部長になった。この5か月。その3
『部長になった。この4か月。その3』というタイトルで投稿しようとしていたが、1か月予定より投稿が遅くなってしまった。
8月からの変化、やったことを振り返って記してみる。
下駄を履く
8月1日付で、部長を交代した。前任の部長が7月に定年を迎えるため、別部署にいた私が後任に任命された。また、他部署も管理職を若い世代へ交代する傾向があり、組織的な若返りが進められたようだ。私も管理職は挑戦できて60迄が最長なのかもしれない。いや、もっと短いかも。
管理職になることについて、私は不満だった。今までの仕事とのギャップがありすぎるし、実際ありすぎた。自分で自分の目標や評価を追っていたが、部長になってからは、部員(の育成)を通して目標を追うようになった感じがある。組織作りや人材育成を求められていて、実際は今も半分自分はプレイヤーではあるけど、プレイヤーモードより優先すべきは常にマネージャーモードの方という感じだ。サポートが無かったら意気地無しの私は辞めていたと思う。
不満と不安はあったが、ある視点ではやるしかない気もしていた。女性活躍推進を理由に祭り上げられるのは20年ずっとあったことだ。会社活動の様々な場面で、『女性の意見も取り入れたいからから』と言われ続けてきた。しかしまぁ、今の勤務先は女性管理職が少なく(10人もいない)、私が管理職がら逃げ出してしまうと、後に続く世代の女性が割を食うかもしれない。今はとにかく女性管理職の「数を増やすこと」が優先かもしれない。下駄を履かされているのだと思うが、今の社会で下駄を履いているのは女なのか男なのか…。ともかく後の女性につながるならと思い異動&管理職に挑戦することにした。
業務が一変した
予想していても、異動して且つ部長になるのは大変だ。別会社に転職したような感じで、4月~7月の間は、部員の皆さんの協力を得ながら、業務理解、雰囲気、文化の読み取りに努めた(転職経験が活きました)ただし、8月に部長交代することは4月の時点で部内周知されていて、もう”そのつもり”で期初の目標設定や諸々すべてに関わり始めていた。
ボスから「色々課題があるから手伝え」と言われて異動したはずなんだけど、その前に現在地がどこかわからなかったら、何も考えられない。課題解決する方法を提案するのは私の部の仕事のようなので、まずは部と部員の業務理解に努めている。同じ社内なのに聞いたことのない用語が出たり、素晴らしく感動する仕事があったり、或いは新参者が聞いても理不尽なことを見つけたりした。
そして8月1日。辞令が出た。この日の変化は大きかった。
即日、業務システムのワークフローは、承認者が私に切り替わった。毎日の勤怠。残業申請。経費精算。請求書対応。部の業務システムの承認。辞令発令願い。財務管理に目標管理、採用・雇用、昇進昇格、安否確認。これらに加えて、私の場合は業務の性質上、社内稟議の審査、契約書の審査などもある。承認件数が多い。初日は沢山のワークフローと格闘して終わった。
飲み会に頼らない
私が異動してきた頃、初回の会議で自己紹介をした。また、夜に歓迎会もしていただいた。しかし、全員が参加したわけではなかった。欠席理由は、体調や家族の事情、飲み会は以前から参加しないポリシーなど色々あるが、今後もランチ会や飲み会で関係が深まる人だけではないようだった。ただの部員ならまだしも、これから部長になるのに、「会に来る人」と「来ない人」との間に、最初から認知の差がつきすぎても微妙な気がした。
そこで就任して最初の部会で時間をもらい、改めて部員の皆さんに対して自己紹介をした。内容は、私の普段の生活、家族、生い立ち、過去の仕事など…普段の業務では話す機会がない、飲み会で話すような私的なことを含めた。不要かもと不安になったが、その後の様々な場面で、部員の方々からこのときの話に触れられた。やってよかった気がしている。
その後、会社で挨拶を交わし、何か節目があったらランチに誘ったり、外出先から一緒に帰るときに話したりしている。
部員の皆さんを頼り、たまに自我を出す
これはまだ途中。
部員の方々はベテラン揃い。全部お任せにしてたら、すぐに「この部長、要る?」となるのは火を見るよりも明らかだ。私は、部内では若い方で、部員の7割は自分より10歳以上年上の方々。
全部を自分がやれるようにはならないけど、部員の業務のやりがいや、苦労がどこにあるのか知らないと、この先何もできない気がした。
ということで、わからないことは聞きまくり、教えてもらいまくった。頼る!(今も!)当然なのだけど、仕事をこなすだけで終わらせず、振り返って自分が理解する、他者に自分でそれを説明する、を繰り返した。
「こんな私で大丈夫なのかな」と思っていたけど、続けているうちに部の業務の読解力、洞察力は上がってきている気がする。
とはいえ性格からして常に受け身でいられるわけもなく、直ちに改善できそうなところはデジタルツール活用や、それこそAsana化を提案する形で、時々自我も出した。
経営会議の内容はフィルタをかけずに伝達する
毎月2回経営会議があり、資料も内容もボスたちから降りてくる。私は経営層がその時どういうテーマについて話し合っているか知りたいし、その上で、業務上の課題解決を考えたり、他部署と協働したい。無駄なことをしないために、視座は大事だ。自分がそう思うからこそ、自分が聞いた内容は、あまりフィルタをかけずに、他の人から聞いた話も付加して、ノート(OneNote)に解説を書きおろし、部の皆さんへ共有するようにしている。普段の会議で小出しにできるボリュームではないので、月に1度1時間の連絡会を予定し、ほとんど一方的に喋りっぱなしだ。こちらの準備がかかる割に興味ない部員もいるだろう。しかし興味ある人からは個別にリアクションがある。
情報の風が吹かない部署にしたくないので、この活動は自分の意志で続けていきたい。
1on1
秋から冬にかけて会社の指示で1on1を実施した。仕事のことだけでなく、個人の健康面や生活面の事情を把握したり、異動の希望を聞いたり、再雇用の希望を聞いたりする。システムだったり書類だったり、とにかく全部に所見が必要で、且つ私も上司との面談があり、部員と確認した結果の申し送りもある。1on1について当初特に心得もなかったが、部員の方々の話を聞くことに徹したら1時間はあっという間だった。一人一人の話はとても興味深い。また期末に機会があるので、楽しみであるが、10人いると10時間以上は要するので、一番大事なのは体力だ。体力は集中力の源泉だ。たとえオンラインであっても、風邪をひいては臨めないイベントである。
雇用のこと
本当は詳細を書きたいけど、ぼかして書く。
部員の雇用状態によっては、雇用を継続するかどうか、その雇用は規程に合うのか、合わなければ何か交渉の余地があるのかどうか、を考え雇用確保に動くことも管理職の仕事だ。1人、今後の雇用についての話があり、これについては8月から12月と長すぎる時間をかけて、本人、上司、人事と話し合った。いまや転職は売り手市場だというが本当にそうだろうか。疑わしいのは、女の人の、元々一般職だった女の人たちの転職市場だ。前の勤務先が、事情あって社員を有期雇用にした際に、雇用が切れる前に転職活動を進めたが、一般職から会社の制度変更で総合職に切り替わった女性たちの再就職は、当初から総合職だった人たちに比べて、苦戦したことを覚えている。彼女たちはこれまで社会人として鍛えてきたスキルに、説明スキルが含まれていないことが多い。自分自身が何が得意か、何に貢献できるかを言語化できないか、でてきても稚拙だったりする。職を確保する場面でそのスキルが足りないことが仇になるのだ。今回もそのケースで、周りは優秀だ優秀だというのだが、本人も周りも優秀さを言葉にできていなかった。それで会社に不満を抱いても、会社は学校ではないし、会社と社員が対等だったことがあったろうか。
私には、元同僚の一般職女性たちの履歴書を推敲し、面接の練習に付き合い、再就職させた経験がある。今回もキーマンと雇用継続の交渉をするのは本人だったので、本人の認知や思考法、マインドセットを底上げしていくことが肝要だが、実に時間がかかった。主張しない女性は、主張がないのではなく、ただ諦めているだけのことがある。本音が全然別のところにある。しかし悲しいかな、主張しないと『控えめな人』と思われて終わってしまうのだ。何がってキャリアが。縁が。
…4ヶ月この課題にしがみついた結果、12月に出た結論はベストと言えるものだった。
…いまや一般職という言葉が死語になりつつあるが、蓋を開けたら形ばかりの総合職なんてありがちな話しだ。それで給料が上がっていて、実力が追いついておらず、そのことに触れられもしない。そしていざというとき困るのだ。世の中の元一般職の女性たちには、エールを送りたい。自分の優秀さを説明できるように、不利益を受けることのないように、説明スキル上げて、働く人生を守っていってほしい。
働く時間と場所、睡眠時間
4月に異動して驚いたのは、今の部署の方々の朝の早さだ。平均始業時間が7:30。…わたしの起床時間だ。9時開始の会議も多く、夜型の私には辛かったが、あら不思議。今では私も8時には会社にいたりする…意外と3ヶ月くらいで慣れたので、習慣ってすごい力だ。
そして、テレワーク推進していた会社だが、12月に部長以上は週3出社するよう通達があった。職場はフリーアドレスで席数は少なくプランニングされており、場所の取り合いが発生している。ますます朝が早くなるばかりだ。
早起きは良さそうだが、ポケモンスリープで睡眠時間を記録するようにしたところ、忙しくなると(多分ストレスで)夜更かしして逆に睡眠を削りがちであることを発見した。早起きでも睡眠不足は宜しくない。
だいたい管理職になってから、寝る時にストレス?で動悸がしたり、肌も荒れたり、白髪も増えたりしている。
睡眠不足は2024年の1番の反省点。来年は睡眠時間を確保して、早起きして、働く時間、睡眠時間を管理していきたい。寝不足っていいことないもんね。
上司との関係
今の上司との関係は、良好だ。イェーイ!
2人いるのだが、幸せなことに、どちらも尊敬できる上司だ。いろいろなことを話し合ってきた。ただし、仕事が易しいかは別。ぜーんぜん別!
仕事は難しい。期限もいつも厳しい。
しかし、相談できる、サポートしてもらえることは、ありがたいことだと本当にそう思う。
前の上司にも感謝だ。
一旦ここまで
つらつら書いてしまったけど、5ヶ月の間にあったことを少しだけ振り返った。これを来年読んで私はどう思うのかな。
また来年、ときどき書いてみよう。
