処理している。
だからといって、決して自分の手柄を主張せず、皆を立て、活躍してくれたことに感謝する。
だから、メンバーからは
「私の方が、この人を助けてあげている」
と思われている。
つまり、頼ってばかりののび太に見えるわけです。
そうしたメンバー第一優先の心構えで仕事をしているリーダーこそが、「上手くいっているチーム」をつくるのでしょう。
スーパーマンの能力を磨きながら、ヒーロー願望を捨て、のび太くんを演じられる。
目指したい到達点です。
…ちなみに、その一流のリーダーの心得を教えてくださった社長は、実は、ワンマン社長として有名でした…😅
…いやいや、この記事のオチにしたかったわけではなく、…一流のリーダーになるというのは、それだけ大変なことだと言いたいのです…
私も自分を三流のリーダーだと自負していますが、うちの社員からすれば、四流、五流と評価されていてもおかしくはない…
…という謙虚な気持ちで、のび太の心を磨いていきたいと思います…
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
