見出し画像

人生は、静かな章からが本番なのかもしれない

来月の中頃、引っ越しをする。
それが終わって、生活が落ち着いたら、
たぶん自分の中で、ひとつの区切りがつく。

「第二章」と呼ぶのがいいのか、
それとも、まったく別のものなのかは、まだよくわからない。

ただひとつ言えるのは、
これまでの変化とは、少し質が違うということだ。

これまでの変化は、どちらかといえば外からやってきた。
状況に押されて、選ばざるを得なかったものも多い。
気がつけば、流れに乗っているというより、
流れに運ばれているような時間だった。

でも、今度は違う。

自分で選んで、
静かな場所に移っていくような感覚がある。

何かを大きく成し遂げるわけでもなく、
誰かに認められるためでもなく、
ただ、自分の速度に戻っていくための変化。

だからきっと、外から見れば何も起きていないように見えると思う。
劇的な出来事もなければ、わかりやすい成功もない。

でも、こういう時間こそが、
いちばん深いところで人生を変えていくのかもしれない。

朝、少しだけ光がやわらかく感じられること。
机に向かう時間に、余計な焦りがないこと。
言葉が、無理をせずに出てくること。

そういう小さな変化が、
静かに、確実に積み重なっていく。

章が変わる、というよりも、
「書き方」が変わるのだと思う。

急がない。
競わない。
比べない。

ただ、自分の中にあるものを、
少しずつ言葉にしていく。

それが、これからの時間の中心になる。

もしかしたら、人生は、
こういう静かな章に入ってからが本番なのかもしれない。

何も起きないように見える時間の中で、
ようやく、自分の輪郭がはっきりしてくる。

引っ越しが終わったら、
新しい生活が始まるわけじゃない。

ただ、少しだけ音が減る。

その静けさの中で、
もう一度、自分の人生を書き始めるだけだ。

いいなと思ったら応援しよう!