この冬は“日本”に行こう
vol.1606
明日は有給休暇取得義務の関係によりお休み。
今日が年内最後の出勤になりました。
ついにやってくる冬休み。
休みになると行きたくなるのが旅行です。
…とはいえ、この円安だと海外は難しい…
そう思っているのは、私だけではないようです。
日本の食の力
デジタル旅行プラットフォームを運営するアゴダは、2026年の旅行動向をまとめたレポート「Agoda 2026 トラベルアウトルック」を発表。
アジア地域全体で「自国を再発見する旅」への関心が高まっており、特に日本においては国内旅行を重視する傾向が顕著であることが明らかになっています。
〈TABI LABO / 2025年12月11日〉
調査によると、日本人回答者の約67%が「2026年は国内旅行を増やす」と回答しており、これはアジア地域の中で最も高い数値とのこと。
前年の20%から大幅に上昇しており、旅行者の意識が海外から国内へとシフトしている様子が窺えます。
ただ、主な理由は「比較的安価で楽しめる」からということで、私の気持ちとリンクする。
日本人旅行者の63%が「予算の範囲が旅行全体の計画に影響する」と回答しており、コストパフォーマンスへの意識が高まっていることが分かっています。
もちろん、それだけではありません。
日本各地にたくさんの魅力が溢れていることも大きいと思います。
実際、アゴダの調査でも日本人の約3人に1人が食体験を旅行の主目的の1つとしているのです。
地域の食文化や地元グルメを楽しむことが、旅の重要な要素となっている。
私もコロナ前までは国内旅行にほとんど行っていなかったのですが、コロナ以降、日光、富山、能登、軽井沢、京都、大阪、鳥取、広島、水戸、福岡など、様々な場所を訪れるようになりました。
そして思うのが、どこへ行っても食べ物が本当に美味しい。
日本全国が食い倒れのまちだと思うくらいです。
それは、外国人観光客も同じ気持ちでしょう。
観光庁が2023年に発表した「訪日外国人の消費動向」によると、最も期待していることの1位が「日本食を食べること」。
36%と圧倒的に高く、2位の「自然・景勝地観光」(11.5%)との差は歴然です。
寿司・ラーメン・天ぷら・和牛などの王道グルメから、居酒屋体験、コンビニグルメ、日本酒や地ビールなど“日常の食”も含めた食べ歩きまで、多彩な味わいが外国人観光客たちから愛されています😊
外の目で知る奥深い日本
むしろ、海外の方の方が日本の魅力を知っていたりもする。
SNSがあることによって、そうした逆転現象も見られているのです。
最近、面白いと思ったのが、孫正義さんの右腕としてソフトバンクの数々の一大事業を手がけてきた、英語コーチングスクール「トライズ」社長の三木雄信さんの話。
UCLA–NUS EMBAに参加されているのですが、まさに逆転現象そのものを体感されているのです。
〈GOETHE / 2025年12月14日〉
UCLA–NUS EMBAとは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と、シンガポール国立大学(NUS)が共同で提供する、グローバル向けの経営学修士(EMBA)プログラム。
ロサンゼルス、シンガポール、上海、そして東京と、特定の場所を決めないそのスタイルから「移動しながら学ぶMBA」と呼ばれています。
三木さんは東京開催にあたって、55名いる参加者に東京の名所や夜の魅力を案内しようと考えていたものの、実際には世界のエグゼクティブたちの方がすでに深く日本文化を知っていたことに驚かされたそうです。
六本木の隠れ家レストランや、大阪新世界に本店を構える分厚いビーフヘレカツ(ヒレカツ)サンド店など、東京に住む人でも知らないようなお店から、新宿ゴールデン街にあるディープなお店など、参加者から次から次へと提案があったとのこと。
飲み歩きの締めのお店に至っては
「このあたり、ラーメン『凪』があるよね。最後は『凪』で締めたいな」
と提案されたそうです…(汗)
しかも、単に美味しいものを食べるだけではなく、より深い体験もしている。
例えば、ジャパンウィスキーを味わうことについても、わざわざ蒸留所まで行って楽しむほど、海外の人たちは積極的です。
私も外国人の友人から東京のオススメスポットを教えてもらうことがあります。
エグゼクティブクラスではなくても、日本人以上に日本を楽しんでいる人は多いのです。
日本をサイレント・リトリートの聖地に
そんな美食の国としての日本とともに、もう1つ注目しているのがアゴダのランキングで2位となった「自然・景勝地観光」。
なぜなら最近、世界的には「サイレント・リトリート」を選ぶ人が増えているからです。
〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2025年12月15日〉
サイレント・リトリートは一定期間あえて話すことをやめ、スマートフォンやパソコン、ニュースやSNSといった外部情報から距離を置くことで、自分の思考や感覚を内側に向けるための実践。
会話や情報、時間管理といった日常の刺激を遮断することで、普段は反応や判断に使われている脳が、内省や発想、思考の統合へと切り替わり、本当に向き合うべき課題や本音が浮かび上がりやすくなります。
沈黙といっても何もしないのではなく、歩く、食べる、考えるといった行為を通じて自分の思考を観察し、情報に振り回されない納得感のある意思決定を育てていく。
もともとは仏教の瞑想や修道院の修行に由来するのですが、現在では情報過多と常時接続が当たり前になった現代において、経営者やクリエイターを中心に「考える力を回復させる思考のメンテナンス」として行われているのです。
このサイレント・リトリートは、まさに日本の美しい自然の中で行うと良い。
そんな風に私は考えているのですが、この国は四季の変化がはっきりしているため、光や匂い、気温の移ろいを身体で感じながら思考を切り替えることができますし、そうした環境の中で自然と内面への気づきが促されます。
そして山寺や古民家、静かな温泉地、離島など、日常の生活圏から心理的に距離を取れる場所が身近に存在する点も、日本でサイレント・リトリートを行う大きな魅力であり、無理なく深い沈黙と向き合える環境が整っていると言えるでしょう。
インバウンドの経済的な恩恵を受けながらも、オーバーツーリズム問題で悩んでいる地域はあると思いますので、まだ知られていない地方の美味と一緒に豊かな自然を楽しむという観光のカタチが根付くと、日本全国にその恩恵が広がっていく。
訪れる人も、迎え入れる人も、もっとWin-Winになれるでしょう😊
〜ということで国内旅行に行きたくなってきましたが、生憎この冬休みは家の近所で楽しむことになりそうです…
地元の知られざる名所でも探して、よりディープに横浜を楽しみたいと思います〜(笑)
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
