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引き渡しの日、扉を開けた瞬間に1年半の家づくりが報われた

プロローグ 2024年11月、最初の打ち合わせから1年半が経った

neieと最初に会ったのは、2024年11月でした。

間取りの話、素材の話、照明の話、家具の話、植栽の話。打ち合わせを重ねるたびに、家の輪郭が少しずつはっきりしていきました。

照明を選びに奈良まで行って、農園に行って木を選んで、家具屋をまわって椅子に座り続けた。

そのすべてが、2026年5月に引き渡しという形で完結しました。

引き渡しの日、現地に向かいながら不思議な感覚がありました。

実際に見てみると広さは大丈夫なのか。
選んだキッチンの扉の色は合っているのか。
家具の色味はちゃんと空間と合うのか。

頭ではわかっているつもりでも、実物を見るまでは不安でした。期待と緊張が混ざったような気持ちで、現地に向かいました。

この記事では、引き渡しの日に感じたことをそのまま書きます。

第1章 家に入る前から、すでに違った

家の前に着いた瞬間、まず外観に目がいきました。

梁現しの軒とアプローチの植栽。黒い外壁に、緑が映えていました。
工事中に何度も見ていた外観とは全然違って見えました。
植栽が入るだけで、こんなに変わるのかと思いました。

玄関のドアを開ける前に、木の匂いがしました。

杉の床、木の天井、造作の建具。
家全体から木の匂いがする。
新しい家の匂いというより、森の中に入ったような感じがしました。これから毎日この匂いの中で暮らすんだと思いました。

第2章 玄関に入った瞬間

玄関のドアを開けた瞬間、Blanka Wallの光が目に入りました。

上品で優しい明るさでした。造作の建具越しに見えるのもまたいい。

玄関に入っただけで、空間が和らぐ感じがしました。
照明編で書いた「帰ってくるたびに癒されそう」という奥さんの言葉通りでした。

そのまま視線を奥に向けると、植栽が見えました。玄関から庭のイロハモミジが見える。
設計段階でイメージしていた通りの景色でした。

家の中にいながら、外の緑がそこにある。内と外がつながっている感覚がありました。

シンプルな空間だから、視線が自然と誘導されると感じました。余分なものがない分、光や緑に目がいく。
こういう空間の作り方があるんだと思いました。

第3章 リビングはパース通りだった

リビングに入ったとき、まずパース通りだと思いました。

打ち合わせで何度も見てきたパース。
あのイメージが、そのまま目の前にある。洗練されていて、シンプルで、余分なものが何もない。

不安だったキッチンの扉の色も、家具の色味も、空間にちゃんと馴染んでいました。

勾配天井が、空間に奥行きをつくっていました。

天井に高低差があるだけで、こんなに空間が広がって見えるのかと思いました。
数字で見るより全然広く感じる。
天井に木があるだけで、体がこの感覚を求めていたんだと気づきました。

真っ先に入って気づいたのは、視線の誘導でした。

奥の窓に視線がいく。
そして次に、空を見る窓に視線が誘導される。

シンプルな空間だから、視線が自然と動く。
家の中だけでなく、外の景色も計算して設計されていると感じました。

窓の向こうに何が見えるかまで、ちゃんと考えられていた。

家具屋の方が「建具一つ一つが考えられている」「外観だけでneieだとわかった」と言っていました。
この家を見た人が同じことを感じてくれた。それが嬉しかった。

第4章 設計士さんからの贈り物

引き渡しのとき、設計士さんから贈り物をもらいました。

NODEの風鈴と、淡いブルーグレーの陶器のお皿でした。

夏だから涼しげなものをと選んでくれたと言っていました。でもそれだけじゃないと思いました。

風鈴は、我が家の空が見える窓に合う気がした。我が家に合うインテリアを考えて選んでくれたんだと思いました。

1年半、一緒に家をつくってきた設計士さんが、完成した家のことを考えながら選んでくれた贈り物。そういうことが、嬉しかった。

お皿は今、ニッチに飾っています。風鈴は空が見える窓に設置しました。風が吹くたびに音がする。
設計士さんが選んでくれた風鈴が、我が家の窓で鳴っている。引き渡しの日の記憶が、毎日の暮らしの中にあります。

1年半が終わった。でも暮らしはここから始まると思いました。

エピローグ 器ができた。あとは暮らしを点てるだけ

「点てる暮らし」というシリーズ名で、この家づくりの記録を書いてきました。

家を建てることは、人生の「器」を作ること。その器でお茶を点てるように、日々の暮らしを整える。

器ができました。あとは暮らしを点てるだけです。

これからも、この家で過ごす日々を書いていくつもりです。
古美る素材たちが時間をかけてどう変わっていくか。
植栽が季節ごとにどんな表情を見せてくれるか。

お風呂から見える景色が秋にどう変わるか。楽しみはまだまだ続きます。

最後に、ひとつ聞かせてください。

家の扉を初めて開けるとき、あなたはどんな景色を見たいですか?ぜひコメントで教えてください。

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