使用期限は守るが吉
薬学部の先輩が言っていた。薬は使用期限が切れたら飲まんとけと。
ところで我が家の常備薬は、正露丸ではなく百草丸だ。この百草丸、標高約3000m、バイト先の山小屋で買った思い出の品である。そして、使用期限は書いてなかった。
書いてないということは、大丈夫ということだろう。アイスに賞味期限の表示がないのと一緒である。だから多分、大丈夫。
そうして使い続け、20年くらいたちました。よくこんなに残ってたものだ。最近やっとなくなりました。今までどうもありがとう。
さて先日、新しいものを薬局で買ってきた。昔は薬局に置いてなかったと思う。何やら感慨深い。あれ?これには使用期限が書いてある。どれどれ2029年2月までか、5年くらいなんだな。
・・・はて?
5年? 20年前だから20÷5で4年だろうか。20に5を掛けたら100年だ。足したら25年です。
・・・。
百草丸の使用期限はだいたい5年。
最近呑んだ百草丸、だいたい20年前のもの。
15年も過ぎとった?!
この20年の間に改良されて使用期限がつくようになっただけであり、昔のモノは大丈夫……というのは希望的にすぎるでしょう。
切り替えましょう、しょうがありません。月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人です。呑んでもお腹をこわしてないので良しとしましょう。山ルールを適用します。
注:山ルールとは、賞味期限、消費期限が切れていてもまあ食べられるなら大丈夫、という山小屋での謎ルールである。お客さんに出すものには適用されませんのでご安心ください。ただ正直なところ、山ルールでも15年はフォローできる気がしない。
また、山のパワーをいただいた(山バイトしていた)私と、山のパワーを注入された(山の上で販売していた)百草丸だからこその山ルール適用です。良い子も良くない子もマネしないようにお願いいたします。
さて新しい百草丸とは、どう向き合ったらよいでしょう。20年かけて吞み切ったものを、5年で呑み切れるとは思えない。
15年過ぎてても大丈夫なら(大丈夫じゃない)、1年や2年、いや5年くらいは過ぎても平気ではないだろうか。山よ!おいらに力を分けてくれ!
先輩すみません。今度は確信犯になりそうです。


