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ゆらぎの中へ | 詩

湯気はゆらゆら
落ち着いたリズムで
ティーカップから生まれ続けている
 
温かなゆらぎの麓は
さりげない柑橘の香りと
透明な赤をまとった夕暮れ色
 
そんなアールグレイの似合う夜に

ぽとん
 
湯気の機嫌を損ねないように
角砂糖を ひとつ 入れる
 
お行儀のよい四角形が
すばやくほどけて
だんだんと小さくなる
 
溶け残っている砂糖を
スプーンですくう
指先をテーブルと水平に動かして
かきまぜる
 
ざわつかせてはいけないの
 
秒針は何周しただろうか
湯気も四角い私も
いなくなった

そっと唇をよせる









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