ゲリラ豪雨や大雨はどれくらい危険? 降水量から見る災害リスク
近年、「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」といった言葉を耳にする機会が増えました。
突然の激しい雨によって道路が冠水したり、土砂災害が発生したりするケースも少なくありません。
では、天気予報でよく聞く「1時間に50mmの雨」「80mmを超える猛烈な雨」とは、実際にはどのような状態なのでしょうか。
今回は、降水量の目安と災害リスクについてまとめます。
降水量とは?
降水量とは、一定時間に降った雨が地面にそのままたまった場合の水の深さを表したものです。
単位は「mm(ミリメートル)」で表されます。
例えば、1時間に100mmの雨は、1平方メートルあたり100リットルの水が降る量に相当します。
短時間の大雨だけでなく、比較的弱い雨でも長時間続くことで河川の増水や土砂災害につながることがあります[1]。
1時間降水量ごとの雨の強さと危険性
やや強い雨(10~20mm/1時間)
「ザーザー」と降る雨です[2]。
地面からの跳ね返りで足元が濡れる
地面一面に水たまりができる
雨音で会話が聞き取りにくくなる
長時間続くと道路冠水などの原因になることがあります。
強い雨(20~30mm/1時間)
いわゆる「どしゃ降り」の状態です[2]。
傘を差していても濡れる
ワイパーを速くしても見えにくい
側溝や小河川の水位が上昇する
激しい雨(30~50mm/1時間)
「バケツをひっくり返したような雨」と表現されます[2]。
道路が川のようになる
下水道や排水設備が処理しきれなくなる
がけ崩れが起こりやすくなる
高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる(ハイドロプレーニング現象)
非常に激しい雨(50~80mm/1時間)
「滝のように降る雨」です[2]。
傘がほとんど役に立たない
車の運転が危険になる
地下施設への浸水リスクが高まる
土石流や浸水害が発生しやすい
水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる
不要不急の外出は避けたいレベルの雨です。
猛烈な雨(80mm以上/1時間)
気象庁では「息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる」と表現しています[2]。
河川の氾濫
広範囲の浸水
土砂災害
命に関わる重大な災害
が発生する危険性が非常に高い状況です。
天気予報の言葉を「行動のサイン」に
天気予報で「激しい雨」「非常に激しい雨」「猛烈な雨」という表現が使われた場合は、災害発生の危険性が高まっているサインです。
また、すでに雨が続いている状況では、降水量がそれほど多くなくても土砂災害や河川の増水が起こることがあります。
いつもの天気予報で伝えられる「雨の強さ」に少し意識を向けることが、自分や家族の命を守る第一歩になるかもしれません。
