Surgical Robotics Awards 2026発表:今年、業界が讃えたのは“ロボットの腕”ではなかった〔10分でわかるニュース解説〕
何が起こった?
ロボット支援手術に興味のあるあなたに、今年もこの話題をお届けします。
2026年度の、「Surgical Robotics Industry Awards 2026」の受賞者が発表されました。
この賞は、手術ロボット専門メディアのSurgical Robotics Technologyが主催し、世界のロボット外科関係者によるオンライン投票で受賞者を選ぶ業界賞です。
臨床試験の成績だけで順位を決めるものではありません。
だからこそ、毎年の受賞者を眺めていると、
「いま手術ロボット業界の人たちは、どの技術に期待しているのか」
が、かなり率直に見えてきます。
今年選ばれたのは、次の6者でした。
Industry Leadershipは、MedTech・手術ロボット分野のアドバイザーであるSteve Bell氏。
Innovative Start-upは、使い捨ての血管内治療ロボットを開発したMicrobot Medical。
Outstanding Companyは、インド発の手術支援ロボット「SSi Mantra」を展開するSS Innovations。このnoteではお馴染みの会社ですよね笑
Groundbreaking Technologyは、遠隔血管内治療を目指すSentante Robotic System。
Software Innovationは、手術室データを分析するMoon SurgicalのMaestro Insights。
Outstanding Healthcare Providerは、3000例を超えるロボット支援人工関節手術を行ってきたCohen Orthopedicです。
え、Intuitive Surgicalはどこいった?
Johnson & JohnsonのOTTAVAは無視?
FDA承認を獲得したMedtronicのHugoなんじゃないの?
そう思いますよね。
でも、この顔ぶれを見ていると、むしろ今年の手術ロボット業界が何を重視しているのかが、よく分かります。
2026年に讃えられたのは、最も多くの関節を持つロボットでも、最も美しい3D映像を映すロボットでもありませんでした。
選ばれたのは、
ロボットを安くする人。
ロボットを遠くへ届ける人。
ロボットを使い捨てにする人。
手術室のデータを価値に変える人。
そして、導入したロボットを何千例も使い続けた人たちです。
昨年と今年を並べてみると、この変化はさらに鮮明になります。
2025年、私たちは「どんな手術室をつくるか」を見ていた
ちょうど1年前、私はSurgical Robotics Industry Awards 2025について記事を書きました。
その年のOutstanding Companyに選ばれたのは、Medtronicでした。
私が当時注目したのは、Hugo RASというロボット単体ではありません。
手術映像を収集・分析するTouch Surgery、脊椎手術のナビゲーションを担うMazor、縫合器やエネルギーデバイス、教育プラットフォームまでを一つにつなぐ、Medtronicの「手術室全体を設計する力」でした。
Groundbreaking Technologyには、中国MicroPort MedBotのToumaiが選ばれました。
Industry Leadershipには、ベルギーのOrsi Academyを率いるAlex Mottrie博士。
Innovative Start-upには、眼科手術ロボットORYOMを開発するForSight Robotics。
Outstanding Healthcare Providerには、複数診療科でロボット手術を運用する英国Cromwell Hospitalが選ばれました。2025年は5部門で、教育、病院運営、領域特化、遠隔手術、そして総合的な手術エコシステムが評価されていたのです。
当時、私は記事の最後にこう書きました。
「もはやロボットの性能だけで時代は動かない」
その考えは、1年後の今も変わっていません。
ただし、2026年の受賞者を見ていると、業界はそこからもう一歩先へ進んだように感じます。
2025年が、
どんな手術室をつくるのか
を問う年だったとすれば、
2026年は、
その手術室を、誰に、どこまで届けられるのか
を問う年になりました。
今日は、そんな今年の受賞者を、一人ずつ見ていきましょう。
この記事は、以下のような方に向けています。
・外科医、泌尿器科医、産婦人科医、心臓血管外科医、整形外科医
・医療機器開発者
・病院経営者
・メドテック系起業家
・投資家
・医療ロボットの未来に興味のある方
ロボットを作らなくても、業界を前に進められる:Steve Bell
今年、Industry Leadershipを受賞したのはSteve Bell氏です。

昨年の受賞者は、Orsi Academyを創設し、世界中の外科医を育ててきたAlex Mottrie博士でした。
今年は少し違います。
Bell氏は外科医でも、大学教授でもありません。
新しい手術ロボットを発明したエンジニアでもありません。
Johnson & Johnsonで複数の新規事業部門を率いた後、MedTechスタートアップの育成、資金調達、事業拡大に長く関わってきた人物です。
アワード主催者によれば、30年以上のMedTech経験を持ち、これまでに15億ドルを超える資金調達に関与したとされています。
そして、現在のBell氏が力を入れているのが、手術ロボット産業についての情報発信です。
新しいロボットが登場するたびに、単に「すごい」と紹介するのではなく、
本当に市場へ出せるのか。
病院は購入するのか。
どの企業が買収する可能性があるのか。
規制承認の先に、持続可能な事業があるのか。
そんな視点から業界を解説しています。
Bell氏自身も、今回の受賞について「仲間による投票で選ばれたことに大きな意味がある。これからもコミュニティーへ情報を届け続けたい」と語っています。
これは、とても象徴的な受賞だと思います。
新しい産業が育つには、発明する人だけではなく、
技術を臨床へ翻訳する人。
臨床を事業へ翻訳する人。
複雑な動きを、業界の外にいる人にも分かる言葉で説明する人が必要です。
昨年のMottrie博士が「外科医を育てる教育者」だったとすれば、今年のBell氏は「産業を理解できる人を増やす教育者」なのかもしれません。
ロボットを一台も作らなくても、手術ロボット業界を前に進めることはできる。
そんなことを教えてくれる、納得の受賞です。
「手術ロボットを使い捨てにする」という発想:Microbot Medical
Innovative Start-upに選ばれたMicrobot Medicalは、今回の受賞者の中でも、最も誰かに話したくなる企業かもしれません。

開発したLIBERTY Endovascular Robotic Systemは、腹腔鏡手術用のロボットではありません。
血管内へ挿入するガイドワイヤーやカテーテルを、医師が少し離れた場所から操作するロボットです。
驚くのは、その構造です。
LIBERTYは、大型の据え置き型ロボットではなく、患者側に置く小型ユニットを単回使用できるよう設計しています。
LIBERTY® Endovascular Robotic System is the world’s first FDA-cleared single-use, remotely operated robotic solution designed for precision, efficiency, and safety.
— Microbot (@MicrobotMedical) June 7, 2026
Schedule your LIBERTY demo today: https://t.co/UUT5ah7is0 pic.twitter.com/bVIbflmuZz
FDAは2025年9月、末梢血管内でガイドワイヤーやカテーテルを遠隔操作する機器として、LIBERTYを510(k)クリアランスしました。
FDA資料でも、滅菌済みの単回使用機器として説明されています。冠動脈や脳血管内治療は、現時点の適応には含まれていません。
つまり、これまで手術室に鎮座していたロボットを、症例ごとに箱から取り出す発想です。
手術ロボットといえば、高額な装置を購入し、専用の部屋と保守契約を用意し、何年もかけて減価償却するものだと思われてきました。
Microbotは、その常識を変えようとしています。
病院にとって本当に高いハードルは、ロボットの性能ではありません。
最初に何億円もの予算を確保しなければ、そもそもスタートラインに立てないことです。
使い捨て方式であれば、巨大な初期投資を、症例ごとの費用へ置き換えられる可能性があります。
2026年4月には米国で本格的な市場投入が始まりました。
もちろん、単回使用製品の価格や廃棄物、1症例当たりの総費用については、今後の検証が必要です。
それでも、Microbotの功績は明確です。
手術ロボットは、必ずしも巨大な固定資産である必要はない。
その可能性を、実際にFDAクリアランスと商業化まで進めてみせました。
昨年のForSight Roboticsが、人間の手では難しい眼科の超精密操作に挑戦した企業だとすれば、Microbot Medicalは、ロボットそのものの重さを病院の経営から取り除こうとしている企業です。
まさにInnovative Start-upの名にふさわしい受賞でしょう。
「安いロボット」を、理念ではなく実績に変えた:SS Innovations
Outstanding Companyを受賞したのは、SS Innovations Internationalです。
もうこのアカウントのnote記事をご覧になっている方には、お馴染みのロボット手術の “ドンキ枠” の会社ですよね笑
同社が開発したSSi Mantraは、インド発のマルチアーム型手術支援ロボットです。

昨年の同部門はMedtronicでした。
Hugo、Touch Surgery、Mazor、エネルギーデバイスを統合し、「手術室全体を設計する巨大企業」が評価されたのです。
一方、今年選ばれたSS Innovationsが掲げているのは、もっとシンプルな目標です。
ロボット手術を、より多くの国と病院へ届けること。
「低価格な手術ロボットをつくる」と語る企業は、これまでにもたくさんありました。

しかし、安いと言うだけなら、いまやもう難しくはありません。
難しいのは、そのロボットを実際の病院へ設置し、外科医を教育し、何千例もの手術に使い、保守し続けることです。
SS Innovationsの会社資料によれば、2026年5月31日時点で、SSi Mantraは12カ国、186病院に210台が設置され、累計手術数は1万1270例に達しました。
一般外科、泌尿器科、婦人科、大腸外科、心臓外科など9診療科、174種類の手術で使用され、遠隔手術も171例行われたと報告されています。
これらは企業側の集計ですが、少なくとも「試作機を発表した段階」からは、明らかに次のフェーズへ進んでいます。
インドで開発されたロボットだから、価格が安い。
それだけなら、一時的な話題で終わったかもしれません。
しかしSS Innovationsは、心臓手術を含む多数の術式を開発し、教育・シミュレーション、AI、遠隔手術までを一つのプラットフォームへ広げようとしています。
昨年、中国のToumaiを紹介したとき、私は「da Vinciの廉価版ではない第3の選択肢」と書きました。
2026年、SSi Mantraが示しているのも、同じ方向性です。
米国の巨大病院でda Vinciと正面衝突するのではなく、価格や地理的条件のために、これまでロボット手術へアクセスできなかった場所から市場を広げていく。
手術ロボット市場の勝者は、最も高性能な機械を作った企業とは限りません。
最も多くの病院が現実的に導入できる仕組みを作った企業かもしれない。
SS Innovationsの受賞は、その可能性を感じさせます。

遠隔手術の本当の価値は「医師を楽にすること」ではない:Sentante
Groundbreaking Technologyを受賞したSentante Robotic Systemも、血管内治療のためのロボットです。

ロボットを介して、医師がガイドワイヤーやカテーテルを操作します。
Sentanteの特徴は、通常の血管内治療器具を使用できることと、術者へ力覚を返すハプティック・フィードバックを備えていることです。
血管の抵抗や器具の引っ掛かりを、離れた場所にいる術者へ伝える。
これは、単に画面を見ながらゲームのコントローラーを動かすのとは違います。

2026年5月、Sentanteの血管内治療プラットフォームはCEマークを取得しました。また、急性虚血性脳卒中を対象とするシステムは、2025年にFDAのBreakthrough Device指定を受け、2026年にはFDAのTAPプログラムにも採択されています。
昨年、Toumaiの受賞を紹介したときにも、遠隔手術は大きなテーマでした。
しかし、今年のSentanteを見ていると、遠隔手術の意味がより具体的になっています。
脳梗塞の血栓回収療法は、治療開始までの時間が極めて重要です。
ところが、高度な血管内治療を行える専門医を、すべての地域病院に24時間配置することはできません。
患者さんを何時間もかけて専門施設へ運ぶのではなく、専門医の「手」を通信回線で患者さんのいる病院へ届ける。
それがSentanteの目指す未来です。

前臨床研究では、ブタを用いた血管造影、ステント留置、コイル塞栓、バルーン血管形成などが遠隔操作で実施され、初期臨床試験も登録されています。Huistra et al., 2026の報告です。
もちろん、通信障害が起きた場合に誰が治療を引き継ぐのか、現地にどの程度の技術を持つ医師が必要なのかという課題は残ります。
それでも、遠隔手術の目的は、専門医が病院へ行かなくても済むようにすることではありません。
専門医へたどり着けなかった患者を、専門医の技術へつなぐことです。
Sentanteが評価された理由は、ロボットの精密さだけではなく、その先に救われる患者さんの姿が見えるからなのでしょう。

今年、最も象徴的なのは「ソフトウェア賞」かもしれない:Moon Surgical
2025年の受賞一覧にはなかったSoftware Innovation部門。
2026年、この部門を受賞したのが、Moon SurgicalのMaestro Insightsです。


個人的には、この受賞が今年の変化を最も象徴しているように思います。
Moon SurgicalのMaestroは、da Vinciのように外科医がコンソールへ座って操作するロボットではありません。
通常の腹腔鏡手術で、カメラや鉗子を保持し、外科医の動きを支える2本腕の協働型ロボットです。
FDA資料では、腹腔鏡および腹腔鏡器具を保持・位置調整するClass II機器とされています。外科医は従来の鉗子を自分の手で動かし、Maestroが重力を補償しながら、手を離した位置で器具を保持します。
しかし、今回受賞したのはロボット本体ではありません。
そのロボットが集めた情報を分析するMaestro Insightsです。

手術時間。
手術室の環境。
消耗品の使用状況。
症例間の入れ替え時間。
過去の症例との比較。
手術室の稼働予測。
Maestro Insightsは、こうしたデータを集約し、病院と外科医へ返すことを目指しています。

なぜ、これが重要なのでしょうか。
病院が手術ロボットを購入しても、手術件数が増えるとは限りません。
ドッキングに時間がかかる。
器械の準備が間に合わない。
担当できる看護師が限られる。
症例間の入れ替えに時間がかかる。
ロボットを使える曜日が少ない。
こうした問題が一つでもあれば、高価なロボットは手術室の隅で止まります。
だから次の競争は、
「ロボットがどれだけ器用か」
だけではなく、
「ロボットを導入した病院が、どれだけ効率的に手術を回せるか」
へ移っていきます。
昨年、MedtronicのTouch Surgeryを紹介したとき、私は手術映像をAIで分析することの重要性に触れました。
今年は、そのデータ活用が独立した受賞部門になりました。
これは偶然ではないでしょう。
手術ロボットは、手術を行う機械から、手術室全体を測定するセンサーへ変わり始めています。
将来、ロボットアームの性能が似通ってきたとき、企業の差を生むのは、アームの関節数ではなく、どれだけ多くの症例データとワークフローを持っているかもしれません。
Maestro Insightsの受賞は、そんな未来を先取りしています。

そして最後は、「3000回使った人」が選ばれた:Cohen Orthopedic
Outstanding Healthcare Providerに選ばれたのは、米国オハイオ州のCohen Orthopedicです。

中心となるBrian Cohen医師は、StrykerのMakoを用いた股関節・膝関節・再置換手術を3000例以上行ってきました。

昨年の同部門は、英国のCromwell Hospitalでした。
複数診療科でda Vinci XiとSPを運用し、教育、プロトコル、多診療科連携までを整えていることが評価されました。
今年のCohen Orthopedicも、共通しているのは「ロボットを買ったこと」ではありません。
ロボットを使い続ける仕組みを作ったことです。
3000例という数字は、単に一人の外科医が手術をたくさん行ったという話ではありません。
患者選択。
画像撮影。
術前計画。
手術室スタッフの配置。
インプラント管理。
リハビリテーション。
感染対策。
術後フォロー。
そのすべてが安定して初めて、ロボット手術を何千例も積み重ねることができます。
Cohen Orthopedicは、Makoを使用するだけでなく、外来手術センターの整備や感染対策技術の導入も進めています。
手術ロボットの価値は、カタログに書かれた性能では決まりません。
そのロボットを、現場が毎日、迷わず、安全に使えるかどうかで決まります。
どれほど優れた機械でも、月に数回しか動かなければ、チームは習熟せず、1症例当たりのコストも下がりません。
反対に、手術の流れが標準化され、何千例もの経験が蓄積されれば、ロボットは「特別な手術」ではなく日常診療になります。
昨年のCromwell Hospitalに続き、今年も「使いこなした医療者」が評価されたことには、大きな意味があります。
ロボット手術の主役は、最後までロボットではない。
それを改めて教えてくれる受賞でした。

2025年は「手術室をつくる年」、2026年は「手術室を届ける年」
2025年の受賞者を振り返ると、中心にあったのは「環境」でした。
Medtronicは、ロボット、映像、AI、ナビゲーション、器具を統合しました。
Alex Mottrie博士は、外科医を育てる教育環境を作りました。
Cromwell Hospitalは、複数診療科がロボットを使える病院運営を実現しました。
ForSight Roboticsは眼科という新しい領域へ進み、Toumaiは欧米以外の地域へロボットを持ち出しました。
2025年は、
どんな手術室をつくるべきか
を考える年だったのだと思います。
それに対して、2026年の受賞者たちが向き合っているのは「アクセス」です。
Microbot Medicalは、巨額の初期投資を必要としないロボットを作ろうとしています。
SS Innovationsは、これまで高価なロボットを購入できなかった病院へ手術支援技術を届けようとしています。
Sentanteは、専門医がいない地域へ高度な血管内治療を届けようとしています。
Moon Surgicalは、ロボットを導入した病院が、その能力を使い切れるようにしようとしています。
Steve Bell氏は、複雑な産業情報をコミュニティーへ届けています。
Cohen Orthopedicは、技術を患者さんへ届け続ける運用を実践しています。
つまり、今年の受賞者たちが讃えられた理由は、最もすごいロボットを作ったからではありません。
ロボットと患者さんの間に残っている障壁を、一つずつ取り除こうとしているからです。
次の勝者は、ロボットの形をしていないかもしれない
Surgical Robotics Industry Awardsは、臨床試験の優劣を決めるランキングではありません。
公開投票による業界賞ですから、知名度や情報発信力も結果へ影響します。
それでも、毎年の受賞者を並べてみると、業界の関心がどこへ向かっているのかが見えてきます。
2026年、業界が讃えたのは、最も器用なロボットアームではありませんでした。
小さな使い捨てユニット。
遠隔地をつなぐ通信回線。
手術室のデータを整理するソフトウェア。
新興国でも成立する価格モデル。
何千例もロボットを使い続ける医療チーム。
そして、産業の知識を共有する一人の発信者でした。
これらは、一見するとda Vinciの競争相手には見えません。
しかし、手術ロボット産業の次の勝者は、「次のda Vinci」を作った会社ではないかもしれません。
ロボットを買えなかった病院へ届けた会社。
専門医に会えなかった患者さんへ技術を届けた会社。
手術室に眠っていたデータを価値へ変えた会社。
高価な機械を、日常診療として使い切った病院。
そんな存在が、手術ロボットの未来を変えていく可能性があります。
昨年、私は記事の最後に「あなたはどんな手術室を選びますか?」と問いかけました。
今年は、少し問いを変えたいと思います。
あなたが作った手術室を、次は誰のもとへ届けますか?
2026年の受賞者たちは、その問いへの答えを、それぞれの方法で示し始めています。
筆者プロフィール|外科現場のインサイダー
消化器外科医/ロボット支援手術を専門とし、日本の医療現場と技術革新の橋渡しをライフワークとしています。
実名では語れない“リアル”を、noteという場で綴っていきます。
記事作成にあたり参照した資料
Surgical Robotics Technology. Winners of The Surgical Robotics Industry Awards 2026 Announced. 2026年6月24日。
Surgical Robotics Technology. Winners of The Surgical Robotics Industry Awards 2025 Revealed. 2025年6月25日。
U.S. Food and Drug Administration. LIBERTY Endovascular Robotic System, K243789. 2025.
SS Innovations International. June 2026 Company Presentation.
U.S. Food and Drug Administration. Moon Surgical Maestro System, K242323. 2025.
Huistra EWM, et al. Evaluation of Fully Teleoperated Robotic Endovascular Interventions with Haptic Feedback: The SENTANTE Endovascular Robotic System. Cardiovasc Intervent Radiol. 2026.

