スキはない。でもフォローだけが増えている。
——万垢に見つかった連休の話
連休中、noteの通知欄を開いた。
スキが増えたわけではない。 コメントが来たわけでもない。 ただ、フォロワーだけが、しずかに5人増えていた。
しかも全員、ジャンルの違う万垢だった。
1|これは、喜んでいい場面なのか
最初の1人目は、素直に嬉しかった。 「あ、見つけてもらえたのかも」と思った。
2人目で、首をかしげた。 3人目で、ちょっと手が止まった。 5人目で、確信した。
——これ、私の記事、誰も読んでないやつだ。
スキもコメントもなく、フォローだけが置かれていく。万垢の人たちは、私のどの記事にも触れずに、ただ「フォロー」という札だけを立てて去っていった。
無言で札を立てて去る人、多すぎませんか。
2|AIに聞いてみた
こういうとき、私はAIに話しかける癖がある。 「ねえ、これってどういう現象?」
返ってきた答えが、なかなかパワフルだった。
「ほぼ確実に営業フォローです。万垢が連休のタイミングで、スキもコメントもなしにフォローだけしていく——これは『フォロバ狙い』か『自分の商材への送客狙い』。シドニーさんの記事を読んで価値を感じたわけじゃなくて、刈り取り対象として認識されたんですよ」
刈り取り。
刈り取り対象。
文字面が強すぎて、しばらく画面を見ていた。
3|刈り取り対象という言葉が強すぎる
私はてっきり、note運営から「問答無用でBANされる側」のことかと思った。 何かやらかしましたっけ私、と通知欄を二度見した。
違った。 営業アカウントから見た「収穫対象」のことだった。
つまりこういうことらしい。
投稿頻度が安定している → アクティブ確定
フォロワーがそこそこ育っている → フォロバすれば自分の数字になる
ジャンルが明確 → 商材ターゲットと被る
プロフィールがちゃんとしてる → 中の人がちゃんと動いていそう
これらの条件が揃うと、営業側のチェックリストに引っかかる。 そして連休という、人々が通知を眺めがちなタイミングで、一斉にフォローが投げ込まれる。
私は、畑だったのだ。
4|でも、見つかり始めた証拠でもある
ここで少し、考え直した。
刈り取り対象になるということは、少なくとも「アカウントとして成立している」と認識されたということでもある。
始めたばかりでフォロワー10人、月1投稿、プロフィール真っ白——そういうアカウントは、そもそも刈り取り対象にすらならない。営業側から「リターンなし」と判断されて素通りされる。
つまり、無言フォローの5人は、私への評価ではない。 でも、私が「外側に少しずつ届き始めた」ことの、間接的な証拠ではある。
嬉しくはない。 でも、データではある。
5|収穫されるために書いているわけではない
発信を続けていると、読者だけじゃなく、営業の気配も近づいてくる。 たぶんそれは、ほんの少しだけ見つかり始めたということでもある。
でも私は、収穫されるために書いているわけじゃない。
今日も、保険のことで困っている誰かに、半歩寄り添うつもりで文章を置く。 猫の足跡みたいに、ちいさく、ひとつずつ。
その足跡を、ちゃんと読んでくれる人にだけ、届けばいい。
スキがひとつでもつけば、それで十分だ。
たぶん私は、フォロワーの数より、読まれた気配のほうを信じている。
🐱オフィス猫メモ🐾
エキゾー「で、収穫されたんか」
シドニー「されてへん。種を運ばれただけや」
エキゾー「……それ、ええことちゃうんか」
シドニー「うん、たぶんええことや」
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