政局の向こうに見えるもの
私は政治評論家ではない。
だから、
誰が勝つとか、どの政党が有利だとか、
そんなことを語るつもりはない。
私が見ているのは、
いつもその向こう側にいる「人間」である。
テレビでは毎日のように政局が報じられる。
政党が離れたり、手を組んだり、
誰が首相になるのか、選挙はどうなるのか。
もちろん、それも政治の一部だ。
しかし、私にはもっと気になることがある。
今日も生活費に頭を悩ませている人がいる。
将来に希望を持てず、
子どもを持つことをためらう若い夫婦がいる。
災害に備えなければならない国でありながら、
不安を抱えて暮らしている人がいる。
政治は、本来そういう人たちのためにあるはずだ。
政局は政治そのものではない。
政治とは、
人が安心して暮らせる社会をつくるための知恵であり、
仕組みであり、責任である。
だから私は、
「誰が勝つのか」よりも、
「誰が人々の暮らしを良くしようとしているのか」
を見たい。
結局、
私がどんなテーマを書いても、
最後は「人間とは何か」に行き着く。
戦争も、経済も、災害も、少子化も、政治も。
すべては人間がつくり、人間が選び、
人間が変えていくものだからだ。
政治は、人間の鏡である。
互いを思いやる社会を望む人が増えれば、
そのような政治が生まれる。
対立や憎しみばかりを求めれば、
そのような政治が生まれる。
政治だけを変えようとしても難しい。
私たち一人ひとりの心のあり方もまた、
未来の政治を形づくっている。
だから私は、政局よりも人間を書き続けたい。
人間を理解することが、
より良い政治への一番遠いようで、
一番近い道なのではないか。
そんな気がしている。
