🎧️満たされるとは、空になることだった。
こんにちはこたろーです
以前、シモーヌ・ヴェイユの著書『労働と人生についての省察』を読み、彼女の思考や考え方を抽出しようと記事を書いたことがありました。
あれから3ヶ月、、、
当時の私の拙い文章力では彼女の魅力を伝えきれず、その「人間性」や「心」の深層にまで触れることはできませんでした。
けれど、彼女が人生の最期にお母様へ宛てて書いた一通の手紙を目にした時、ようやく本当の姿に出会えた気がしたのです。
そこには、彼女のすべてが凝縮されていました。
「私の書いたものの中に、もし何か価値があるものがあるなら、それは私から出たものではありません。」
自分を産み、深い愛情で包んでくれた母親への心からの感謝。自分を誇ることなく、最後まで感謝だけを残した姿。
この手紙を書き終えて間もなく、彼女は静かにこの世を去りました。
「価値あるものは、自分から出たのではない」
と言い切れてしまうほどに、自分を空っぽにして、ただ真理と愛のために命を燃やし尽くした生き様。
その潔く美しい姿こそが、彼女の哲学そのものだったのだと感じずにはいられません。
文を読むだけで胸が熱くなり、涙がこぼれそうになります。
文章だけでは、この手紙を読んだ時の震えるような感情を表現しきれない気がしました。
そこで今回、この手紙をベースにAIに歌詞へと編み直してもらい、楽曲という形にしてみました。
初めての挑戦で拙い部分もありますが、彼女の生き様に想いを馳せながら聴いていただけたら嬉しいです。
(※7月31日に作詞作曲をリメイクしました)
遠いあなたへ 私は元気です
窓を抜ける風が 髪を撫でてゆく
心配しないで あの日のスープのように
私の胸は 今も温かいから
アンドレはどこにいますか
あの日教わった文字が 指先を導いている
私という存在を ひとつずつ手放して
ただの無となって 世界へと溶けてゆく
お母さん 私は今 満たされています
この真空が 恩寵を運んでくれる
降りてゆくことは 昇ること
重力から放たれ 自由になる
もしも私の書いたものに 価値があるのだとしたら
それは私自身から 生まれたものではありません
自分を空っぽにして 命を燃やし尽くした
その最後に残ったのは あなたへの愛だけ
お母さん 私は今 満たされています
この真空が すべてを包み込んでゆく
降りてゆく道で出会った 光を抱きしめて
重力を脱ぎ捨てて 解き放たれてゆく
もう ペンを置かなくては
続きはまた、次の手紙で……
あなたの娘に生まれて よかった
心から……ありがとう。

いかがだったでしょうか。
作詞に登場する「アンドレ」は、シモーヌ・ヴェイユの兄です。
シモーヌの死後、彼は妹の遺した思想を後世へ伝えるという強い意志を持ち、その歩みを受け継いでいきました。
この歌にも、そんな兄妹の絆への敬意を込めています。
