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相対的貧困だった子供時代の自分へ

この記事の目的

 子ども食堂とか、生理の貧困だとかのニュースのコメント欄にあらわれる「そんなわけない」「お金の使いどころがおかしい」等の発言者に、子供の貧困の当事者(だった私)が傷つけられている。
なので、相対的貧困子供だった私が過去の私を救済するため、n=1ではありますが、そんなケースがあるんだと知ってひどい言葉を書く人が減りますようにの願いを込めて書く。
 子供の貧困は原因が人それぞれなので、実際にこんなことが原因となっている場合もあるのだと、誰かの目にとまって、実際に困っている子供が一人でも多く救われたらいいなと思う。

いつ、どこでのお話か

2000年~2015年くらいのお話。
日本国内の地方都市、政令指定都市の隣の市生まれ。
民度低めの地域で公立中学校では頻繁に窓ガラスが割られる
(今は落ち着いているみたい)
親は就職氷河期とバブル世代のはざま世代。高卒で就職した人はバブルの残り香で就職が出来て、大学に行った人は氷河期で就職先がなかった時代。
生まれた時から携帯電話はあったがスマートフォンはまだなかった。
小学生の時はDSLiteが爆発的に流行していて、初代プリキュアを見るのが楽しみだった。そんな時代。

なぜ貧困になるのか

 私が大人になって、なんでうちにはあんなにお金がなかったのか、分析してみた結果を書く。

原因① 親の色んな欲が強い
 まず、うちの父はギャンブル依存症だ。
子供が3人もいるというのに給料全額どころか給料以上の金額をギャンブルに突っ込む。
パチスロ、競馬、競艇。ギャンブルっぽいものなら何でもやる。
そのせいでうちには常にサラ金から借りた借金の返済がのしかかっていた。
せっかく借金を返し終わって「もうギャンブルやりません」というのに、また数年後にはサラ金にお金を借りているのだから、病院で診断はついてないけどギャンブル依存症と書いた。
 次に、両親はヘビースモーカーだ。
二人とも一日2箱ずつたばこを吸う。
子供が小児喘息の患者でも目の前でたばこを吸う。
小児科医に喫煙を止められたが、怒られないためにたばこをやめるのではなく子供の通院の方をやめた。
おかげで軽度喘息だったのに私は大人になった今も喘息持ちだ。ちゃんとしてくれていたら子供のうちに治ったかもしれないのに。
お金がないのにたばこ代はちゃっかり確保している。
子供からしたらたまったもんじゃないがどうしようもない。
 直接お金が無くなる上記の趣味以外にも、オンラインゲームにのめりこんで全家事を放棄するようになった母や、パチンコに行くために家族でのお出かけを当日キャンセルする父によって家の中は常に戦場と化していた。

原因② いろいろ計画性がない
 まず、うちには子供が3人いる。
第2子については、安定期を過ぎてから父が借金を抱えていることを母に告げたことでおろせずそのまま出産。
家庭はすでに火の車だったが、第3子については避妊失敗してできてしまったが、何とかなると思って産んだのだと幼少の時から聞かされて育った。
着るものを買ってもらえない時、食べたいものが食べられない時、兄弟のことを生まれてこなけりゃよかったのにとかひどいことを考えて育った。
 次に、両親は給料日に贅沢をして給料日前は極貧を繰り返す。
貯金なんてものはもちろんないが、給料日前に白ご飯ともやししか食べられなかったストレスを給料日に解消するため、給料日にステーキとかを買う。
野菜もたくさん買うが、そのうち半分くらいは野菜室で腐らせる。
これを毎月繰り返す。
結局数週間後には白ご飯ともやしを食べる生活になるのに。
 給料日前だと校外学習にかかるバス代600円がポンと出せない。
しかし校外学習のためにお金を置いておくことはしない。
そのため親に任せていた場合、校外学習に参加できるかどうかは運ゲーとなる。
 ちなみにたばこ代も置いておけないので給料日にカートンでたばこを大量購入するのが通常イベント。

原因③ 情報弱者である
 貧困世帯には様々な支援が用意されている。
例えば給食代の減免等、子供にかかる費用負担というのは、今ほどではないとはいえ、当時も様々な減免措置があった。
しかし、減免措置はその情報を知らない親のまでは存在しないも同じ。
情報を見つけられない親はそのコストを払うことになる。
 今ならスマートフォンで調べることができるかもしれないが、当時の情報網はママ友だった(これは今もかもしれないが)
母はママ友を作るのがとても苦手だった。
パート主婦で3人の子供を育てていることが誇りだった母は、専業主婦ママを見下し、フルタイムママは子供がかわいそうだと蔑み、パート主婦でも子供が1人の人は何もわかってないと言い、そんなママ達の井戸端会議を時間の無駄だと言って参加しない人だった。
そんな親にはお得な情報はまわってこない。
その結果、本来なら受けられた支援を知らずに取りこぼすことが多かった。
 また、こんなに困っているのだから行政に助けを求めればよいのだが、両親ともに市役所や市役所職員に敵対意識があり、自分たちのような弱者を助けてくれる窓口だと認識していないようだった。

子供の貧困への支援のありかた

 親を経由する支援は、私の親のようなタイプの人間の子供には効かない。
情報発信しても子供は自分で情報を取れず(今は小学生に一人1台PC支給されているらしいので子供が自分で調べられるかもしれませんが)親は見ていない。
直接親に振り込んだお金はたばこやパチンコや一瞬のステーキに消える。
 なので、できるだけ親が消費できない形で、子供に直接モノやサービスとして届くものがいいだろう。
給食費の無償化や校外学習の費用免除等が申請なしで適用されるなら、子供時代の私が救われる。
 また、どんな支援でも所得制限を設けるのが流行りのようだが、子供の支援にはどうかすべて、所得制限を設けないでいただきたい。
世の中の親が全員、自分のお金をちゃんと子供に使う人間ばかりではないのだ。
子供のために頑張る親がいる素敵な家庭で育った人には信じられないかもしれないが、自分のたばこ代は出せても子供の校外学習費用の数百円は出せない親がいるのだ。
奨学金の所得制限に引っかかるくらい稼いでいても、「高校は義務教育じゃないから家にお金を入れながら高校に自腹で行け」という親がいるのだ。
所得制限にかかるくらい稼いでいてもギャンブルの借金返済のせいで毎月赤字の家庭もあるのだ。
数は少ないかもしれない、親がだらしなすぎて助ける気も起きないかもしれない。
でも、子供を助けるか助けないかを、そんな親の所得によって分けないでいただきたい。

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