敗北したがやむを得ない。かわいい。
マッチョ〜マッチョ ヘェ〜イ♪
マッチョ〜マッチョ ヘェ〜イ♪
これだから子どもは困る。知恵を絞って面白い記事を書きたいと熱望するも諦めてビールを飲み始める私の横で、悠然と笑わせにくる。
私は笑いながらも即座にツッコんだ。どこがマッチョやねんと。このツッコミは速かった。40年以上生きてきたなかで、1、2を争うくらい速かった。ムスメは誰がどう見てもマッチョではない。
この歌声を届けたい一心で、私はスタエフに登録した。聞いてください「マッチョ〜マッチョ ヘェ〜イ♪」
ちょい照れがありますが、なにぶん歌い手も収録者も素人にてご容赦くださいませ。
さて…そんなやりとりを経て、その夜は音楽の授業をとり行った。秋のスカパラ甲子園にて恥ずかしくないよう、子どもたちにもスカパラを伝えなければならない。普段からよく流しているので、耳に馴染みはあるはずだが、意識して聞くのも大切だ。ゲストとのコラボ曲を選ぶ。
まずはMVがカッコ良すぎる、風に戦ぐブルーズだ。歌いながら子どもたちに迫る私。
「たーいようが〜融ーけてーゆーくー海ー♬」
YouTubeを見続けるムスコ、ゲームをし続けるムスメ。しかし私は負けない。
続いてはスーパーエイトとのコラボ曲、『あの夏のあいまいME』だ。ファミリー席はスタンディング禁止なのだが、サビの振り付けは覚えておいて損はない。私は踊った。踊り、歌いながら子どもらに迫った。
「Ah 限りなく~ 遠ーく感じた~♬
Ah あの夏の~ あなたを~ 忘れないーー♬」
迫る私。やや引いているムスコを横に、ムスメは立ち上がった。踊るのか?いいぞ一緒にやろう! しかしムスメの口から出たのはこれだった。
マッチョ〜マッチョ ヘェ〜イ♪
マッチョ〜マッチョ ヘェ〜イ♪
私は崩れ落ちた。悔しい。負けずに歌い続けられなかった自分に失望したが、客観的に振り返るとこれはやむを得ないだろう。戦いはまだこれからだ。

