「そろそろ注射打ちますか?」と言われた日〜60代男の糖尿病リアル体験記〜
マンジャロがやってきた〜HbA1c 8%を突破した私の週1注射生活、はじめます〜
この記事でわかること:
✔ 2型糖尿病の初期症状とHbA1c値の目安
✔ マンジャロ(チルゼパチド)とはどんな薬か・どう作用するか
✔ マンジャロを実際に打ち始めた体験談と最初の一週間の変化
✔ 注射が苦手でも怖くない、マンジャロの使い方のポイント
✔ 糖尿病と向き合う上で大切なこと
はじめに
「そろそろ、注射打ちますか?」
その言葉が耳に入ったとき、正直なところ、3秒ほど頭が「???」になった。
注射。打つ。私に? いや待って、今日は月一の定期受診で、いつもどおり血圧測って血液検査の結果聞いて、「じゃあまた来月」で終わるはずじゃなかったのか。
そんな時間が、ふわっと流れた。
しばらくしてようやく気づく。「あ、糖尿が悪化したんだな」と。
画面に映る血液検査の結果を見ると、赤字表示がずいぶん増えている。
「なるほど、だからなんだね」と心の中でひとりごちた、2026年5月の出来事である。
何が起きているのか
60代前半の私は、もう数年来、2型糖尿病と付き合っている。

これまでは錠剤の飲み薬でなんとか管理してきたのだが、今月ついに大台を突破した。
HbA1c値がジャスト8.0%。
この数字、「別に8ってキリがよくていいじゃないか」などと言っている場合ではない。
医師にとっては「そろそろ手を打たないといけない」サインであり、私にとっては「あ、のんびりしてたらまずいな」という現実確認の数字だ。
というわけで、登場したのがマンジャロ(一般名:チルゼパチド)。
週に1回、自分で注射するタイプの薬である。
注射と聞いて身構えた方、少し待ってほしい。これがなかなか合理的な薬で、使い方も意外と難しくない。まずは私の体の状態から、話を整理しよう。

なぜ今、注射なのか
私の症状ラインナップ
改めて、現在の私の体の声を聞いてみると、
喉が妙によく渇く
足がむくむ(夕方になると靴がきつい)
とにかく疲れが抜けない
体重がじわじわ増えている
足がつる(こむら返り、夜中に悲鳴を上げることも)
トイレが近い(多尿)
ネットで「2型糖尿病 症状」と検索すると、まるで私のために書かれたような一覧が出てくる。「あなたのことです」と言わんばかりだ。
【インフォグラフィック挿入①:糖尿病の初期症状チェック】

HbA1cという「通知表」
血糖コントロールの指標として使われるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー) は、過去1〜2ヶ月の血糖の平均的な状態を示す。
簡単に言えば、「最近ちゃんと血糖値おとなしくしてた?」を数値化したものだ。
私の8.0%は、「コントロール不良」の入口にしっかり足を踏み入れた状態。
「まだ8%台だから」と安心しているわけにはいかないが、かといって悲観しすぎる数字でもない。ここから立て直せる。そう、まだやれる。
【インフォグラフィック挿入②:HbA1c値の評価ガイド】

医師がマンジャロを選んだ理由
先生の判断は明快だった。
「体重を落としながら、血糖値も安定させたい。マンジャロはその両方に効くから」
錠剤の飲み薬では頭打ちになってきた血糖管理に対して、マンジャロは違うアプローチで作用する。GIP受容体とGLP-1受容体という2種類の受容体に同時に働きかける**「デュアルアゴニスト」**と呼ばれるタイプの薬で、インスリンの分泌を助けるだけでなく、食欲を抑制して体重を減らす効果も期待できる。
簡単に言えば、「血糖も下げるし、体重も落とすし、一石二鳥を狙う薬」だ。
【インフォグラフィック挿入③:マンジャロの作用・副作用一覧表】

実際に打ってみた
まさかのメッシュ問題
マンジャロの注射は、通常腹部への皮下注射が推奨されている。
しかし、ここで私の体が一筋縄ではいかないことが判明する。
私、数年前に臍ヘルニアの手術を受けていて、お臍の周りに医療用のメッシュが入っているのだ。腹部に注射するには、そのメッシュが邪魔になる可能性があるということで、先生と相談の結果、注射部位は太腿に変更となった。
腹部がダメなら太腿。腕でも可能だが、太腿は自己注射しやすいと言われる部位のひとつだ。
そして初めて自分で打った感想は、
「案外、地味に痛い。」
劇的に痛いわけではない。ただ、チクッと来たあと、なんとも言えない鈍い感覚がしばらく残る。「痛くない!」とは言い切れないが、「これで治療が進むなら」と思えば許容範囲だ。1回目は少し手が震えたが、これはたぶん誰でもそうだろう。注射慣れしていない自分に、「よくやった」と言ってあげたい。
【インフォグラフィック挿入④:マンジャロの使い方ガイド】

最初の一週間で気づいたこと
注射から二週間が経過した。注射は2回終了。明日、3回目です。
変化はいくつかあった。
まず、吐き気と気持ち悪さ。これはマンジャロの副作用として最も多く報告されているもので、私にも数回やってきた。ひどい嘔吐ではなく、「なんとなく胃がしっくりこない」「食後に少しムカムカする」くらいの感じ。食事の量を少し減らして、ゆっくり食べるようにしたらだいぶましになった。
そして、もうひとつ。これが予想外だった。
「甘いものが食べたくなる。」
食欲が抑制されるはずのマンジャロを打っているのに、なぜか甘味を求める衝動が出てくる。これは何なんだ、と思ってネットで調べると、どうやら体が血糖値の変化に反応して糖分を欲しがるケースがあるらしい(諸説あり)。先生にも次回確認してみようと思う。
治療は、一筋縄ではいかないものだ。
これからどうするか
現状をまとめると、こうだ。
HbA1c 8.0%という現実を受け止めた
マンジャロ週1回注射、スタートした
副作用は軽めだが、甘いもの欲が謎に増している
太腿への注射は「地味に痛い」が続けられる痛さだ
正直に言えば、注射デビューは少し憂鬱だった。錠剤を飲むだけだった日々が懐かしい。「なんでこんなことに」という気持ちが全くゼロだったと言えば嘘になる。
でも、
うまくいけば体重が落ちる。血糖値が安定する。疲れが取れる。足のむくみが改善する。夜中のこむら返りで叫ばなくて済む。
そう考えれば、週1回の注射くらい、安いものではないか。
人生、先手を打てるうちに打っておく。それが60代の処世術というやつだ。
おわりに
このシリーズでは、マンジャロを打ちながら生活する日々を、ありのままにお伝えしていこうと思っている。
血糖値の変化、体重の推移、副作用の実際、食事との向き合い方
きれいごとではなく、日常の中で感じたことを、等身大で書いていく。
糖尿病と診断されたばかりで戸惑っている人、マンジャロを勧められて迷っている人、同じように週1回の注射生活を送っている人
この記事が、誰かの「あ、自分だけじゃないんだ」につながれば、それで十分だ。
治療に励みます!!
※この記事は個人の体験に基づくものです。治療方針については必ず担当医とご相談ください。
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